年末のお楽しみの一つ、週刊ダイヤモンド誌の新年の総予測。
専門家を集め、株価、景気、企業業績などを予測します。
新年合併特大号は、なんと250ページ・・・重いです。
やはり新型コロナウイルスの収束状況ということでしょうが、全体的には格差の拡大、両ブレする傾向にあるように思います。
日本の株価は、おそらくバブルでしょうし、日本企業もK字回復ということで、コロナをチャンスに伸びる企業と、そうでない企業に分化していくのではないでしょうか?
冒頭の「経営」のセッション・・・面白く読みました。
ヘンリー・ミンツバーグ/マギル大学教授
日本に必要な起業家精神の波 コミュニティシップを発揮せよ
入山章栄/早稲田大学教授
企業は絶好のチャンスを生かし一気に変革できるかが鍵
人材が流出する大企業 要らなくなる管理職
両利きの経営 知の深化×知の探索
そのとおりだと思います。
同誌で、ラインマーカーを引いたところをピックアップしてみました。
・景気 ワクチン2021年半ば以降普及で成長率は2%台後半に 日米欧で感染爆発すればマイナス成長も
・株価 コロナとワクチンの行方が鍵 予想差大きく乱相場の予感 日本株はバブル要注意?
・為替 主要中央銀行の金融政策変わらず 1ドル=100円台で推移か
・雇用賃金 雇用のミスマッチが失業率改善の足かせ 賃上げは2%割れの公算
・銀行 忍び寄る倒産の足音 地銀は「包囲網」で再編必至
・ゼネコン 落ち込み始めた建築の需要 踊り場から上がれない建設
・不動産 超売り手市場が一気に暗転 我が世の春から下落局面へ
・航空 ANA・JAL統合論が本番
・鉄道 10年早く来た変化に対応 固定費削減 ホテル見直しの1年
・百貨店 吹き荒れるリストラの嵐
・コンビニ 迫りくる大量閉店時代
・商社 デジタル戦略の真価が問われる ポストコロナの次世代事業は?
・ゲーム ハード駆逐するGAFAの脅威
・自動車 生存条件はCASEの投資選別とガソリン車の「巧みな畳み方」 マツダ、日産復調鈍い4社らの脱落
鋭い切り口だったのが、「2021年を動かす厳選!10キーワード」。
このキーワードで日経を読むと、時代を掴むことが出来ると思います。
1 カーボンニュートラル
2 水素リターンズ
3 SDGs
4 成長戦略会議
5 エコノミックステイトクラフト(ES) 国益の視点
6 IOWN(アイオン)構想 NTT
7 スマートシティ
8 K字回復
9 ハイブリッドローン
10 ジョブ型雇用
そして、付録の「独学大全 学び直し12ヵ月ガイド」も、なかなか興味深い内容でした。
科学、歴史、数学、英語、政治、社会、経済、倫理などを、学び直すためのヒントが満載です。
大人の自学自習・・・ステイホームで役立ちそうです。
お買い得なダイヤモンド新年号です。
Withコロナの時代は、しばらく続きそうです。
人類にとって新型コロナウイルスは、もちろん敵なのですが、これからは「うまく共存する」「なかよく生きる」という考え方で行くこともアリだと思います。
非接触、デジタル、ナレッジ・・・その中で経済を回していくことが求められる2021年です。
令和3年・・・2021年、日本、世界で平和で安寧な1年になるよう祈るばかりです。