生命の大切さを教える人間教育

2016年02月12日 23時27分42秒 | 沼田利根の言いたい放題
2003年度から2013年度に児童虐待で死亡した582人の中で3歳以下が437人と75%を占めている。
うち3歳児は57人、0歳児は最多の256人に上る。
これをどのように考えていいのだろうか?
残念ながら虐待で死亡する幼児は増え続けるだろう。
人間が壊れているのだから、防ぐことなどできない。
生命の大切さを教える人間教育が問われているが、それが行われていないのだから、防ぎようもないわけだ。
沼田利根














後発医薬品品質情報No.5が掲載

2016年02月12日 15時31分57秒 | 医科・歯科・介護
━━━━━━━━━━━【PMDAメディナビ】━━━━━━━━━━━┓

    「後発医薬品品質情報」掲載のお知らせ(2016/02/12配信)

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本日、後発医薬品品質情報No.5が掲載されましたのでお知らせいたします。
http://www.pmda.go.jp/files/000209816.pdf

(No.5の内容)
1. 第15回ジェネリック医薬品品質情報検討会結果概要
2. 医薬品リスク管理計画について
3. まずADME(アドメ)を確かめよ!

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今までに掲載された後発医薬品品質情報は、
以下の「ジェネリック医薬品の品質情報」のページからご覧になれます。
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/generics-info/0004.html
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PMDA(医薬品医療機器総合機構) 安全第一部 リスクコミュニケーション推進課

・医薬品医療機器総合機構ホームページ
http://www.pmda.go.jp
・本サービスの登録内容の変更、削除方法等に関する情報
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/medi-navi/0001.html












味の素の挑戦

2016年02月12日 15時30分28秒 | 医科・歯科・介護
“うま味”から予防医療へ

味の素 研究開発企画部 野口泰志氏に聞く
聞き手:大下 淳一=日経デジタルヘルス

日経デジタルヘルス 2016年2月10日 配信 

 1回の採血で、肺がんやすい臓がん、大腸がんなど複数のがんの罹患リスクを一度に評価できる――。臨床検査会社のエスアールエル(SRL)と組み、健診機関や企業健診向けにこんなサービスを提供しているのが、味の素だ。
 アミノ酸の一種、グルタミン酸を原料とする「うま味調味料」にルーツを持つ同社が、2011年度に事業化したのが「アミノインデックス」と呼ぶ検査手法。血液中に多種類が存在するアミノ酸の濃度バランスを統計的に解析し、病気の罹患リスクを数値で示すというものだ(関連記事1)。“アミノ酸のプロ”ならではの知見を生かす。
 がんのスクリーニングに続いて現在、メタボリックシンドロームや糖尿病などの「生活習慣病」、加齢に伴う低栄養など「高齢者の健康」をターゲットにした応用研究を進めているという。これらの取り組みを指揮する味の素 研究開発企画部 総合戦略グループ 課長の野口泰志氏に、同社がアミノインデックスで描く未来について聞いた。
 野口氏は2016年2月26日開催のセミナー『医療ビッグデータサミット 2016 ~研究から臨床/実サービスへ~』(主催:日経デジタルヘルス)に登壇。「大規模臨床アミノ酸データに基づく、疾病の早期発見 ~アミノインデックスとその将来展望~」と題して講演する。
(聞き手は大下 淳一=日経デジタルヘルス)


