2024年問題・・・労働法の改正でトラックトライバーの時間外労働の規制が入り、物流に支障が出てくるという課題です。
それでなくとも少子高齢化や人口減少でドライバーの数も減少する中、国内の物流は限界を迎えています。
人が殺し合う戦争でも、ロジスティクスが機能しないと負け戦になってしまいます。
日経ビジネス誌2024.9.16号の特集記事は、「物流危機が創る未来 始動フィジカルインターネット」。
今、日本の物流が抱える課題解決に向けての道筋を示しています。
Contents
Part1 伊藤忠が異業種結集 無駄な空間を収益に
Part2 既成概念打ち破る3つの地殻変動
Part3 DXで物流が変わる AIで感性も分析
Part4 生産は出荷から逆算 呉越同舟の共同配送
Part5 関連法制は厳格化 放置すれば懲罰も
フィジカルインターネットとは、インターネットのパケットや結節点のようにロジスティクスを構成し、ムリ・ムダ・ムラのない物流体制を作り上げること。
世界でも例を見ないPIを、伊藤忠商事やKDDI、三井不動産、三菱地所などがコラボして構築しようとしています。
さらに、ダブル連結トラック、パレットの規格統一、共同配送というイノベーションで呉越同舟の流通システムを完成させようとしています。
環境に優しい、低コストで合理的な物流システムが出来上がるといいですね。
そして、ここからは日本の真骨頂・・・量子コンピューティング、需要予測AI、ビッグデータ活用などのDXが加われば世界最高水準の物流体制が出来上がります。
すでに、NEC、花王、ダイキン工業などが実装に向けた研究開発を進めているそうです。
また、これからはCLO(チーフ・ロジステック・オフィサー/物流最高責任者)の任命が義務付けられるかもしれないとのことです。
各社ごとに個々でやっていた物流、ロジスティクスが新しいステージに入ります。