2023年は生成AI元年と言われています。
インターネット、スマートフォンに次ぐ人々の生活を変える大発明。
ChatGPT、Bardなどの生成AIを利用しない手はないと思います。
ChatGPT完全攻略ガイド
プレジデント社刊 980円
プレジデント社から刊行されたMOOK本。
サブタイトルは「一冊で生成AIのすべてがわかる」。
タイトルどおり、全ページカラーで読みやすい一冊です。
ChatGPT活用のキモは、プロンプト。
問いかけるための質問文です。
たとえば、法律問題について聞く場合は、「あなた(AI)は会社法に強い優秀な弁護士兼公認会計士です。次の事業部門のM&Aについて妥当性を教えてください。」と入れ、回答に対して質問を追加していくと、どんどん絞り込まれていきます。
自分自身のプロンプト集を作り込んでいくとともに、その筋のプロやネットから情報収集していけばChatGPTのポテンシャルを引き出すことが出来ます。
最近ではGoogle検索をあまり使わなくなってきました。
このムック本では、効果的なプロンプトの文例が出ているので参考になります。
あと数年もすれば、士業の世界も厳しくなっていくと思います。
IT、DXの普及が進んだエストニアでは、税理士や会計士がいなくなったと言われています。
野村総研の予測でも、社会保険労務士、税理士、公認会計士の仕事の約8割がAIで出来るようになるとしています。
ちなみに、AIの弱点である人間的な要素「創造性」「マネジメント」「ホスピタリティ」が絡む仕事は、まだまだ人間にアドバンテージがあります。
中小企業診断士や弁護士の仕事は、数パーセントしかAIが代替できないと予測されています。
同誌の冒頭で田中道明立教大教授の指摘には、勇気と希望をもらえました。
「人が生き残るのに必要なのはクリティカル・シンキングだ」
「最後に差がつくのは教養力」
「AIが得意なこと・・・過去、正解があるもの、前例があるもの、見えるもの、論理」
「人間が得意なこと・・・未来、正解がないもの、前例がないもの、見えないもの、直観や感性」
当然ですが、最後にジャッジするのは人間なんですね。
このMOOK本で学んだのが、プラグインという機能とコードインタープリター。
この2つだけ加えるだけでChatGPTの能力は倍増すると思います。
既に、定型業務、ルーティンの事務仕事は、生成AIにおまかせする時代になっています。
面倒な仕事は、工夫してAIにふっちゃいましょう。
今は、まだ生成AIブームと言えますが、あと数年もたてば、当たり前の世界になっているのではないでしょうか?
時代のスピードに置いて行かれないように、日々、努力、勉強ですね(笑)。