人生の主役は自分自身である。

2022年06月04日 21時03分22秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

yamamoto.tugunobu@khaki.plala.or.jp


▽他者を中心の考え、相手の利益に喜びを見いだす人。

▽損得のバランスを取る人。

▽仕事の成果を調べると、最高の成績は与える人。

▽成績が芳しくない人は、何もかも請け負い自分を見失いがちだ。

▽成績が良かった人は周囲と協力していた。
行動が実を結ぶには、周りと協力し、団結する必要がある。
一人で抱え込まないことである。

▽情熱は幸福の要件。
躍動の日々を歩みたいものだ。

▽人と比べる必要はない。
自分自身に勝とう。

▽できるできないか―の結果は、環境や条件による。
だが、<何があろうと最後までやり抜く>という自身の一念の強さがなければ、望む結果を引き寄せることはできない。
人生の主役は自分自身である。

 

 


「与える人」こそ成功する時代

2022年06月04日 20時23分46秒 | 新聞を読もう

アダム グラント (著), 楠木 建  (監訳)

全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもあり、
気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。

「ギバー(人に惜しみなく与える人)」
「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」
「マッチャー(損得のバランスを考える人)」

もっとも成功するのは誰だろう。

他人に優しくしていたら、厳しい競争を勝ち抜けない――?それは大きな誤解だ。
これからは、他者志向の思いやりの発想とコミュニケーションが、あなたの仕事に大きな成功をもたらす。
リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進まで……ありとあらゆるシーンで
この考え方が役に立つだろう。

一橋大学大学院教授・楠木建(『ストーリーとしての競争戦略』『経営センスの論理』)の
監訳と解説で、日本初デビュー!
「世の“凡百のビジネス書"とは一線を画す一冊だ!」

内容(「BOOK」データベースより)

「ギブ&テイク」とは、この世の中を形成する当たりまえの原理原則に思える。しかしこれからの時代、その“常識”が果たして通用するのかどうか―著者の問題提起が、アメリカで大論議を巻き起こしている。人間の3つのタイプである、ギバー(人に惜しみなく与える人)、テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)、マッチャー(損得のバランスを考える人)。このそれぞれの特徴と可能性を分析したするどい視点。世界No.1ビジネス・スクール「ペンシルベニア大学ウォートン校」史上最年少終身教授、待望のデビュー作!!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

グラント,アダム
ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、『ビジネスウィーク』誌の「Favorite Professors」に選ばれるなど、受賞歴多数。「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう

楠木/建
一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)教授。経営学者。1964年東京生まれ。専門は競争とイノベーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
メンタリストのDaigoさんがニコ動でこの本を紹介して興味を持ちました。

これを手に取ろうとしてる人の中には「日頃から自分は見返りを求めず他人にギブしている。そのギブがもう少し報われたら···。」と思ってる方もいると思います。
でも、この本を読んでいると
「自分は露骨なテイカーではないだけで、結果的にテイクorマッチを求めていたのか」と気付かされる話が多々あります。
この本では「ギバーこそが正解だからこうあるべき」と短絡的には書いてません。
が、日頃から自分は見返りを求めないギバーだと思うのであれば、その「ギバー」として生きる道の軌道修正になる本だと思います。

難点は一つの事例を出してる途中で全く別の研究の話が始まり
「研究からもわかるようにこの事例に登場する人物はギバーだった」
と結論付けるため構成がややこしいうえ、外国の人物名や名称が列挙するので誰の何の話なのか見失いやすいです(笑)
 
 
 
本書は、人に与えることで価値を生み出し、自らも価値を得る「ギバー」について、その成功の理由と、ギバーとしての戦略やコミュニケーションについて解説する。

最初に語られる興味深いことは、成功という観点で、最下層にいる集団(例えば生産性の低いエンジニア)はほとんどがギバーであるのに対し、もっとも成功する(例えば生産性の高いエンジニア)も、やはりギバーであるという点。
これは矛盾するようで、感覚的には理解できる。
人のためにと思って動いているが、いまいち成果に繋がらず、評価も上がらないという例は、自身も含めて存在する。

