カフカ、ノルウェイ…
重里徹也 (文芸評論家、聖徳大教授)
毎日新聞 2015年10月9日 ベストセラーを歩く
ノーベル文学賞は今年も村上春樹を選ばなかった。残念だが、毎年、10月の第2木曜日にドキドキすること自体、幸せなことだ。
ところで、書店に行けば、村上の本がたくさん並んでいる。「一体、何を読めばいいんですか」とは、よく聞かれる質問だ。そこで思いついたのが、極めつけのオススメ3作。こんなところでどうだろう。
「海辺のカフカ」(新潮文庫)
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(新潮文庫)
「ノルウェイの森」(講談社文庫)
■とてもなじみやすく、わかりやすい3作
村上春樹がわかる3作品
カフカ、ノルウェイ…
重里徹也 (文芸評論家、聖徳大教授)
毎日新聞 2015年10月9日 ベストセラーを歩く
ノーベル文学賞は今年も村上春樹を選ばなかった。残念だが、毎年、10月の第2木曜日にドキドキすること自体、幸せなことだ。
ところで、書店に行けば、村上の本がたくさん並んでいる。「一体、何を読めばいいんですか」とは、よく聞かれる質問だ。そこで思いついたのが、極めつけのオススメ3作。こんなところでどうだろう。
「海辺のカフカ」(新潮文庫)
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(新潮文庫)
「ノルウェイの森」(講談社文庫)
■とてもなじみやすく、わかりやすい3作
私は村上春樹を最も魅力的な戦後生まれの日本人作家だと考えている。3作を選ぶのはとても難しい。本来なら、大作の「1Q84」と「ねじまき鳥クロニクル」は外せないところだ。
しかし今回はあえて、私が思う村上の特質をわかりやすく発揮している作品を選んだ。3作とも、とてもなじみやすいと思う。
村上春樹の全作品を読むと、共通して何かが失われた感覚、喪失してしまった心情が描かれているのを感じる。けれども、ここが肝心なのだけれど、そうせざるをえなかったのだという思いも同時に伝わってくるのだ。
必然的な喪失といえばいいか、あらがいようのない空虚と呼べばいいか。
それでは、主人公たちは一体、何を失ったのだろう。この問題を突き詰めれば、村上文学を読むたびに胸に迫ってくる切なさや、甘くて痛い懐かしさの正体がわかるのではないか。
私は友人の三輪太郎(作家・東海大准教授)とともに、2012年から13年にかけて、村上の九つの長編小説を再読し、感想を語り合った。それは「村上春樹で世界を読む」(祥伝社)という対談集にまとめられた。
■村上文学を語るとき避けて通れない「阿美寮」の存在
その時に痛感したのは、「ノルウェイの森」に登場する「阿美寮」という存在がとても重要だということだった。このことはこれまでに書いたことがあるのだが、村上文学について語る時に避けて通れないので説明しよう。
阿美寮とは、主人公をめぐる女性の一人、直子が入る療養施設だ。京都府の山間部にある。精神に変調をきたした人たちが暮らしている。患者とスタッフを合わせて約90人。みんなが自身の「歪(ゆが)み」を自覚していて、助け合いながら、静かに生活している。互いに傷つけ合うことはせず、助け合って過ごしている。
正直にいうと、私は理想の共同体(コミュニティー)かもしれないと妙にひかれた。ちょっと住みたくなったのだ。
エゴがせめぎ合う俗世から離れて、新聞もテレビも見ずに、野菜を栽培したり、テニスをしたりして過ごす。本を読んで気の合う人と語り合ったり、散歩をして自然に親しんだり。
しかし、これは夢想の中の共同体であって、現実には捨てるしかないものだ。人間という動物は自我を捨てられない。自我なしには恋愛もできないし、子供も作れない。文明も成り立たないし、第一、生きていけない。
■そこは、心ひかれるが長くはいられない空間
人間は存在の根っこに悪を飼っている。醜さも、気まぐれも、暴力性も、無関心も、その存在に根ざしている。絶対悪といってもいいし、原罪と呼んでもいいだろう。そして、その悪は善や美と一体なのだ。
阿美寮には心ひかれるのだが、長くいるところじゃない。
人間は清潔で無臭の空間では生きられない。ほんとうの幸せには、たどりつけない。この切なさ。これが村上作品の魅惑の源泉なのだ。
「寮」はいとおしい。でも、人間という動物の本質に反している。そこが切ない。
村上文学にひかれるのは、「寮」への志向と断念が、混沌(こんとん)としているような人だ。「寮」にどっぷり漬かっている人も、「寮」なんて興味ないという人も、なかなか村上作品の面白さがわからないのではないか。
