1945年8月6日午前8時15分、一発の原子爆弾で広島の街は全てを破壊されました。
14万人とも言われる人々が亡くなりました。
大虐殺・・・。
平和公園横の平和大通りの道沿いに小さな慰霊碑があります。
広島市立高等女学校(広島高女/現市立舟入高校)の原爆慰霊碑です。
当時、市内の学校で一番の被害を受けました。
なんと676人の女学生が原爆の犠牲になりました。
将来のある賢い女学生たち・・・一瞬のうちにその未来を絶たれました。
心が痛みます。
原爆の日から3年目の8月6日・・・慰霊碑が建てられました。
その慰霊碑には、次の数式が刻まれています。
E=MC2
一瞬、目を疑いました。
これは、アインシュタインの相対性理論・・・原子エネルギーの公式です。
とても慰霊碑の真ん中に刻む言葉としては、???と思った次第です。
調べてみると、この慰霊碑が建てられた時期は、米国の占領下にあった日本。
言論統制のため、慰霊碑に「原爆」という言葉が使えなかったそうです。
そういえば、平和公園を中心にある慰霊碑に「原子爆弾」「原爆」という文字のない碑が多いです。
きっと進駐軍による厳しい言論統制が行われていたんでしょうね。
科学の平和利用という意味もあるとは思うのですが、慰霊されている女学生たちはどう思うでしょうか?
歴史を歴史として残すことも大切・・・実に悩ましいところです。
若くしてこの世を去っていかざるをえなかった女学生たちに涙するとともに、深く頭を下げて慰霊の言葉を捧げさせていただきました。
合掌