そこで、本書における恐らく最も重要な問いは、「いったい何がお人好しと成功者を分けるのだろうか?」ということ。
それは、才能や素質というより、その戦略や選択に関係するとして、調査から導き出された以下のようなポイントが述べられている。

こうしたアドバイスは、読む人によっては、価値観を変えるくらい意味のあるものになるかもしれない。
個人的には、もっと早く読んでおくべきだったと感じさせるほど印象に残った。
特に自己犠牲になりがちな人(そして自分が損していると感じる人)は、ぜひ読んでみてほしい一冊。

■成功するギバーとそうでないギバーを分けるポイント
・受けとるよりはるかに多くを与える。
 -ギバーの生産性は、まれにしか助けなかったときにガタ落ちしている。
 -頻繁に助けていたときのほうが、信頼関係が築かれ、助けた人からだけでなく、作業グループ全体から有益な助けが得られる。
 -初対面の人でも「五分間の親切」を実行すれば、その弱いつながりが思わぬところで役に立つ。

・「自己犠牲的」ではなく、「他者志向的」になる。
 -他者の利益と自己の利益を同時に追求する。この二つは別個の動機であり、同時に目指すことが可能なものである。
 -受けとるより多くを与えても、けっして自分の利益は見失わず、それを指針に、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決める。

・与えた結果からエネルギーを得る。
 -ギバーが燃え尽きるのは、与えすぎたことよりも、与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえていないことが原因。
 -与えた結果がその目で確認でき、そこから元気を引き出せるような別の場所を持つことが重要になる。
 -人助けはバラバラより一度にまとめるやる方が幸福度が増す。職場であれば、人にアドバイスを求めてよい時間と仕事に集中する時間を分けるのも良い選択。

・必要なときに他者に助けを求める。
 -自己犠牲タイプのギバーは他者志向のギバーより助けを受けることがはるかに少なく、それは、精神的にも肉体的にもダメージをおよぼすことがわかっている。
 -他者志向のギバーはサポートネットワークを築いて、助けが必要なときに頼ることができる。
 -また、調査では、 知識のある同僚にしょっちゅうアドバイスや助けを求めている人は、まったく求めない人よりも、上司の受けがいいことがわかっている。

・信用しすぎること、相手に共感しすぎること、臆病になりすぎることの三つの罠を防ぐ
 -信用しすぎて騙されないために、テイカーを相手にするときには、自衛のために、マッチャーになる。ただし、三回に一回はギバーに戻って、テイカーに名誉挽回のチャンスを与える。
 -共感しすぎて交渉がうまくいかない場合は、相手が感じていることではなく、考えていることを想像する。人の視点でものを見ることで、真意を見極めることができる。
 -臆病になりすぎて強く出られないときは、自分を信頼してくれる他の人の代理人として振る舞うことで、ギバーとしての自己イメージと社会的イメージを保つことができる。
 
 
 
ギブ&テイクという関係における人の特徴について述べられている。ギバー(giver)、人に惜しみなく与える人。テイカー(taker)、真っ先に自分の利益を優先させる人。マッチャー(macher)、損得のバランスを考える人。短期的に見るとギバーがテイカーの利益を得ることが成功に繋がる。しかし、長期的に見た場合、テイカーの成功には限界がありギバーが成功を収める。マッチャーは可もなく不可もなくといったところ。つまりは、自己中にならずに他人の利益のために動けば自分にも利益が来るよ。でも与え過ぎたら利用されるから人を選んで貢献しなよ。ってことを伝えている。与えて自分にとって不利益にならないものなら誰に与えても問題ない。っていう意味でのインスタでの読書感想文。これは読んで損のないおすすめの一冊。
Verified Purchase
 就職してから、マッチャー(損得のバランスを考える人) として振る舞うように教育され、それが当たり前になっていたように思います。

