font color="navy">ジョン万次郎は日本に帰国後、外国での見聞から時の勘定奉行、川路聖謨(としあきら)宛てに三度「建白書」にて進言している。
1)世界は交易により、日本人の想像以上に繁栄を遂げている。わが国も交易を盛んにし、国の発展を図るべきである。
そのためには外洋航海ができる航海士の育成が急務である。
2)具体策として、現在は無人島である小笠原諸島を開拓し、捕鯨基地を設け捕鯨業を立ち上げる。
捕鯨船一隻あたり、年間2400樽程度の鯨油が見込める。
1樽は30㌦で売れる。
1㌦を40匁で換算すると4万8000両となる。
これほどの資源が目の前にあるのだ。
捕鯨業を通じて財政を潤し、訓練航海士を養成していく。
現状の如く外国船の来航を待つばかりでは交易では利益が小さい。
だが、「メリケ帰りの俄か侍に、今更教そわることなどなにもない」
熱意を込めて説く万次郎の言を歯牙にもかけてくれないのである。
作家・中濱武彦さん
万次郎は中濱さんの三代前の曽祖父である。




1)世界は交易により、日本人の想像以上に繁栄を遂げている。わが国も交易を盛んにし、国の発展を図るべきである。
そのためには外洋航海ができる航海士の育成が急務である。
2)具体策として、現在は無人島である小笠原諸島を開拓し、捕鯨基地を設け捕鯨業を立ち上げる。
捕鯨船一隻あたり、年間2400樽程度の鯨油が見込める。
1樽は30㌦で売れる。
1㌦を40匁で換算すると4万8000両となる。
これほどの資源が目の前にあるのだ。
捕鯨業を通じて財政を潤し、訓練航海士を養成していく。
現状の如く外国船の来航を待つばかりでは交易では利益が小さい。
だが、「メリケ帰りの俄か侍に、今更教そわることなどなにもない」
熱意を込めて説く万次郎の言を歯牙にもかけてくれないのである。
作家・中濱武彦さん
万次郎は中濱さんの三代前の曽祖父である。