――アミノ酸に関する知見を健康・医療分野に生かす。この発想は、どこから生まれたのですか。
 健康は、日々摂取する食品と深く関わる。ですから食品メーカーとして、健康は力を入れて取り組むべきテーマだと以前から考えてきました。
 健康に影響を及ぼす因子のうち、遺伝子は先天的な要素が大きく、基本的には生涯変わりません。ところが実際に病気にかかる要因を考えると、生活・環境というもう1つの因子が無視できない。食品や運動など、日常において健康に影響する因子ですね。いわゆる生活習慣病だけでなく、がんや高齢者の低栄養、ロコモティブシンドロームなどにもそれは当てはまります。
 アミノ酸は体内で生じる代謝物です。遺伝的因子にも影響を受けるのですが、生活習慣からより強い影響を受けます。アミノ酸はつまりはたんぱく質ですから、食品として体内に取り込んでいる栄養でもある。人体の組成の60%を水分が占めますが、残りの半分つまり20%はたんぱく質が占めます。
 ですから、アミノ酸は体の中の情報と、食品や運動といった外部の因子を結びつける“インターフェース”。こんな言い方ができると思います。体の状態を可視化するうえで、非常に重要な情報なんです。
――がんのスクリーニングを最初のターゲットとした理由は何ですか。
 アミノ酸の解析を進める中で、我々が得た発見が基になっています。健康な人とがん患者では体内のアミノ酸濃度のパターンが異なることが分かったんです。がん細胞自身の中でもアミノ酸の代謝が変化したりしている。一見無縁に思えるがんとアミノ酸の間には、実は関係があります。
 そしてこのパターンの違いを、がんの早期発見につなげられると考えました。臨床側からのニーズが最も高いのが、がんの早期発見ですから。そこで、体内に存在するさまざまなアミノ酸の濃度パターンを統計的に解析し、そのパターンを評価するためのインデックス(指標)を作りました。がんの罹患リスクが高い状態だと、あるアミノ酸の濃度は高まり、別のアミノ酸の濃度は下がる、といった具合です。
 我々の手法は、がんの罹患リスクを評価し、早期にスクリーニングすることを目指したもの。予防や未病と呼ばれる段階を対象にしています。がんの確定診断ではありませんので、自由診療の枠組みで健診機関や企業健診向けに提供しています。
――次のターゲットが、生活習慣病や高齢者の健康ですね。
 糖尿病やメタボリックシンドローム、内臓脂肪量などの評価にもアミノインデックスを使えることが分かってきました。解析対象となるアミノ酸はがんをスクリーニングする場合と変りませんが、濃度パターンの表れ方ががんの場合とは異なるわけです。
 これらさまざまな疾患のスクリーニングにアミノインデックスが有用だと考えている理由の1つに、罹患リスクが高まる「時期」を推定できるという特徴があります。遺伝子から分かるのは主に、時期は問わず、生涯の間に罹患するかどうかというリスク。対してアミノ酸の解析からは、どれくらい近い将来に疾患するリスクが高いかまで見えてきます。
 今後はアミノインデックスを遺伝子や健診のデータと統合解析し、そこからより利便性や価値の高い指標を明らかにしたい。そんな構想を持っています。
 アミノインデックスに関する実証研究は、個別の共同研究に加え、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区や神奈川県「未病産業の創出に係るモデル事業」などで進めており、大きな規模のデータが集まりつつあります。神奈川県のモデル事業では、遺伝子検査との組み合わせに関する研究をDeNAライフサイエンスと共同で始めました(関連記事2)。遺伝因子と生活・環境因子がどのように疾病に影響するかを明らかにし、疾病予防に向けた「意識変容」「行動変容」につなげることを狙います。
 これらの取り組みで得た知見は、食品事業にもフィードバックしたい。新しい商品開発にもつながるでしょうが、既に販売している商品をどのような人にどのようなタイミングで摂取してもらうと疾病予防に効果的か、そのエビデンスを明らかにすることが大切な仕事になると思います。

進歩著しいがん治療

2016年02月12日 15時28分38秒 | 医科・歯科・介護
がんは「治せるか」より、「治し方」が問われる時代

森山紀之・東京ミッドタウンクリニック健診センター長

日経Gooday 2016年2月8日 配信 日経Goodayセレクション

 その言葉は、ある日不意に言い渡される。「がん」。次の瞬間、多くの人は「死」を初めて実感し、我が人生を改めて振り返る。今は日本人のおよそ半分が、なんらかのがんにかかる時代。がんをきっかけに診察室で繰り広げられる人間模様とともに、がん治療の最前線を歩み続ける森山紀之(東京ミッドタウンクリニック健診センター長)がつづる、現代人に贈る生き方の道しるべ。