 この本を読んで、ビジネスでもギバーとして振る舞うことで、より大きな成果を得られるという事例が豊富にあって、ビジネスだからと言って、必ずマッチャーとして振る舞う必要があるわけではないというのが新鮮でした。

 そして、ギバーがいると、その周辺のマッチャーもギバーに合わせた振る舞いをするので、コミュニティの質が変容していくというのも納得でした。

 また、常にギバーとして振る舞うことの危険と対策について、述べているのも参考になりました。
 自己犠牲的なギバーはテイカーに利用されることがあるということに対して、
「人に惜しみなく与えることが自体が危険なのではなく、誰に対してもたった一つのgive and take のやり方で対応することが危険なのだ。」
 「テイカー に対しては、感情を思いやるのではなく、その思考を分析し、無条件に与えるのでなく、時にはマッチャーとして対応することが必要」
「ギバー は自分のための自己主張は苦手だが、自分が大切な人の利益を代表していると思えば、しっかり自己主張ができる」など、納得でした。
中田のyoutube大学の動画を見て感銘を受け、本を実際に読む事にした。
最初に結論を言うと「中田のyoutube大学のgive and takeを見ればオッケー。本は買わなくていい」である。


「ギブ」「テイク」に加えて「マッチ(均衡)」という3つの概念で、人に与える事が良い事でどうのこうの、人間関係の損得がどうのこうの、と論じている、なかなか珍しい本。著者も凄い経歴の持ち主ゆえに、為になる話がある。

たとえば
「いろんな人に親切にしていれば、いつかどこかで助けてくれる」
という、この本に興味を示すであろう人にとっては耳にタコができるほど聞かされたあの話を、綺麗事ではなく、キチンとした理屈で説明してくれたり

「人から受け取ってばかりで自分からは与えようとしないタイプの人には、あくまでギブアンドテイクの姿勢を貫く事で搾取されるのを防ぐ」
「自己中心的な人の口癖には、こういう傾向があるので早期に見破る事ができる」
など、他人から搾取される事に悩む「お人好し」の読者諸君が今日からすぐ使えるテクニックも紹介されている。

が、
話が長い………
長すぎる……………

この本はエピソード紹介がいちいち長く、しかも1つの話題に2〜3個紹介される。
1ページで、いや、1行で済むような話を、ナントカ大学のナントカさんはこんな経験がある……ナニナニ大学の研究によって判明したデータによ?と……とかなんとか5ページくらいかけて話す。

だから本は長いくせに、抑えるべきポイントは少ない。内容はとても為になる事が書かれているのに、読むのに時間がかかりすぎる。
そして中田の30分くらいの動画に要点がまとめられていて、全部説明されている。
中田の動画を何周も見て肝に銘じる方がオススメ。
 
 
人はギバーでもテイカーでもマッチャーでもあると解釈しました。わたしもギバーであり、テイカーでもあり、マッチャーでもあります。そしてすぐに変化できます。
そして一番下まできてました。
そして自分をかえりみり、模索してました。その時に、本書に出会えて、
皆さんのレビューを80件を拝見させていただき、有意義な時間を過ごせました。
籠っていたわたしに、とてもこの環境、楽しさ、笑い、興味を覚えました。皆さんのレビューにとても感謝してます。
本を最後まで読むのにかなり時間がかかりました。途中で投げ出す内容とは違って自分と向き合う本でもありました。
感動と歓喜と驚きの内容 で "自分を復活させ、改善できる" 「これほどにか」っていうほどの内容です。
奮い立つ良書です。面白かったです。
 
 
人の役に立とうと思い親切にしてもいつも利用されてしまう人や逆に利用ばかりしてる人にも読んでもらいたい。
正直者(親切者と言った方がいいが)がバカを見ることにならないようにする方法や考え方、自分の利益だけを求めていては一時的な利益は得られるが最終的には損をする羽目になることなどが何故そうなるのかを様々な研究をもとに書かれている。事例も交えて書いてあり、少し読みにくいと感じることもあったが、それ程気にならなかったので星5つとした。
是非手にとってほしい良書です。妻にも薦め、子供にも理解ができる年齢になったら是非読んでほしいと思います。

