★「悔いは残さない。人生は一度きりですから」
編集者・艸場よしみ(くさば)さん
絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』
子どもたちに一番伝えたかったことは?
私は「次の世代に何を引き渡せるか」に考えをめぐらせます。
ある時を境に、紛争や貧困、環境破壊など、これまでの世代が引き起こした問題を
次世代に押しつけてしまうことは申し訳なさを覚えたからです。
私にできることは、本をつくること。
だから、「こんな人が実在するんだよ」と、諸問題の本質に立ち向かうムヒカさん(ウルグアイのムヒカ大統領・当時)の生き方を知ってほしいと思いました。
ただ、ムヒカさんを「遠い存在」と感じてほしくない。
世の中のために「私たちだって、できることがある」と感じてほしいのです。
子どもの創造力を引き出す言葉を紡ぎ出していきたいのです。
児童書に携わる一人として、次世代がこれからの社会を考える材料を少しでも提供できるような作品を残していきたいと心に期しています。