■がんを過度に心配する必要はありません
 がんは治せる病気ですと、これまでも幾度となくお伝えしてきました。今では、がんを「治せるかどうか」ではなく、「いかに負担なく患者さんを治すか」つまり「治し方」が問われる時代になってきました。
 私が大学を卒業して医師人生をスタートさせた1970年代前半は、手術でがん細胞を切り取ること以外に効果的な治療法はほとんどありませんでした。抗がん剤は副作用ばかりが強くて効き目は頼りなかった。白血病にいたっては、かかってしまったら最後、治すことはできずにあきらめるより仕方ありませんでした。今でも当時の、悔しい思いは忘れられません。
 しかし、今は違います。治療技術はその後、目覚ましい進歩を遂げました。できた場所によるとはいえ、今やがんは早期発見・早期治療すれば、5年以上生存するのは当たり前の病気になっています。過度に心配する必要はありません。それにもかかわらず、いまだに昔の悪いイメージを持ち続けている人が多いように思います。
 そこで今回は、近年進歩の著しいがん治療の「今」についてお伝えしたいと思います。現状を正しく知り、過度に深刻に考えず、前向きに治療に取り組んでいただければ幸いです。今回取り上げる治療法は、数十年後に実現しそうだという未来の技術ではありません。今、がんになったら、選択肢として挙がってくる治療法です。しかし、一般の患者にとっては聞き慣れない名前も多く、診察室で医師に「どちらの治療法にしますか」などと問われると、面くらってしまう人も少なくありません。
■早期なら内視鏡で入院すら不要のケースも
 がんになってしまった患者さんに示される治療法は、主に「手術療法」「放射線療法」「化学療法」の3つです。これをがんの三大療法と言っています。どの療法においても技術は着々と進歩しています。
 早期がんや、多少進行していても切除可能な状態のがんであれば、まず採用されるのが手術療法です。体にメスを入れるため、どうしても治るまでには時間がかかり、切除した部分によっては、体の機能の一部が失われることもあります。がん手術というと、「長期入院はやむなし」と思っている人も少なくないでしょう。
 こうしたデメリットを小さくするのが、口や肛門からファイバースコープというカメラ付きの管を入れ、内部からがんを切除する内視鏡治療です。
 内視鏡治療の対象になるのは、早期の胃がんや大腸がんなどで、がんが粘膜面か粘膜下にとどまっていて、転移がなく、3cm程度までの大きさのものになります。粘膜の上の病変をはぎ取るように切除するだけなので、時間も短く、体の負担も少ないのが特徴です。例えば、ごく早期の大腸がんであれば、外来で処置するだけで済み、入院すら不要な場合もあります。内視鏡治療は、10年以上前から行われてきたため、現在は技術的なレベルも格段に上がっており、成功率もかなり高くなっています。
 内視鏡を使った手術には、腹腔(ふくくう)鏡手術や肺腔鏡手術があります。腹腔鏡手術の場合、お腹に数カ所小さな穴を開け、そこから内視鏡、メス、鉗子(かんし)などを入れて、がん病変部やリンパ節を切除します。お腹の中で行っていることは、開腹手術と同じですが、傷は小さく体への負担は開腹手術よりずっと小さくなります。血管の入り組んでいるような部位にできたがんでは使えないこともありますが、取りやすい場所にあれば、かなり進行したがんでも手術可能です。