「与える人」こそ成功する時代

2022年06月04日 20時23分46秒 | 新聞を読もう

アダム グラント (著), 楠木 建  (監訳)

全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもあり、
気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。

「ギバー(人に惜しみなく与える人)」
「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」
「マッチャー(損得のバランスを考える人)」

もっとも成功するのは誰だろう。

他人に優しくしていたら、厳しい競争を勝ち抜けない――?それは大きな誤解だ。
これからは、他者志向の思いやりの発想とコミュニケーションが、あなたの仕事に大きな成功をもたらす。
リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進まで……ありとあらゆるシーンで
この考え方が役に立つだろう。

一橋大学大学院教授・楠木建(『ストーリーとしての競争戦略』『経営センスの論理』)の
監訳と解説で、日本初デビュー!
「世の“凡百のビジネス書"とは一線を画す一冊だ!」

内容(「BOOK」データベースより)

「ギブ&テイク」とは、この世の中を形成する当たりまえの原理原則に思える。しかしこれからの時代、その“常識”が果たして通用するのかどうか―著者の問題提起が、アメリカで大論議を巻き起こしている。人間の3つのタイプである、ギバー(人に惜しみなく与える人)、テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)、マッチャー(損得のバランスを考える人)。このそれぞれの特徴と可能性を分析したするどい視点。世界No.1ビジネス・スクール「ペンシルベニア大学ウォートン校」史上最年少終身教授、待望のデビュー作!!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

グラント,アダム
ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、『ビジネスウィーク』誌の「Favorite Professors」に選ばれるなど、受賞歴多数。「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう

楠木/建
一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)教授。経営学者。1964年東京生まれ。専門は競争とイノベーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
メンタリストのDaigoさんがニコ動でこの本を紹介して興味を持ちました。

これを手に取ろうとしてる人の中には「日頃から自分は見返りを求めず他人にギブしている。そのギブがもう少し報われたら···。」と思ってる方もいると思います。
でも、この本を読んでいると
「自分は露骨なテイカーではないだけで、結果的にテイクorマッチを求めていたのか」と気付かされる話が多々あります。
この本では「ギバーこそが正解だからこうあるべき」と短絡的には書いてません。
が、日頃から自分は見返りを求めないギバーだと思うのであれば、その「ギバー」として生きる道の軌道修正になる本だと思います。

難点は一つの事例を出してる途中で全く別の研究の話が始まり
「研究からもわかるようにこの事例に登場する人物はギバーだった」
と結論付けるため構成がややこしいうえ、外国の人物名や名称が列挙するので誰の何の話なのか見失いやすいです(笑)
 
 
 
本書は、人に与えることで価値を生み出し、自らも価値を得る「ギバー」について、その成功の理由と、ギバーとしての戦略やコミュニケーションについて解説する。

最初に語られる興味深いことは、成功という観点で、最下層にいる集団(例えば生産性の低いエンジニア)はほとんどがギバーであるのに対し、もっとも成功する(例えば生産性の高いエンジニア)も、やはりギバーであるという点。
これは矛盾するようで、感覚的には理解できる。
人のためにと思って動いているが、いまいち成果に繋がらず、評価も上がらないという例は、自身も含めて存在する。

そこで、本書における恐らく最も重要な問いは、「いったい何がお人好しと成功者を分けるのだろうか?」ということ。
それは、才能や素質というより、その戦略や選択に関係するとして、調査から導き出された以下のようなポイントが述べられている。

こうしたアドバイスは、読む人によっては、価値観を変えるくらい意味のあるものになるかもしれない。
個人的には、もっと早く読んでおくべきだったと感じさせるほど印象に残った。
特に自己犠牲になりがちな人(そして自分が損していると感じる人)は、ぜひ読んでみてほしい一冊。

