友人にいただいた一冊・・・与沢翼著の文庫本です。
与沢翼さん・・・ちょっと怪しい人だと思っていました・・・失礼!
お金の心理 お金に愛されるための黄金ルール
与沢翼著 宝島文庫 860円
さっそく読んでみました。
412ページの大著・・・内容は、きわめて真面目にホンネで書かれた一冊です。
与沢さんの半世紀も綴られたこの一冊は、失敗や挫折から経験則として導き出された与沢さんのマネー学。
著者の成功と失敗の半世紀を綴りながらのマネー論・・・読むほどに引き込まれていきました。
会社を立ち上げ、タワマン、フェラーリ、ロールスロイスファントムを所有、夜の六本木での豪遊・・・そして、破局・・・。
波瀾万丈の人生です。
現在は、資産80億円を有する投資家兼個人事業主。
ドバイ在住、シンガポールなど4か所に不動産を所有、奥様と二人の子供さんと暮らされていると書かれています。
与沢翼さんの半生がこれまた凄いことになっています。
1982年 埼玉県秩父市で誕生。
私立武南高校を数日で中退。
暴走族に。
大検に合格、早稲田大学に入学。早大ビジネスプランコンテストで優勝。
在学中に起業し年商10億円。
「秒速で1億円稼ぐ男」としてメディアの注目を集めるが、倒産、自己破産、税金滞納・・・。
2014年にシンガホールへ移住。
4か国で長期ビザ、永住権を獲得、世界39か所に不動産を所有。
まさにドラマや映画の世界・・・与沢さんは過去の失敗や挫折のバネにして現在の資産80億円を築かれたとのことです。
目次
序章 欲望の日々から学んだこと
第1章 お金とは何か?
第2章 お金を守る
第3章 お金をつくる
第4章 お金を増やす
第5章 お金に愛される生き方
与沢さんのマネー学は実にシンプル。
実戦で検証済みのため説得力があります。
ラインマーカーを引いた部分を紹介させていただきます。
欲望のブラックホールには近づかない・・・ロールスロイスやフェラーリ、賃貸タワマンにはまった日々の反省
未来を変える断捨離 短期的な損は長期的な得を産み出す
欲望の暴走を止めるコツ 「必要十分」で満足できる人は強い
楽観的な人は死ぬ・・・危機感は成功の土台
お金は備蓄、備蓄はパワー
可処分所得の大きさが豊かさの源泉
世の中の宣伝広告は99%がハニートラップ
ローンは、お金の懲役刑 現金一括で買えないものはすべて身分不相応
人脈はお金を奪っていく負債になる 人づきあいは人間関係の懲役刑
お金持ちになりたいなら個人会社を持つことが絶対条件
大げさな起業はするな 95%が失敗する
タワマン高層階、LINE交換、港区女子は有害無益
本業を続けながら副業で稼げ
軍資金(貯金)がなければ永遠に人生は変えられない
自分の腕を磨く 人に任せる資産運用は時間とお金の無駄
真のお金持ちは家を貸す側、株を発行する側
お金に愛されるために最も重要なこと
大切な家族を守り好きな人と全力の仕事をし、自分がやりたいことだけを選んで生きていく
難しいですが、確かにそのとおりだと思います。
同書の最終セッションで著者は言います。
「足るを知る」ということ
贅沢、豪遊を極めた人がたどり着いた結論です。
コロナ禍の今、改めて「お金」について考えたい方に読んでいただきたい一冊です。