映画『私のはなし 部落のはなし』

2022年05月04日 09時16分18秒 | 社会・文化・政治・経済

「全国水平社」創立 100 周年を迎えた今年 2022 年は、水平社の歴史や日本初の人権宣言ともいわれる「水平社宣言」が、さまざまなメディアで取り上げられています。

『私のはなし 部落のはなし』は、「部落差別」の起源と変遷から、根強く残る差別の現状までを丸ごと描いた、かつてないドキュメンタリー映画です。

5月21日(土)の公開に先立ち、メインヴィジュアルが完成。さらに、「被差別部落の青春」「ふしぎな部落問題」などで知られる角岡伸彦氏、「紋切型社会」の著者で TBS ラジオ「アシタノカレッジ」金曜パーソナリティーも務める武田砂鉄氏からコメントが寄せられました。満若勇咲監督、大島新プロデューサーからのメッセージも解禁します。

日本の〈差別〉を丸ごと見つめて学びほぐす
いまだかつてないドキュメンタリー映画

かつて日本には穢多・非人などと呼ばれる賤民が存在した。1871 年(明治4年)の「解放令」によって賤民身分が廃止されて以降、かれらが集団的に住んでいた地域は「部落」と呼ばれるようになり、差別構造は残存した。

現在、法律 や制度のうえで「部落」や「部落民」というものは存在しない。しかし、いまなお少なからぬ日本人が根強い差別意識を抱えている。

なぜ、ありえないはずのものが、ありつづけるのか? この差別は、いかにしてはじまったのか? 本作は、その起源と変遷から近年の「鳥取ループ裁判」まで、堆積した差別の歴史と複雑に絡み合ったコンテクストを多彩なアプローチで鮮やかにときほぐしていく。


私のはなし 部落のはなし,画像


監督は、屠場(とじょう)とそこで働く人々を写した『にくのひと』(2007年)で第一回田原総一朗ノンフィクション賞を受賞するも、劇場公開を断念せざるをえなかった経験を持つ満若勇咲

あれから十数年、プロデューサーに『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』の大島新を迎え、文字通り〈空前絶後〉のドキュメンタリー映画をつくりあげた。


私のはなし 部落のはなし,画像
私のはなし 部落のはなし,画像
私のはなし 部落のはなし,画像
私のはなし 部落のはなし,画像
私のはなし 部落のはなし,画像

コメント

被差別部落は、なぜ残ったのか。中世から現代に至るまでの共同体の歴史をたどりつつ、さまざまな立場の人びとが、自分と部落を語った傑作ドキュメンタリー。
――角岡伸彦(フリーライター)

具体性がないまま膨らみ、実態を確認せずに強い拒否反応だけが生まれる。
それは、今、この社会のあちこちで起きていることではないか。
歴史を知ると、強烈な問いが現在の自分に向けられる。
――武田砂鉄(ライター)

メッセージ

ここ数年、私のもとに多くのドキュメンタリー映画の企画が持ち込まれ、「プロデューサーとして参加してほしい」という依頼があったが、「乗った」のは満若勇咲監督の『私のはなし 部落のはなし』のみである。勘が働いた、というしかない。この若者に、賭けてみたい。
出資を決め、企画が動き出してからおよそ 2 年後、3 時間におよぶ編集の第 1 稿を観た時の驚きは忘れられない。やろうとしていることのスケールの大きさに圧倒された。期待を遥かに上回る意欲作が誕生しつつあるという予感に、「おれの勘は正しかった!」と叫びたくなった。
この映画は、まことに饒舌である。そしてその饒舌さゆえに、単純な要約を許さない。だから観た人は、それぞれに受け止め、自らの思いを持ち帰って解釈をするしかない。私はプロデューサーとして、このとんでもない作品をきちんと世に届けなければと、身の引き締まる思いでいる。
――大島新(プロデューサー)

現在の部落差別は、その根深さとは裏腹にとても見えにくく分かりづらい。多くの人にとって部落問題は身近な社会問題ではない、というのが正直なところだろう。ぼくも映画制作という機会がなれば意識することはなかったように思う。
「部落問題」を題材にした映画作りは難航した。カメラには映らない。けれど確かにそこにあるものを、どのように映像で表現すればよいのだろうか? 悩んだ末に、ぼくは人々の「はなし」を紡ぐことで、意識の奥底にある「部落問題」の存在を感じさせることが出来るのではないかと考えた。そのために3時間25分という長さが必要だった。
部落問題を解決する道はまだ見つかっていない。撮影することは当事者の方々が差別を受けるリスクを伴う。そのような現実のなか、覚悟を持って今回の撮影に応じてくださった皆さんに心から感謝します。
――満若勇咲(監督)