■成功するギバーとそうでないギバーを分けるポイント
・受けとるよりはるかに多くを与える。
 -ギバーの生産性は、まれにしか助けなかったときにガタ落ちしている。
 -頻繁に助けていたときのほうが、信頼関係が築かれ、助けた人からだけでなく、作業グループ全体から有益な助けが得られる。
 -初対面の人でも「五分間の親切」を実行すれば、その弱いつながりが思わぬところで役に立つ。

・「自己犠牲的」ではなく、「他者志向的」になる。
 -他者の利益と自己の利益を同時に追求する。この二つは別個の動機であり、同時に目指すことが可能なものである。
 -受けとるより多くを与えても、けっして自分の利益は見失わず、それを指針に、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決める。

・与えた結果からエネルギーを得る。
 -ギバーが燃え尽きるのは、与えすぎたことよりも、与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえていないことが原因。
 -与えた結果がその目で確認でき、そこから元気を引き出せるような別の場所を持つことが重要になる。
 -人助けはバラバラより一度にまとめるやる方が幸福度が増す。職場であれば、人にアドバイスを求めてよい時間と仕事に集中する時間を分けるのも良い選択。

・必要なときに他者に助けを求める。
 -自己犠牲タイプのギバーは他者志向のギバーより助けを受けることがはるかに少なく、それは、精神的にも肉体的にもダメージをおよぼすことがわかっている。
 -他者志向のギバーはサポートネットワークを築いて、助けが必要なときに頼ることができる。
 -また、調査では、 知識のある同僚にしょっちゅうアドバイスや助けを求めている人は、まったく求めない人よりも、上司の受けがいいことがわかっている。

・信用しすぎること、相手に共感しすぎること、臆病になりすぎることの三つの罠を防ぐ
 -信用しすぎて騙されないために、テイカーを相手にするときには、自衛のために、マッチャーになる。ただし、三回に一回はギバーに戻って、テイカーに名誉挽回のチャンスを与える。
 -共感しすぎて交渉がうまくいかない場合は、相手が感じていることではなく、考えていることを想像する。人の視点でものを見ることで、真意を見極めることができる。
 -臆病になりすぎて強く出られないときは、自分を信頼してくれる他の人の代理人として振る舞うことで、ギバーとしての自己イメージと社会的イメージを保つことができる。
 
 
 
ギブ&テイクという関係における人の特徴について述べられている。ギバー(giver)、人に惜しみなく与える人。テイカー(taker)、真っ先に自分の利益を優先させる人。マッチャー(macher)、損得のバランスを考える人。短期的に見るとギバーがテイカーの利益を得ることが成功に繋がる。しかし、長期的に見た場合、テイカーの成功には限界がありギバーが成功を収める。マッチャーは可もなく不可もなくといったところ。つまりは、自己中にならずに他人の利益のために動けば自分にも利益が来るよ。でも与え過ぎたら利用されるから人を選んで貢献しなよ。ってことを伝えている。与えて自分にとって不利益にならないものなら誰に与えても問題ない。っていう意味でのインスタでの読書感想文。これは読んで損のないおすすめの一冊。
Verified Purchase
 就職してから、マッチャー(損得のバランスを考える人) として振る舞うように教育され、それが当たり前になっていたように思います。

 この本を読んで、ビジネスでもギバーとして振る舞うことで、より大きな成果を得られるという事例が豊富にあって、ビジネスだからと言って、必ずマッチャーとして振る舞う必要があるわけではないというのが新鮮でした。

