友人の広告代理店のマーケターが悩みを打ち明けてきました。
「モノが売れないんだよなあ・・・」
そりゃそうですよね・・・世界一のスピードで高齢化が進み、人口が減少しているのですから・・・。
市場、マーケットもドンドン縮小しています。
ただ、世界に先立ち高齢社会に突入した日本におけるシルバービジネスで成功すれば、日本モデルを輸出できると思います。
メタバースだ、AIだ、デジタルだ!などと言っていたって、人間は齢を取って死んでいくということを避けられないのですから。
紙おむつについても、現在では赤ちゃん用より大人用の方が伸び率が高いそうです。
5年後には、一人暮らし世帯と家族世帯の数が均衡するとのこと。
「ソロ社会」の時代の到来です。
コンビニでも一人用の総菜がラインナップし、一人カラオケ、一人焼肉といったサービス業も登場しています。
「おひとりさま」の時代になりつつあります。
ひと昔前より、今の高齢者は「若い」です。
ジジ・ババの感覚での新製品開発、新サービス開発では通用しません。
今のシルバー層は、「カッコよさ」「スマートさ」「自分らしさ」を求めています。
シルバービジネスを衣食住、情報といった切り口から考えてみました。
「衣」
案1 シルバーファッション→サイズフリー、ゆったりした着心地、着脱の容易性、新機能素材
案2 美容ビジネス→化粧により元気になる老人
案3 体力低下補完ビジネス→補聴器・読みやすい大活字・・・
「食」
案4 健康食ビジネス→栄養バランス、安心安全な素材、地産地消
案5 快眠ビジネス→快眠できる羽毛布団・まくら・介護用ベッド・・・
「住」
案6 住宅ビジネス→二世帯住宅・バリアフリー・段差解消
案7 かんたん家電ビジネス→機能の絞り込み・簡単ボタン
案8 セキュリティビジネス→高齢者世帯用の防犯・医療など
「情報」
案9 コミュニティビジネス→高齢者のリッチなふれあいの場・パーティビジネス
案10 旅行ビジネス→ゆったりスケジュール・豪華客船クルーズ
案11 情報娯楽ビジネス→シルバー向け雑誌
案12 人材派遣ビジネス→シルバー世代の技能伝承、知恵の活用
案13 カルチャービジネス→語学、教養、趣味、歴史など
案14 スポーツビジネス→健康、体力維持のためのスポーツ
案15 山歩き&ハイキングビジネス→JRやバスの中で登山靴を履いたシニア男女の姿を見かけることが増えました
案16 結婚情報ビジネス→結婚・再婚
シルバー、高齢者が、より幸せになれる社会を創っていくためにも、シルバービジネスを立ち上げて行くことが大切だと考えています。
既にあるビジネスを、シルバー、高齢者という切り口で見直していけば、予期せぬ成功を掴むことができるかもしれません。
高齢者のための、高齢者に向けた、高齢者だけのメンバーで構成されるマーケティング会社を設立してみようかなあ。