「寮」はいろいろなもののたとえと考えられる。例を挙げれば、村上も属する全共闘世代が夢見た理想社会。現実から遊離したファンタジーを奏でるテーマパーク。そこに存在する者たちはすべて立体感を失っているコンピューターゲームのバーチャル空間。あるいは、ある種の宗教が説く最終地点や、ある美的な国家主義が思い描く世界も、ここに数えられるだろう。
■傷つけ合わず、争いもしない世界が描かれた作品
この「阿美寮」のような空間が全面的に展開されていた小説が「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」だ。この長編は二つの物語が交互につづられ、並行して進んでいく。
奇数章は「ハードボイルド・ワンダーランド」。偶数章が「世界の終り」。後者で描かれている世界が、とても阿美寮と似ている。
主人公は高い壁で囲まれた静かな街で暮らしている。そこで暮らす人々は誰もが、街に入る時に心の本体である「影」を切り離し、そうすることで、この街に適応している。彼は図書館に通って、一角獣たちの頭骨から人々の古い夢を読んで生活している。
私はこの「世界の終り」に描かれた街についても、そこで生活したら、どんな具合だろうとしきりに想像した。
そこでは誰も傷つけ合わない。悪口を言う者も、争う者もいない。質素な生活をしていて、全員が平等だ。みんな労働を楽しんでいて、それは強制されたり、嫌々やったりするものではない。
主人公はこの街とどう付き合っていくのか。その内面の葛藤に付き合っていくスリリングな体験をぜひ、オススメしたいと思うのだ。
写真:「村上春樹『ノーベル文学賞受賞?』カウントダウンイベントin千駄ケ谷」に集まった人々=東京都渋谷区の鳩森八幡神社で2015年10月8日、山本晋撮影
■文明社会に普遍的な問いかけ
「海辺のカフカ」は現在のところ、村上の最高傑作だ。これも二つの物語が交互に進んでいく。奇数章は田村カフカと自称する15歳の少年が主人公。家出をして四国を巡るうちに成長していく。彼はあの世とこの世の境界のような森へ行くのだが、この森の中の村が、またもや阿美寮のようなところなのだ。
偶数章の主人公はナカタさんだ。戦時中の事件で記憶や読み書きの能力を失ったが、その代わりにネコと会話ができる男性だ。彼は、元・自衛隊員で真面目なトラック運転手の星野青年とともに、やはり四国へ旅する。
少年カフカは、神戸連続児童殺傷事件(いわゆる酒鬼薔薇事件)の加害者(少年A)を思わせる。暴力性を放棄したナカタさんと感受性の豊かな星野青年は、戦後の勤勉な日本人を象徴しているように見えないこともない。後者が前者を救う構図がうかがえる。
随分と図式的に書いてしまった。しかし、この作品にはいくつもの謎が仕掛けられていて、深い奥行きも持っている。日本人のさまざまな戦後の体験がエンジンになって、物語が動いていく。
村上はきっと意識か無意識のどこかで、「阿美寮」的世界にこだわりを持っているのに違いない。そこからいかに抜け出して、この地上の世界と和解できるのか。そのことを問い続けているように思える。
この問いは、文明社会に普遍的なものだろう。人類共通の課題だ。いつかノーベル文学賞がそこに光をあてることを期待したい。
◇ ◇
「ベストセラーを歩く」の番外編として、重里徹也さんに村上文学についてつづってもらいました。
numata727 さんが 2014年10月13日 に書かれた記事をお届けします。
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パートナーさがし
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特集ワイド:広がるか「落選運動」
強引な政治に憤る有権者
強硬手段で「反撃」
毎日新聞 2015年10月08日 (東京夕刊)
とかく日本人は既成事実に弱いといわれる。しかし、安倍晋三政権が強引に成立させた安全保障関連法に対しては、「違憲」「反対」の声は収まるどころか、さらに強まる気配だ。野党共闘や違憲訴訟の行方と並んで、今後注目されるのが、来年夏の参院選で安保関連法に賛成した議員を落とそうという「落選運動」。どのような運動なのだろうか。【石塚孝志】
写真:「アベ政治を許さない」「安倍政権NO!!」のメッセージに交じり、「賛成議員は、落選させよう。」のプラカードが掲げられた市民団体のデモ行進=東京都千代田区の日比谷公園前で2015年10月2日午後8時10分ごろ
◇未成年者も参加OK/候補者2人の選挙区なら公選法に抵触?