 そして、ギバーがいると、その周辺のマッチャーもギバーに合わせた振る舞いをするので、コミュニティの質が変容していくというのも納得でした。

 また、常にギバーとして振る舞うことの危険と対策について、述べているのも参考になりました。
 自己犠牲的なギバーはテイカーに利用されることがあるということに対して、
「人に惜しみなく与えることが自体が危険なのではなく、誰に対してもたった一つのgive and take のやり方で対応することが危険なのだ。」
 「テイカー に対しては、感情を思いやるのではなく、その思考を分析し、無条件に与えるのでなく、時にはマッチャーとして対応することが必要」
「ギバー は自分のための自己主張は苦手だが、自分が大切な人の利益を代表していると思えば、しっかり自己主張ができる」など、納得でした。
中田のyoutube大学の動画を見て感銘を受け、本を実際に読む事にした。
最初に結論を言うと「中田のyoutube大学のgive and takeを見ればオッケー。本は買わなくていい」である。


「ギブ」「テイク」に加えて「マッチ(均衡)」という3つの概念で、人に与える事が良い事でどうのこうの、人間関係の損得がどうのこうの、と論じている、なかなか珍しい本。著者も凄い経歴の持ち主ゆえに、為になる話がある。

たとえば
「いろんな人に親切にしていれば、いつかどこかで助けてくれる」
という、この本に興味を示すであろう人にとっては耳にタコができるほど聞かされたあの話を、綺麗事ではなく、キチンとした理屈で説明してくれたり

「人から受け取ってばかりで自分からは与えようとしないタイプの人には、あくまでギブアンドテイクの姿勢を貫く事で搾取されるのを防ぐ」
「自己中心的な人の口癖には、こういう傾向があるので早期に見破る事ができる」
など、他人から搾取される事に悩む「お人好し」の読者諸君が今日からすぐ使えるテクニックも紹介されている。

が、
話が長い………
長すぎる……………

この本はエピソード紹介がいちいち長く、しかも1つの話題に2〜3個紹介される。
1ページで、いや、1行で済むような話を、ナントカ大学のナントカさんはこんな経験がある……ナニナニ大学の研究によって判明したデータによ?と……とかなんとか5ページくらいかけて話す。

だから本は長いくせに、抑えるべきポイントは少ない。内容はとても為になる事が書かれているのに、読むのに時間がかかりすぎる。
そして中田の30分くらいの動画に要点がまとめられていて、全部説明されている。
中田の動画を何周も見て肝に銘じる方がオススメ。
 
 
人はギバーでもテイカーでもマッチャーでもあると解釈しました。わたしもギバーであり、テイカーでもあり、マッチャーでもあります。そしてすぐに変化できます。
そして一番下まできてました。
そして自分をかえりみり、模索してました。その時に、本書に出会えて、
皆さんのレビューを80件を拝見させていただき、有意義な時間を過ごせました。
籠っていたわたしに、とてもこの環境、楽しさ、笑い、興味を覚えました。皆さんのレビューにとても感謝してます。
本を最後まで読むのにかなり時間がかかりました。途中で投げ出す内容とは違って自分と向き合う本でもありました。
感動と歓喜と驚きの内容 で "自分を復活させ、改善できる" 「これほどにか」っていうほどの内容です。
奮い立つ良書です。面白かったです。
 
 
人の役に立とうと思い親切にしてもいつも利用されてしまう人や逆に利用ばかりしてる人にも読んでもらいたい。
正直者(親切者と言った方がいいが)がバカを見ることにならないようにする方法や考え方、自分の利益だけを求めていては一時的な利益は得られるが最終的には損をする羽目になることなどが何故そうなるのかを様々な研究をもとに書かれている。事例も交えて書いてあり、少し読みにくいと感じることもあったが、それ程気にならなかったので星5つとした。
是非手にとってほしい良書です。妻にも薦め、子供にも理解ができる年齢になったら是非読んでほしいと思います。

希望への確信

2022年06月04日 20時06分46秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽躊躇の喪失は如何に大きいか―詩人・ボードレール