プロフィール

監督:満若勇咲(みつわか・ゆうさく)
私のはなし 部落のはなし,画像

1986 年京都府生まれ。05 年大阪芸術大学入学。映画監督の原一男が指導する記録映像コースでドキュメンタリー制作を学ぶ。在学中にドキュメンタリー映画『にくのひと』、『父、好美の人生』(監督・撮影)を制作。『にくのひと』が第1回田原総一朗ノンフィクション賞佳作を受賞するも、その後封印。映像制作・技術会社ハイクロスシネマトグラフィに参加後、TV ドキュメンタリーの撮影を担当する。19 年からフリーランスとして活動。主な撮影番組に「ジェイクとシャリース~僕は歌姫だった~」(20/アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 ゴールド・カメラ賞)、「ETV 特集 僕らが自分らしくいられる理由~54 色のいろ鉛筆~」(21)など。ドキュメンタリー批評雑誌「f/22」の編集長を務めている。

プロデューサー:大島新(おおしま・あらた)
私のはなし 部落のはなし,画像

1969 年神奈川県生まれ。ドキュメンタリー監督、プロデューサー、95年早稲田大学第一文学部卒業後、フジテレビに入社。「NONFIX」「ザ・ノンフィクション」などドキュメンタリー番組のディレクターを務める。99 年にフジテレビを退社し、フリーランスとして活動。「情熱大陸」、「課外授業 ようこそ先輩」などを演出。

09 年に映像製作会社ネツゲンを設立。監督作品に『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07/第 17 回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞受賞)、『園子温という生きもの』(16)。

衆議院議員・小川淳也の 17 年を追った監督 3 作目の『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)で第 94 回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第 1 位などを受賞。21 年、小川や自民党・平井卓也らが出馬した第 49 回衆議院選を与野党両陣営の視点から描いた『香川1区』を同年 12月に発表。主なプロデュース作品に『カレーライスを一から作る』(16/前田亜紀監督)、『ぼけますから、よろしくお願いします。』(18/信友直子監督)、『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』(20/田部井一真監督)など。

監督

満若勇咲

プロデューサー

大島新

撮影:辻󠄀智彦
編集:前嶌健治
整音:高木創
音楽:MONO
語り・テキスト制作:釆奈菜子

2022/日本/205 分/ドキュメンタリー

配給:東風
公式HP:buraku-hanashi.jp
(C)『私のはなし 部落のはなし』製作委員会

5/21㊏より[東京]ユーロスペース、
[大阪] 第七藝術劇場、シネマート心斎橋にて、
ほか全国の映画館で順次公開!

 

 

 

 

 

 

中道思想

2022年05月04日 08時49分51秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

中道
【ちゅうどう】

「中道」とは、真ん中だと捉えられる事が多いですが、真ん中ではありません。

常にA-Bの真ん中を指す言葉は「中庸」です。
中道はその場でベストな選択をする事を指します。

例えば、4本の弦を持つ琵琶という楽器があります。1弦から4弦まで太さが異なりますよね。この琵琶をチューニングする時に、もし1弦の張力と同じ強さで4弦をチューニングしようとしたら、強すぎて切れてしまいます。
逆に4弦の張力で1弦をチューニングしたら弱すぎて音がでません。

1弦には1弦に適した張力があり、4弦には4弦に適した張力があります。

それぞれに適した選択をする事を「中道」と呼びます。常に真ん中というわけではありません。

1)極端に走らない。
2)固定的な考えにとらわれない。
3)調和と前進を目指す生き方。

人は、時に、自分の置かれた状況や相手の考えを固定化したものと捉えて「だから変えられない」と思い込むことがあったりする面がある。
しかし、自分や相手の性分も「それは一つの側面にすぎない」と捉えた上で、「誰しも必ず変わっていける」と信じることだ。
そこに、中道主義の生き方がある。
そこには、大局的見地から全体を大きく包み込む、寛容の精神がある。
心と体は、どちらにも偏らずに存在しており、生命の本源、本質が「中」なのである。

今や、資本主義も、社会主義も行き詰まり、世界も、大きな歴史の流れは中道主義に向かっている。

 