「ぜひ皆さんに考えてほしいのですが、落選運動をしませんか」。参議院で安保関連法案の審議がスタートする前の7月24日、国会前に集結した市民や学生らを前に、高橋哲哉・東京大大学院教授(哲学)が声を強めた。「安全保障関連法案に反対する学者の会」の呼び掛け人の一人である高橋氏の提案には、学生が中心の「SEALDs(シールズ)」も同調する動きを見せている。現段階で落選運動の実施を正式に表明した団体などはないが、落選運動が広がる下地はありそうだ。
安保関連法が成立した今も、高橋氏は落選運動の意義を熱く語る。「安保関連法の問題点は、内容が憲法違反であるだけでなく、立憲主義に反し、憲法の改正手続きにのらないで憲法上禁止されていることを認めたという二重の憲法違反なのです。99条の国会議員ら公務員は憲法を尊重し擁護するという義務に違反している。国会議員の資格がないということをはっきりさせるべきです」
具体的には次のように提案している。まず、安保関連法になぜ賛成したのか▽憲法違反との指摘にどう考えるのか▽立憲主義に反するとの指摘にどう考えるのか−−この3点を基本に公開質問を行う。その結果をインターネットで公開するというものだ。「安保関連法を廃止するためには落選運動だけで十分ではありませんが、まずは賛成した議員一人一人を“撃破”することから始めたらいい」と高橋氏は語る。
落選運動は公職選挙法に抵触しないのか。すなわち選挙違反にならないのだろうか。岩渕美克・日本大大学院教授(政治学)はこう解説する。
「落選運動は、特定の候補者の落選を促す政治活動なので、選挙運動ではないと解釈されています。極端に言えば、選挙運動が法で禁止されている公務員や未成年にも認められ、今日からでも始めることができます」。ネット選挙が解禁された2013年の改正公選法ガイドラインでも「何ら当選目的がなく、単に特定の候補者の落選のみを図る行為である場合には、選挙運動には当たらないと解されている」としている。一方で、これまで落選運動があまり注目されることがなく、問題が表面化することはなかったが、岩渕氏は“落とし穴”もありそうだと付け加える。
例えば、ある選挙区で立候補者が2人しかいないケース。特定の候補者を落とそうとする運動が、もう1人の候補者を当選させる目的がある、と解釈されないのか。岩渕氏は「落選者らが司法に訴えた場合、公選法に照らすとグレーな部分があると判断されるかもしれない。司法は、落選運動があまりにも大きく広がり、結果として特定の候補者の当選につながることになれば、選挙運動に該当すると判断するかもしれません」と説明する。司法判断は、社会情勢に影響される部分が否定できないからだ。
選挙に影響を及ぼすとの懸念もある。落選させたい候補者がいても、受け皿になる候補者がいない時、棄権が増えて投票率の低下を招くかもしれないからだ。また、米国のネガティブキャンペーンのように陣営同士の批判合戦になってしまうことも危惧される。落選運動は微妙な問題も含んでいそうだ。
落選運動は目新しいものではなく、韓国では00年4月の総選挙で、市民団体が「不正腐敗に関与した」などの理由で、候補者86人を対象に落選運動を展開した。そのうち59人が落選し、威力が注目された。この動きを受けて日本でも同年6月の衆院選を前に、東京や大阪、愛知、静岡などで次々と落選運動を進める市民団体が生まれた。
当時、東京にできた「市民連帯・波21」が全国に呼び掛けたところ、議員の資質に欠けるなどの理由で320人を超す議員の名前が挙がり、30人の落選候補リストを作成。結果的に6人が落選した。
同じ取り組みをした「自公保ストップ首都圏ネットワーク」の元共同代表、宮本なおみさん(79)は「確かに数人落選しましたが、どこまで効果があったかは分からない。運動の成功には韓国のように多くの市民が参加する盛り上がりが必要ではないか」と振り返りながら話した。
市民団体などが行う落選運動を法的に支援する動きも出ている。政治家と金の問題を追及する市民団体のネットワーク「政治資金オンブズマン」の共同代表を務める阪口徳雄弁護士らが、「安保関連法案賛成議員を落選させよう・弁護士の会」(仮称)を近く結成する準備を進めている。
阪口弁護士は「当面はホームページに落選運動の解説や立憲主義に反する議員の言動などの情報を掲載し、有権者に落選運動を呼び掛ける。また、全国からの情報が集まるサイトの開設も検討します。情報収集に向けては、できれば落選運動を行う大学教授や学生のグループ、各市民団体の全国連絡会議を作りたい」と話す。
さらに、これまで政治資金の使途などに問題があった国会議員を刑事告発した経験を生かし、安保関連法に賛成した議員の金の問題を洗い出して公表し、落選運動を活性化させる考えもあるという。
有権者が落選運動に注目する背景には何があるのか。岩渕氏は「選挙に勝ったから何でもできるという安倍政権のおごりや強引な政治が行われた結果、有権者も強硬な手段を選ぶようになった」と説明する。