▽希望がなければ、自分で希望をつくればいい。

▽今、人々が必要としているのは、新たな未来を思い描く想像力だ。
つまり、心の力。

▽希望への確信は、あらゆる課題に対して、大きな視点と本質的な解決策を示してくれる。

▽いかなる人にも逆境の時がある。
順境ばかりの人生などありえない。
もし、あったとしても、それでは人間としての成長はない。

▽いかなる逆境にも立ち向かう<負けじ魂>。

▽歴史に学び社会をより良くしようと努めることが現世代の責務だ。


民主主義と教育 上

2022年06月04日 09時20分19秒 | 社会・文化・政治・経済

J. デューイ (著), John Dewey (原著), 松野 安男 (翻訳)

民主主義と教育

内容(「BOOK」データベースより)
教育とは直接的な経験から出発し、これを絶え間なく再構成・拡大深化してゆく過程である。従って、それは子どもや学校の問題にとどまらない。とすれば民主主義社会における教育とは何か。
教育に関する在来の学説をこの観点から根本的に洗い直し、デューイ自身の考え方を全面的に展開し世界の教育界の流れを変えた20世紀の古典。

 

以前『哲学の改造』を読んだのですが、今回もデューイの著作を読み感心したのは読み手への気配り、気付きがよくできていることです。

とにかく議論の進め方がうまい。しかし残念ながら翻訳者の用語の訳で読んでいてよくわからないところが多くありました。

たとえば「教授」「教材」「材料」。「教育者」と「教授者」ということばが同じページに出てきたりしてどう違うのかよくわからず。「教材」に関しては『民主主義と教育』のベトナム語版を参照にしてみましたら、「教えられる内容」「教育内容」と訳してありました。そちらの方が意味が通っていてわかりやすかったです。
一言で要約すれば,「教育とは,経験の意味を増加させ,
その後の経験の進路を方向づける能力を高めるように
経験を改造ないし再組織すること」([1975]上127頁)。
確かにそうだ。学校で学んだことよりも学外で学んだことのほうが,
生涯にわたって有効なことは,調理技術から始まって大学の読書会
(輪読会)にいたるまで,理解できると思う。デューイの言う
「経験を改造ないし再組織する」というのは,経験を
“咀嚼”することだろう(翻訳の問題なのかもしれないが,
「経験を改造」すれば,それは捏造だろうし,
「経験」は一回性がその最大の特質なのだから,
「再」=二度目はない)。
ここで素朴な疑問が起きる。つまり,デューイの言う「経験」は
集団的なものなのだろうか?個人的なものなのだろうか?
という疑問である。どちらにせよ,咀嚼(=「改造ないし再組織」)
するのは個人であろうから,ここで個人の主観的解釈による
咀嚼結果の多様性が生まれてくる。例えば,集団でテレビ映画を見ても,
主人公に批判的な印象が生徒たちの間に皆無だとはいえないし
(普通は主人公は真善美を体現した理想だ),
怪我という個人的な経験は,“自分の不注意が原因だ”と
解釈されるとは限らず,“あいつが悪い”だの
“整備してない道が悪い”など多様だということだ。
教育における経験の意義を論じるのが目的だったとすれば,
かなり迂回的だし,論点は網羅されているのだろうが,
私には散漫に思える。題名の「民主主義」と「教育」との関係は
私にはあまり説得的でもない。いっそのこと「現代と教育」
「現代の教育」とでも銘打っておれば,納得もいく。
内容は、押し付けによる教育ではなく、生徒が自主的に、自由に発見できる能力を育むことができる環境づくりを学校は行うべきだということで、知識中心の現在の偏った教育を批判しています。

上巻を読み終えたばかりですので、さらに下巻を続けて読みます。

 


アメリカ社会における教育理論の基礎を構築した哲学者である筆者が、民主的社会における教育のあり方を考察していました。

個人、学校だけでなく、社会、環境、さらには人類といった規模で教育について洞察されています。筆者は「教育」を、生命が信念・理念・希望・幸福・不幸・慣行を社会的に連続して再生する手段、として広義にとらえています。この意味で本書における教育とは人間という種の社会的営み全てを含むため、狭義の教育論というよりも社会学色を強く感じました。普遍性を追求する哲学というよりも具体的な問題の解決に関心が向いている筆者の哲学的姿勢も色濃くでています。

