コロナ禍により起こった変化・・・。
ビジネス、仕事の中では、テレワーク、リモートワーク、モバイルワーク、在宅勤務が特に大きな変化でした。
今まで、会社というウツワの中、フェイストゥフェイスで仕事していたものが、突如パソコンのモニターを通じて仕事するようになる・・・。
まさに一大変革です。
今週の日経ビジネス誌2022.10.10号の特集は「孤独が会社を蝕む リモート時代の幸福経営」。
在宅勤務やテレワークは、自分のペースで仕事が出来る、通勤時間が不要、家族とのコミュニケーションが増えると言うメリットもあります。
実際に経験した小職からすれば、デメリットも多々あります。
仕事が個人化してアナグマ的アウトプットになる、組織のチカラを活用できない、歩数が激減し運動不足になる・・・。
決して良い面だけではありません。
Contents
Part1 リモートワークは理想の働き方か 増幅する孤独 進む企業の弱体化
Part2 成果主義、非正規化、SNS時代 すれ違う上司と部下 孤独を増やした原因
Part3 孤立、孤独解消は企業を強くする 今こそ取り組め 個人の幸福度向上
また、最近の研究では、孤立や孤独は、喫煙以上のリスクがあるということで、英国や日本で孤独解消を扱う大臣も登場しました。
会社という組織の中でも、テレワークや在宅勤務で「表面的なやりとり」ばかり」で孤独を感じる社員も増加傾向。
健康経営がトレンドになっている中、孤独解消、チームワークの再構築は喫緊の課題となっています。
同特集では「脳トレ」の川島隆太さんが指摘しています。
「脳が必要とするのは、人との関わりあい」
脳科学からしても、現在の仕事の進め方はちょっと異常ということになるそうです。
同誌では、孤独度判定のコーナーもあります。
孤独度(軽度)の人の対応・・・地元でつながり人間関係に厚みを出す
孤独度(中度)の人の対応・・・「リアルな仲間」を開拓しよう コミュニティやスポーツクラブ
孤独度(重度)の人の対応・・・孤独感の吐き出し口確保を SNSやチャットの活用
また、損保ジャパン、SCSK、NTT、ロート製薬などのケーススタディも出ており、人事担当者、経営者は必読の中身となっています。
この特集で面白かったのが、労働政策研究・研修機構が調査した「職務構造に関する研究」。
ビジネスパースンに必要とされる能力が35年間で大きくかわるであろうことを指摘しています。
2015年 ビジネスパースンに必要とされる能力
第5位 スピード
第4位 読み、書き、計算
第3位 信頼感 誠実さ
第2位 責任感 真面目さ
第1位 注意深さ ミスがないこと
約30年後・・・2050年 ビジネスパースンに必要とされる能力
第5位 情報収集
第4位 的確な決定
第3位 革新性
第2位 的確な予測
第1位 問題発見力
なるほど、VUCAの時代、GFAMの時代は、定型業過から非定型業務、創造的業務のシフトにより求められる能力が大きく変わると指摘しています。
孤独と協働、個人技とチームワーク・・・そのバランスが大切な時代になったのだと思います。