高橋氏は、有権者を軽く見る政治家の言動への反動と見る。「大阪市の橋下徹市長が都構想の問題で『反対なら選挙で僕を落とせばいい』などと繰り返していたこともありました。また、安倍首相は安保関連法について『国民の理解はなくても、いずれ分かる』と民意をバカにしたような発言をした。それならば落選させてやろうじゃないかという有権者の憤りがあるのではないか」。粗雑な政治手法が、強力なカウンター(反撃)を生んだという見方だ。
岩渕氏は「落選運動が、政治に関心がなかった人々を変えるきっかけになれば評価したい。また、大事なことは、選挙の時だけではなく、政治家に対して『私たちは監視している』『当選したからといって政治家の好き勝手にはさせない』と常に意識させることなのです」と、落選運動がもたらす効果に期待する。
落選運動が、民意を無視する政治家をけん制する有権者の武器になるのか。その試みは始まったばかりだ。
医療費、初の40兆円超
2013年度、高齢化の進展で
7年連続で最高更新
共同通信社 2015年10月8日 (木) 配信
厚生労働省は7日、2013年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が、前年度比8493億円増(2・2%増)の40兆610億円になったと発表した。7年連続で過去最高を更新し、40兆円に達したのは統計を取り始めた1954年度以来初めて。
高齢化に加え、医療技術の高度化などで費用が膨らんだことが要因。国民1人当たりでは7200円増(2・3%増)の31万4700円。65歳未満は17万7700円、65歳以上は約4倍の72万4500円で、高齢者ほど医療費がかかる実態が浮き彫りになった。
診療種類別でみると、入院医療費が14兆9667億円で37・4%を占めた。国は病院のベッドを削減するなど医療費を抑制するための取り組みを強めていく方針だ。
医療費は患者の自己負担と、国と地方が負担する公費、国民と企業が払う保険料で賄っている。13年度の内訳は、保険料19兆5218億円(全体の48・7%)、患者の自己負担4兆7076億円(11・8%)、公費15兆5319億円(38・8%)だった。
厚労省は9月に14年度の医療費の概算(速報値)を公表した。これに労災分などを加えると、医療費全体では40兆円を突破することが確実視されていたが、医療の高度化などが進み、13年度に既に40兆円に到達していたことが分かった。
国民医療費は、保険診療の対象となる病気やけがの治療にかかった費用の推計。保険外の診療や健康診断、正常な出産などは含まない。
※国民医療費: 国民が1年間に保険診療の対象として使った病気やけがの治療の費用を集計した数値。医科、歯科の診療費に加え、薬の調剤費や訪問看護の費用、入院時の食事代や生活にかかった費用なども含まれる。国民医療費より1年早く公表されるのは概算医療費で、国民医療費の98%程度を速報として集計しているが、労災保険や全額自費によるものなどは含まれていない。
┏━━━━━━━━━━━【PMDAメディナビ】━━━━━━━━━━┓
医薬品リスク管理計画の掲載のお知らせ
( 2015/10/13 配信)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
今般、「RMP提出品目一覧」のページを更新しましたのでお知らせします。
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/items-information/rmp/0001.html
RMP提出品目一覧に、以下の医薬品のRMPを新たに掲載しました。
■販売名:アコアラン静注用600
一般名:アンチトロンビン ガンマ(遺伝子組換え)
製造販売業者:協和発酵キリン株式会社
※「RMP提出品目一覧」のページにつきましては、
前週分の新規RMP掲載をとりまとめてお知らせさせていただきます。
RMPの詳細については、医薬品・医療機器等安全性情報No.300、324にも
解説されていますのでご参照ください。
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【医薬品・医療機器等安全性情報No.300】
http://www.pmda.go.jp/files/000143744.pdf#page=3
【医薬品・医療機器等安全性情報No.324】
http://www.pmda.go.jp/files/000205972.pdf#page=3
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医療従事者の皆様におかれましては、RMPをご覧頂き、
市販後の安全対策への更なるご協力をお願い申し上げます。