各章ごとの要約や、文章内の段落や番号など構成が整理されていますが、決して読みやすいとは感じませんでした。しかし哲学書としては読みやすい?のでしょうか。だからといって内容がまずい、ということでは決してありません。上下読みとおすのにかなりの時間を費やしましたが、何回も読んで理解を深めたい本です。

 

プラグマティストであるデューイの書物です。非常にわかりやすい文章で書かれています。
例えば引用されている例は、子供が触れるたびに火傷するよう仕掛けられている玩具が
子供はそれを避けるようになる。のみならずその玩具を憎悪するようにもなるかもしれ
ないし、場合によってはそれに似ているというだけのものを嫌うようにもなる可能性が
あるということ。後日、それに対して非合理的な理屈をつけてまでその敵対心を正当化
するようにもなるかもしれないということ。
非常にわかりやすい議論であり人が何かを嫌うということは非常にシンプル且つ下らない
理由であるということもあるということです。
更に教育である教科書を読むなり小説を読むということはある国だけでなく遠く離れた
場所で同じものを読んでいる子供との共鳴でもあるということ。ただしデューイはきちんと
学校だけが絶対的な手段ではないと留保をつけているところも重要でしょう。
トピックは多く誤解しやすい書物でもありますのでラインを引きながら読むことをおすすめします。

 

民主主義社会の中での教育のあり方をテーマとしています。社会の構造に従って教育のあり方が違うことを明らかにし、民主主義社会の中で教育のあり方がどうあるべきであるのかを論じています。現状の学校教育が社会と隔離された知識教育に偏っていることをたびたび批判し、そのようになった歴史的経緯を明らかにしています。その上で、現状での教育のあり方について語っています。
 社会についての深い洞察で歴史から教育を分析しているのは見事だと思います。教育についての他の思想の批判によって自身の思想を描いていますが、具体的にどうするべきなのかをはっきり描いているとは言えず、そのまま実際の教育現場ですぐに適用できるかといえば疑問符が付くと思います。

 
 
 

 
 
  •  

普通の人

2022年06月04日 05時50分23秒 | 創作欄

「越えられない壁があるだ」
それは、宮寅之助の嘆きでもあった。
彼は、幼児から父親に威圧されたきた人生を顧みる。
「六尺男」と揶揄された寅之助の親父の音治郎は身長184㎝、体重112㎏の偉丈夫であった。
一方、母親の稲子は142㎝で小柄。
寅之助は母親に似てしまって、身長は160㎝に過ぎなかった。
取り柄は、100メール、10秒7の俊足であり、小学校、中学校、高校でも体育祭では徒競走やリレーの花形であった。
取手一高へ入学すると、寅之助の俊足は取手町内で知れ渡っていたので早速、自転車部へ誘われた。
だが、部活に必要な高価な自転車は買えなかったのだ。
取手一高は父親の母校であり、元は茨城県立取手農学校。
父親から将来を強く望まれたいた寅之助は農家の後継ぎであり、当然のように人生の路線は定められていた。
明治生まれで<謹厳実直な人>と周囲の人から言われた父親は、貧しい小作人に過ぎなかった。

小作制度(こさくせいど)とは、農民が生産手段としての土地をもたず、その土地の所有者や占有者から土地の使用権を得て農作物の生産に従事する制度。
人生は皮肉なもので、寅之助にとって一生頭が上がらなっ父親は、彼が23歳の時に脳卒中で52歳の若さで亡くなる。
それまで、農業に従事していた寅之助は父親への喪失感よりも解放感から競輪へのめりこんでいく。
競輪選手として活躍し、それ相応に金を稼いでいた同期生や先輩、後輩に嘱望の目が向いていたのだ。