日本の経済・・・強いのか?弱いのか?大転換期にあるニッポンの経済と社会 楽観と悲観の交錯する日々
政府の月例経済報告が、景気判断を3年ぶりに下げました。やっと出たか・・・という感じです。1月には、景気拡大期が6年2か月に達し、「戦後最長を更新した」と発表したばかり・・・......
新型コロナウィルスによる世界的パンデミック。
世界の状況が一変しました。
1年前に書いた記事ですが、今にして思うと「甘さ」が残っているようで、ちょっと反省です。
リスクマネジメントやBCPを超えるクライシスマネジメントの視点も必要でした。
イタリア、スペイン、フランス、ドイツ等のヨーロッパ・・・そして、アメリカ合衆国に至るまで非常事態宣言や外出禁止令など危機的な状況に陥っています。
この流れは、おそらく半年~一年続いていくと思います。
いっぽうの日本は「ユルフワ」の検査体制を取り医療機関の崩壊を防ぐ戦術を取り、今まで何とか持ちこたえています。
ただ、GDPの6割を占める個人消費は大きく下がり、1~3月の経済報告や日銀短観は、過去見たことがないような数字が出てくると思います。
西村経済再生大臣もリーマンショックを超える経済危機と話していました。
東日本大震災で失われたGDPは2.5兆円、そして今回のコロナショックは2.9兆円のGDPが失われると言われています。
さらに東京オリパラの中止や延期で20兆円の経済損失があるとされます。
ため息しかありません。
おそらく世界的に数年間は、経済の停滞が続くと思います。
株価も乱高下、原油価格は半値以下、市場の思惑で不規則に動く不安定な円高~円安・・・経営の舵取りはたいへんです。
今、大切なことは、まずは耐え忍ぶこと、ゴーイングコンサーンとしてサバイバルすることだと思います。雇用を守り、「縮む経営」を実現する、そして次のステージに向けての種まきをしていくことです。
大企業はずっと続けてきた内部留保で体力的にも強固ですが、問題は中小企業・・・経産省や地元自治体、商工会議所や商工会等に相談し運転資金を確保していかなければなりません。
耐えがたきを耐え、忍び難きを忍ぶ、足るを知る・・・まさに我慢の時期です。
そして、基本は1年前に書いたことですが、これを地道に続けていくことだと思います。
1 筋肉質の経営を目指し、日々、地道な努力を重ねていくこと。雇用を守る。
2 一歩足打法にならないようスーパーサブの事業を打ち立てること。
3 次世代リーダー候補を複数名選定し、実践の場でチャレンジさせること。
4 幹部社員は、数字で事業、経営を語れ、行動できること。資金繰り、運転資金の確保。
5 日次決算、週次決算などリアルタイムで損益計算、キャッシュフローをつかめる態勢を整えること。
6 経営計画、特に中計を重んじること。
7 ICT、webなどの最新テクノロジーにおいて行かれないリテラシーを持つ
また、個人としては、自己を見つめなおし、キャリアを磨くチャンスだと思います。
今、浮いた時間を、自己の専門性を高めるために、そして、なりたい自分になるための自分開発を行える時期です。
がんばろう!ニッポン