日本の国際競争力の低下・・・実に切実な問題です。
米国、中国に大きく引き離され、国内では少子高齢化が加速・・・ちょっと明るい未来が見えません。
かって知財大国だった日本も、今では???の状態です。
企業価値に占める無形資産の比率は米国で9割なのに対して、日本企業は3割・・・。
最近、巷では人的資本経営が叫ばれていますが、それより先に知的財産、IP立社を目指すことの方が重要だと考えています。
今週号の日経ビジネス誌2023.7.17号の特集は「知財経営ランキング 特許で攻める村田製作所」。
日本企業の知財戦略を丁寧に取材した特集記事になっています。
Contents
Part1 見えない価値で探るイノベーション企業群
Part2 首位・村田製作所 知財で未来を創る・・・技術トレンドを読みM&Aの成功導く
Part3 逆風を乗り越える攻めの特許戦略
Part4 スタートアップ、高速成長の裏に知財あり
Part5 求められる情報開示 知財を経営の本丸に
この特集記事では、特許価値成長ランキングが掲載されています。
トップ10を紹介させていただきます。
10位 クラレ
9位 デンカ
8位 ダイキン
7位 ファナック
6位 京セラ
5位 AGC
4位 日東電工
3位 東京エレクトロン
2位 日本たばこ
1位 村田製作所
トップの村田製作所は、過去、米国企業との特許裁判に敗れ多額の損害賠償金を支払ったという屈辱がありました。
それを教訓として、全社特許戦略を再構築し、未来に向けた経営に舵を切りました。
AGCや東洋紡などの事例も紹介されています。
日本の技術力は、まだまだ捨てたものではありません。
知財、IPのチカラで、日本企業を復活させることが、日本の経営者に課せられたミッションだと思います。