 患者さんにとっては非常に楽な手術であるものの、手術を行う側にとっては大きな問題があります。それは、モニター画面を見ながら手術を行うため、視野が悪いことです。部分的にしか見えないため、全体が見えないし、血管の入り組んでいるところで出血してしまうと、カメラ(レンズ)が血で真っ赤になり何も見えなくなってしまうこともあります。このような場合は、開腹手術にすぐ切り替えることになります。
■ロボットを使って前立腺がんを手術
 前立腺がんの場合はここ数年、手術支援ロボットを使って腹腔鏡手術を行うケースが増えています。「da Vinci」というロボットを使うので、ダビンチと呼ばれています(正式名称はda Vinci Surgical System)。医師が画像を見ながらロボットのアームを遠隔操作して手術を行うわけです。
 最大のメリットは、人間の手とは異なり関節が360度近く動くので、狭い空間でも作業ができることです。人間の手の関節は、関節が曲がる方向が決まっているため、器具を扱うとどうしても作業できる空間が制限されてしまいます。前立腺がんの手術は、男性の小さな骨盤の中で切除や縫合を行わなければならないため、狭い空間で器具を操作できるロボットはとても有効なのです。
 ただし、ダビンチを使った手術が受けられる病院はまだ多くはありません。また、ダビンチを使った手術がベストな選択かどうかは症例により異なるにもかかわらず、ダビンチを備えた病院へ行くとダビンチを使った手術を選びがちになるという面もあります。
 前立腺の手術を検討している場合は、同時に放射線療法も検討していただきたいと思います。前立腺の周辺には尿道括約筋があり、手術によってどうしても術後排尿障害を起こしてしまう可能性があります。これは、人間による手術であれ、ダビンチ手術であれ同じで、半数近くが術後排尿障害を起こします。何がベストな治療法であるかは、患者さんの病態や考え方によって異なります。ですから、放射線療法をやっている病院でセカンドオピニオンをとった上で検討するとよいのではないでしょうか。
■放射線療法の進化も目覚ましい
 次に、放射線療法の技術革新についてお伝えしましょう。放射線療法の最大のメリットは、外科手術とは違い体を切らずに治療できることです。最近の放射線療法の進歩はめざましく、次々に新しい治療法が生まれています。
 放射線療法の基本原理は、X線、ガンマ線などの強い放射線を照射することで、がん細胞の中のDNAを破壊するというものです。ただ、放射線はがん病変部の周囲の正常な細胞も傷つけてしまうため、いかにピンポイントでがん細胞だけに照射するかが長年の課題でした。
 それを解消するのが、IMRT(強度変調放射線治療)と呼ばれる方法です。これはがん細胞を焦点に多方向から放射線を当てることで、正常細胞への照射を減らすという手法です。例えば、12方向から放射線を当てた場合、がん細胞では最高の強度になりますが、周辺の正常細胞は12分の1の線量で済むというわけです。

