EV化の波の中、とうとうフィアット500生産が終了するとのこと。
5月末で生産ラインが止まるとのことで、あとは在庫分だけとのことでした。
ちょっと寂しい気分です。
レシプロエンジン車の生産終了・・・。
今後は、EVのフィアットeになります。
2008年に販売開始となったフィアット500。
ルパン3世が乗っていた小さなクルマです。
「500」をイタリア語で「チンクエチェント」と読むため、500のことを「チンク」と呼ぶことが多いです。
発売後、マイナーチェンジをすることもほとんどなく16年間そのままのデザイン・・・。
さすがは普遍性を重んじるイタリアンデザインです。
今乗っている愛車は、アバルト595。
「チンク」をベースに、エンジンをパワーアップ、エアロパーツをまとった小さなスポーツカーです。
車重はわずか1100キロ、それに165馬力のターボエンジンが搭載されています。
FIATのディーラーで一目ぼれ。
眩しいくらいのイタリアデザインが感性を刺激・・・思わず買っちゃいました(笑)。
イタリア車やフランス車は壊れやすいという噂がありますが、決してそんなことはありません。
キチンとメンテナンスし、バッテリーやエンジンオイルを交換していれば大丈夫です。
イタリア車は、なぜメジャーになれないのでしょうか?
伊太利亜に長年生活している人のコメントが印象に残っています。
「メルセデスやBMW、アウディを造っているドイツ人はチームプレー、分業が出来る人たち。
これに対してイタリア人は、個人技、職人気質・・・みんなで何かを造ることは苦手としているのでイタリア自動車メーカーはメジャーになれない。」
なるほど、です。
でも、イタリア車の持つ色気、セクシーさ、デザインは、人の心を魅了します。
フェラーリ、マセラッティ、アルファロメオ、ランボルギーニ、ランチア、アバルト・・・。
イタリアのスピリットが詰まっています。
イタリア人は、組織の歯車として無機質に指示命令で働かされるよりも、自分の専門、スキルを発揮し、いきいき働き、人生を楽しんだ方が勝ちだね・・・ということでしょう。
フェラーリ乗りの先輩が言っていました。
「はね馬(フェラーリ)は同じ車種でも、個性があり、違うクルマなんだよ。」
おそらくトヨタのようなベルトコンベア生産ラインで造っていないため、職人の技がバラついているんでしょう。
そういえば、イタリアのハイブラントも、その多くが職人技、個人技・・・一人の職人で完成品まで作っているようです。
イタリア製のバッグ、ジュエリー、靴、ファッション・・・イタリア製の輝きは少品種大量生産ではなく、多品種少量生産が支えているんでしょうね。
神は細部に宿る・・・イタリア製の感性、センスとデザインは世界トップレベル。
デザイン、ブランドが、国やGDPを支えています。
国力や国際競争力が低下している日本・・・強みのあるアニメやクールジャパンでイタリアのように進むのもアリだと思います。
VIVA!ITALY
がんばれ!ニッポン