長男夫婦は旅行好きである。
来るたびに、旅先で入手した情報や撮影した写真などを持参して披瀝する。
両親の墓参で神奈川県の津久井墓苑の帰りには、高尾山へ向かう。
まさか、高尾山の山頂まで行くとは思いもしなかった。
家人は毎日、バイクばかりで、近隣での買い物でも歩いて行かない。
膝に難があり治療経験のある家人が高尾山の山頂まで行ったのは驚きである。
3歳のユー君は元気に走り回っていた。
階段はきつく、歩き慣れている当方も息切れした。
動画リンク 高尾山のケーブルカー 2022年6月25 日
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ちなみに、高尾へ向かう車のなかで、亡くなった親友の奈良久が一時期住んでいた高尾の団地のことが思い出された。
奈良を恋した女性は、夫がいる身でありながら、奈良と同じ団地に住みたいと埼玉県の浦和から奈良を追って高尾まで移転してきたのだ。
「情熱的で行動的、お前のような女は、今の日本では稀だな」と10歳も年上の彼女の夫が呆れていたそうだ。
「夫は兄のような、保護者ような存在なの」とその人は、まるで悪びれない。
結局、信仰を持つ彼女はプラートニク愛を貫く。
奈良に子どもが居なかったが、同じく奈良を恋した彼女にも子どがいなかった。
当時、奈良と彼女はともに、20代の後半であった。