IMRT(強度変調放射線治療)など、高精度放射線治療に対応した放射線治療装置。放射線をがん細胞に当てるときに、多方向からそれぞれの放射線の量を変化させ(放射線の強さに強弱をつけ)、多くの放射線をがん細胞に当てながら周囲の正常組織に当たる放射線の量を最小限に抑えることができる。このため、従来の放射線治療に比べて副作用がほとんどなく、がん治療を行うことができる(提供:東京放射線クリニック)
 放射線療法が大きな効果を発揮しているのは、食道がんです。食道がんは、ある程度進行してしまった場合、以前なら食道を手術で全部摘出するのが一般的でした。切除した食道の替わりに胃や腸を引っ張り上げてつなぐのですが、予後が悪く合併症も多く、患者さんは術後がとても大変でした。がん細胞を取り切れたとしても、同時に失うものも多かったのです。
 現在では食道がんは、中期までは外科手術をせずに、放射線療法と化学療法を併用するケースが増えています。その結果、外科手術ではとうてい望めない術後のQOL(生活の質、クオリティー・オブ・ライフ)を維持することが可能になりました。
 前立腺がんの場合、放射線療法であれば排尿障害をほとんど起こさずに済むというメリットがあります。また、舌がんや頭部のがん、喉頭がんなどの頭頸(けい)部のがんも、手術で患部を切り取れば身体の機能の一部を失ってしまいます。そこで、放射線療法と組み合わせて、まずがん細胞を叩き、できるだけ小さくしてから切りとることで機能を残す手術が行われています。
■ピンポイントで狙える陽子線や重粒子線
 新しいタイプの放射線療法も登場しています。放射線として、X線などではなく陽子線や重粒子線を使う治療法です。
 陽子線治療や重粒子線治療の特徴は、身体の一定の深さに達したところでエネルギーを放出させることが可能であることです。これにより、がん細胞だけにピンポイントで照射することができ、がん病変部周囲の正常な組織に対する副作用を少なく抑えることができます。例えば、心臓のすぐ近くに腫瘍ができて、開胸したら心不全を起こしてしまうような場合には、唯一の治療の選択肢となります。なお、陽子線治療と重粒子線治療は、基本的な仕組みは同じですが、重粒子線の方が高出力で一撃の力は強くなります。
 いずれもとても可能性のある有望な治療法ですが、保険が適用されず、いずれも自費で300万円程度と非常に高額の治療費がかかります。また、実際の治療のケースでは、ここまでの精度が必要でないことも多くあります。例えば、前立腺がんの場合、粒子線を使った治療データとIMRTによる治療データには差がないということが米国の研究で明らかになっています。
■抗がん剤も劇的に進化
 外科手術で取ることができず、放射線治療もできない場合は、化学治療(抗がん剤治療)を行うことになります。がんが転移してしまった場合、どこに転移しているかの予測は困難であり、あちこちに散らばった微細ながん全体を攻撃してくれる抗がん剤は、治療の期待の星といえるでしょう。
 かつての抗がん剤は、副作用が非常に大きく、その割に効き目が悪かったので、今もそのイメージを持っている方も少なくないと思います。しかし、今は格段に進化しています。従来使われてきた抗がん剤が正常細胞も攻撃してしまうものであったのに対し、最近は、がん細胞に特有の分子を狙い撃つ分子標的薬がたくさん出てきました。副作用が少なくがんを抑制する効果が期待できる治療法です。
 例えば、乳がんのなかには、がん細胞の表面にHER2という遺伝子の受容体を持っているものがあることがわかっています。このHER2の働きをブロックしてがんを抑制する薬が開発され、HER2遺伝子を持っている場合の第1の選択肢となっています。
 また現在は、抗がん剤が効かなかったり副作用が強すぎる場合は、薬を変えたり治療を一時中断したりするようになっています。
 今後、期待される治療法として、よく取り上げられる一つに免疫療法があります。免疫とは、体の中に侵入した異物を排除するために誰もが生まれながらに持っている能力のことです。人の体の中では、毎日のようにがん細胞が生まれ、それを免疫の力で排除しているのです。
 免疫療法は、がん細胞に対する攻撃力の中心となるリンパ球や樹状細胞(リンパ球にがん細胞の特徴を知らせる細胞)を血液から取りだし、体外で培養して機能を高め、数を増やした上で再び患者さんの体内に戻す治療法です。もともと自分の体にあった組織なので、副作用がないことが特徴で、将来的に大きな期待が寄せられています。ただし、まだ研究途上であり、まとまったデータはまだなく、標準的な治療ほど効果ははっきりとしていません。
■やっぱり大切なセカンドオピニオン
 今回は、最新の治療法をいくつかご紹介しました。これらは、新しいだけに臨床データがまだ十分でないものもありますし、有望であっても高額な治療費がかかるものもあります。ですから、主治医としては「新しい治療法の方がよさそうだ」と思っていても、「こちらにしましょう」と強くは勧めにくい面があります。このため、患者さんがどの治療法にするべきか迷ってしまうことも多くあります。
 そこで大切な役目を果たすのが、ほかの医師によるセカンドオピニオンです。新しい治療法を検討するときには、もうひとり別の専門家の意見を聞いてみることを強くお勧めします。
 最後に、「緩和ケア」についても少し触れたいと思います。緩和ケアとは、生命を脅かす病気などに直面した患者に、痛みや精神的な辛さを和らげるように対処することを指します。医療的には何もできないという状況や、痛み・苦痛が非常に強くなったときには、緩和ケアを行うことになります。がんになってしまったら、もがき苦しむと思っている方も多くいますが、それは間違いです。緩和ケア分野の発達は著しく、痛みは相当な部分までコントロールできるようになっています。今は多くの場合、最期のときを苦しまずに安らかに迎えることができる時代になっているのです。
(まとめ:平林理恵=ライター)

