【夏場所新番付】出場停止の朝乃山は西幕下42枚目、復帰の名古屋場所は三段目から出直しへ

2022年05月20日 17時50分04秒 | 社会・文化・政治・経済

[2022年4月25日6時0分]

日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、6場所出場停止処分を受けた大関経験者の朝乃山(28=高砂)は、西幕下42枚目まで番付を落とした。

6場所出場停止処分の起点は昨年7月の名古屋場所。その名古屋場所は、かど番大関だったため秋場所は関脇、九州場所は平幕の西前頭10枚目に番付を落とし、今年初場所では17年秋場所から維持していた幕内の座からも陥落。

1月の初場所は、4年半ぶりの十両となる東十両4枚目に番付を下げたが、3月の春場所ではついに幕下に陥落(西幕下2枚目)し、関取の座も失った。全て全敗扱いのため西幕下2枚目から同42枚目に降下。

出場停止が最後となる夏場所も全敗扱いとなり、土俵復帰する7月の名古屋場所は、三段目からの出直しとなりそうだ。

やはり不要不急の外出などで、3場所の出場停止処分を受けていた2人は晴れて関取に戻っている。

一昨年の名古屋場所で違反が発覚し、同9月の秋場所から昨年1月の初場所まで3場所休場の阿炎(27=錣山)は、復帰した3月の春場所は西幕下56枚目まで番付を落としたが、2場所連続7戦全勝優勝を果たし、名古屋場所は東十両14枚目で関取復帰。

11勝4敗の好成績で、秋場所は東十両5枚目まで番付を上げ、13勝2敗で十両優勝。再入幕を果たした九州場所は西前頭15枚目で14日目まで優勝の可能性を残すなど、12勝3敗の好成績を残した。

西前頭6枚目で臨んだ今年初場所も、横綱照ノ富士から金星を奪い、千秋楽まで優勝争いを演じる活躍。2場所連続12勝の好成績で、春場所は20年初場所以来の返り三役を、新関脇昇進で果たした。
その春場所は、千秋楽で優勝争いを演じていた高安を破り8勝7敗で勝ち越し。存在感を示しており、2場所連続の関脇で夏場所に臨む。

昨年夏場所から3場所出場停止処分の竜電(31=高田川)は、その夏場所の東前頭14枚目から名古屋場所は東十両9枚目、秋場所は東幕下7枚目に陥落し、関取の座を失った。
11月の九州場所から土俵復帰し、西幕下47枚目で7戦全勝優勝。年が明けて今年1月の初場所は東幕下5枚目に番付を上げ、ここでも6勝1敗の好成績を残し、春場所では関取復帰となる東十両13枚目で再十両を果たした。

春場所は13勝2敗で十両優勝を果たし、夏場所では番付を10枚上げ、東十両3枚目から今度は返り入幕を目指す。



 


阪神の最下位脱出は時間の問題 青柳の復帰で歯車はかみ合う 5位のDeNAに2・5ゲーム差

2022年05月20日 06時34分00秒 | 野球
5/18(水) 17:00配信 夕刊フジ

エース・青柳の安定度は抜群だ=14日、横浜

【トラとら虎】
 
阪神が4月22日のヤクルト戦(神宮)から18試合連続3失点以下と、とても最下位とは思えぬ防御を見せている。先のDeNA戦(横浜)ではスコア9―2、8―1で2連勝。一時、16もあった借金を12に減らし、5位のDeNAに2・5ゲーム差まで迫ってきた。


球団OBは「最下位脱出は時間の問題。それどころか奇跡の逆転Vの可能性もゼロではない」と、阪神ファンが聞けば小躍りしそうな展望さえ口にする。


「なぜなら同じ最下位でも本当に実力のないチームと、たまたま投打のバランスを崩したチームがあるってこと。阪神は後者の方で肝心の防御面はしっかりしている。野球は何といっても投を含めた守り。ここが強固なうちは希望の光りは消えない」


少ない失点を続ける背景にはきっかけもあった。コロナ禍で出遅れていた青柳の参戦である。現に今回の連続記録のスタートも青柳の完封からで、失点の内訳は0点が1試合、1、2点がそれぞれ5試合、3点が7試合。この間のチーム戦績11勝7敗はある意味当然で、そのうち青柳が3勝を稼いでいる。


首脳陣のひとりは「延長10回0対1で敗れ、すみませんと謝るのは青柳くらい」と、エースとしての自覚と姿勢を絶賛する。これは5月6日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で、大野雄に1安打完封負けを喫した試合を指してのことだが、打線は見殺しにした借りを14日のDeNA戦では返している。ようやく投打の歯車がかみ合ってきた証しではないか。


先のOBは「首位のヤクルトはじめどのチームにもモロさがある。どこも決め手を欠くから波乱は起きやすい。阪神はとりあえず7月の球宴までに借金を返すのが先決で、いまの投手力さえ維持すればそれからでも十分間に合う」と後半戦の混セに思いをはせる。計算上は2勝1敗ペースで進むと6月末には待望の勝率5割ラインに乗るが、果たしてどうか。 (スポーツライター・西本忠成)