多くの人が苦虫を噛み潰したような表情で働くニッポンの職場。変な冗談やバカ話をしているとヒンシュクを買います・・・笑。
一方では、日本の労働生産性はOECD、先進国の中では最下位。
平均賃金でも韓国に抜かれるという惨状です。
ユーモアは最大の武器である
ジェニファー・アーカー+ナオミ・バグドナス著 神崎朗子訳 東洋経済新報社 1800円+税
スタンフォード大学ビジネススクールの人気講座。
Ph.Dを持つ二人の女性講師が、ユーモアの持つチカラを事例を交えて語りかけます。
企業組織内で、創造性や生産性、レジリエンスや心理的安全性を高めるために、ユーモア、笑いが有効であると喝破します。
ユーモアによって、企業組織にケミストリー(化学反応)を起こし、創造性、生産性を高めていくための方法論を実証実験していきます。
日本の組織で最も欠けているユーモア・・・活力ある組織にするためのヒントが散りばめられています。
目次
第1章 ユーモアの4つのタイプ
第2章 ユーモアの脳科学
第3章 プロのコメディアンのテクニック
第4章 ユーモアの仕事に活かす
第5章 ユーモアとリーダーシップ
第6章 職場で陽気な文化をつくる
第7章 ユーモアのグレーゾ―ンを切り抜ける
第7.5章 ユーモアは人生の秘密兵器
ユーモアは、つながりをもたらすと指摘します。
ユーモアの効果
・距離を縮める
・信頼しやすくなる
・人間関係の持続に役立つ
・アイデアがひらめきイノベーションが加速する
・頭の回転が速くなる
・心理的安全性を育む
・レジリエンス 苦境を乗り越え粘り強く頑張る
・ストレスに対処
・健康をもたらし、寿命が延びる
ユーモア・・・いいことづくめです。
今日から、スベリまくるオヤジ・ギャグを復活させようと思います(笑)。
一番面白かったのが最終章のジェニファー博士の研究。
死を目前にして人生の最後の日に人々は何を考えているか?についてです。
「大胆さ」「自分らしさ」「いま、この瞬間」「喜び」「愛」の5つだそうです。
もっと大胆に生きればよかった
もっと自分らしく生きればよかった
かけがえのないひと時を、もっとちゃんと味わえばよかった
もっと笑えばよかった あんなに気難しく考えるんじゃなかった
愛してる、ってもう一度言えたら良かったのに
同書は、こう締めくくります。
早速、行動を始めよう!