Profile:森山 紀之(もりやま のりゆき)
東京ミッドタウンクリニック健診センター長 常務理事 東京ミッドタウン先端医療研究所 あきらめないがん治療外来医師
1947年、和歌山県生まれ。千葉大学医学部卒。76年に国立がんセンター放射線診断部に入局。同センターのがん予防・検診研究センター長を経て、現職。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発に携わり、早期がんの発見に貢献。2005年に高松宮妃癌研究基金学術賞、07年に朝日がん大賞を受賞。主な著書に「がんはどこまで治せるのか」(徳間書店)。東京ミッドタウン先端医療研究所(http://www.midtown-amc.jp)

宗教が人間の善性を薫発

2016年02月12日 13時29分33秒 | 社会・文化・政治・経済
宗教者は時代の課題克服へ
自らの信仰に照らし行動を

「新しい文明を生み出し、それを支えていくべき未来の宗教は、人類の生存をいま深刻に脅かしている諸悪と対決し、これを克服する力を、人類に与えるものでなければならない」
歴史家・アーノルド・J・トインビー博士

どの民族も、いかなる国の人々も紛争などの犠牲になってはならない。
ともに平和と幸福を享受できる世界を築かなければならない。
国連の強化、核兵器の廃絶、軍縮、紛争の解決、人間の安全保障、多文化社会、食糧問題、気候変動など、時代の喫緊の課題をテーマにする。
宗教が人間の善性を薫発し、諸悪を乗り越える道を開く可能性に期待したい。
「人類の平和と進歩のためには、具体的な提案をすることが大切である」
「具体的な提案は、実現への“柱”となり、人類を守る“屋根”ともなっていく」
「我々は、恐怖および暴力から自由であり、平和的、公平かつ包摂的な社会を育んでいくことを決意する」
すべての人々が平和に生き、尊厳を輝かせていける世界を築くために宗教が担うべき役割はますます重要になっていく。
「人間のため」「平和のため」宗教には本来、この共通の土台があるはずだ。
方法論は違っても、目的は同じであり、その一点で協力できるはずだ。
互いの差異にこだわるよりも、共通点を確認し、協力できる道を探し出す。
この「開かれた対話」こそ、平和の第一歩である。

国政選挙は、国に未来を左右する

2016年02月12日 11時50分42秒 | 社会・文化・政治・経済
18歳選挙権に期待したい。
70年ぶりの選挙制度改革の意味を考えたい。
特に国政選挙は、国に未来を左右するものだ。
政治は変えられない、と思い込んだり、政治に期待できないなどなどと、政治を軽視すべきではない。
政治は我々の生活に直結しているのだ。
離合集散を繰り返す野党の存在に有権者が呆れているのも事実だ。
政権交代を可能にするのは、国民の投票行為以外にあり得ない。
特に若者の新たな選択(約240万人)が期待される。







numata727 さんが 2015年02月11日 に書かれた記事をお届けします

2016年02月12日 11時36分44秒 | 医科・歯科・介護
宗教が人間を“強く”し“善く”し“賢く”する

★東日本大震災を機に、人間の尊厳や幸福観が、物質的な側面だけではなく、精神的な側面によって左右されるものであるとの認識が一段と広がり、宗教に対して“心の拠り所”としての期待が寄せられるようになった。だが、一口に「宗教」といってもその内実はさまざまである。冠婚葬祭の時だけ関わる宗教も多いが、それだけでは人間の生...
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自身の見識を高めるため


★真に偉大な人間とは、ひとたび決めた信念を、生涯貫いていける人のことだ。人間の真価は、苦難に直面した時にわかるともいえる。★「競争」かた「共創」へ知恵の結集があらたな価値を生むさまざまな協力関係によって、共に価値を生み出す「共創」へ一部の優秀な人間の発想をベースにするのではなく、さまざまな人たちの知恵を結集し...
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