荒木東一郎(1895~1966)は、能率の父と呼ばれる上野陽一と同年代を生きた能率技師。
心理学を起点として理論的な啓蒙を推進した上野の対し、荒木は技術畑出身の現場主義者でした。
荒木は、「現場における原則→応用」を土台とした科学的管理法の適用を自身の主義としました。
「考えるより行動、知識でなく知恵で」が荒木のモットー。
荒木は、米国アクロン大学で工学修士を得、米国最新の科学的管理法を引っ提げて帰国。
当時の写真に口髭をはやした自信に満ちた荒木の姿が残されています。
インテリジェンスにあふれ、イケメンの荒木は、コンサルティングにおける成果報酬制を導入するなど、画期的な能率技師としての活動を展開しました。
能率指導は、人間、労働者に対する指導である。
荒木は、いち早くプロセスコンサルテーション、ワークショップ、アクションラーニングの端緒を見出していきました。