超満員の甲子園でやり返せ!阪神7度目完封負けで連勝ストップ 

2022年05月04日 08時27分33秒 | 野球

糸井“コンディション不良”響く

6回、好機で三邪飛に倒れ悔しがる佐藤輝(撮影・飯室逸平) 満員となった甲子園球場2枚
 「阪神0-3ヤクルト」(3日、甲子園球場)

 せっかく満員になったのになぁ。阪神は今季7度目の完封負けを喫し、連勝は6でストップした。直近5試合で14打数8安打と大当たりしていた糸井嘉男外野手(40)をコンディション不良で欠いた打線は、ヤクルト・小川の前に沈黙。甲子園では3年ぶりとなる大観衆の前で白星を挙げられず、矢野監督は悔しさをにじませた。

 この日、最大の見せ場で三邪飛を打ち上げた瞬間、佐藤輝は思わずバットを地面にたたきつけて悔しがった。

 六回、先頭の坂本が安打で出塁。続く西勇は送りバントを失敗したものの、近本が安打と二盗で1死二、三塁の好機を作った。前売り券は前日までに完売。7連勝を信じる今季最多4万2483人の観衆が、激しくメガホンを打ち鳴らす。

 だが、中野が浅い中飛に倒れて2死に。期待の佐藤輝が徹底的なインハイ攻めの末、力ない三邪飛に打ち取られて無得点に終わると、満員の聖地がため息に包まれた。

 開幕戦では3回4失点でKOした小川の前に、今季チーム7度目となる完封負け。矢野監督は「真っすぐが結構、割合的には多かったし、コーナーにも来ている感じはあったのかなと思うけど…。それでもゼロじゃねえ」と思わず嘆き節だ。

 練習では通常メニューをこなしていた糸井がスタメン落ちし、最後まで出番なし。「コンディションが整っていなかった」と指揮官は説明したが、好調なベテランを欠いた打線は相手より多い、6本の安打を放ちながら、いずれも単打。六回以外は得点圏に走者を進めることすらできなかった。特にこの日は3番・佐藤輝、4番・大山を完全に封じられたのが痛かった。

 東京ドームで巨人に3連勝を決めて甲子園に帰還したが、3試合で計21点をたたき出した勢いは見る影もなかった。小川が良かったのか、阪神打線がしょぼかったのか。「それはどっちもあるんじゃないの」と指揮官は首を振る。

 まさか開幕当初の“暗黒期”に逆戻りしたわけじゃあるまい。矢野監督は満員の観客の前での完封負けに「喜んで帰ってもらいたいと思ってたけど。悔しいし残念。喜んで帰ってもらえるように頑張ります」と2、3戦目での逆襲を誓う。4日も前売り段階で入場券は完売。天気も引き続き快晴の予報だ。今度こそ超満員のファンに、強い阪神を見せたってくれ!

 ◆甲子園の満員 観客は今季最多

4万2483人だった。球団広報によると、新型コロナウイルス感染拡大による入場制限が3年ぶりにない今季の甲子園球場で初の完売。2019年の最多入場者数は4万6788人だったが、アルプス席の座席数減少もあり、完売であっても同程度の数字にはならないという。

 


自分にしかできないことがあるはず

2022年05月04日 08時23分45秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼苦境―今の状況には、必ず<意味>がある―と前向きに捉えることだ。
▼今だはらできることがある。
今しかできないことがある。
自分にしかできないことがあるはず。
▼目の前の相手を一人の人間として、大切にする。
▼教育者は、一番困っている人に手を差し伸べるべきだ。
▼教育の交流の軌跡は、人類の未来を照らす光として輝きを放つ。
▼大学間の交流は、互いの文化を理解し、感謝するためのものであり、世界平和を促進する上で極めて重要である。


智慧を増すには、本を読む以外ない

2022年05月04日 08時10分24秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼今の「あたりまえ」も、昔はだれかの「願い」だったんだ。
今では当たり前のことも、それに悩んでいる人がいた。
その悩みの声に耳を傾けるのが政治家の役割。
▼苦難に直面した時こそ、その人の真価が問われる。
▼一人の人間の可能性を信じ切る。
▼教育は価値創造の源泉。
▼智慧を広げるには、まず人の話を多く聞き、耳を傾けることだ。
智慧を増すには、本を読む以外ない。
▼今こそ、未来をリードする人材の教育が急務である。