利根輪太郎の輪人間学 過去の思い出

2022年06月10日 11時37分45秒 | 未来予測研究会の掲示板

配当金を告げるアナウンスの声に、どよめきが起きる。
大穴レースの時、しばしば競輪払い戻し機の前に立つ女がいる。

化粧の香りが強く漂い、赤毛の豊かなアップで水商売風、40代と思われた。
紫のセーターとグレーのロングスカート姿。

「気風は良くて、<ママは、男みたいだ>とよく言われるの」と自慢げな口振りだった。

3連単で12万7300円の配当金だった。

4点ボックス車券で300円の的中である。

女は前のレースでは、8万3400円の配当も的中させていた。

本命ラインは、全く買わないそうだ。

ツキ女と評されてスナック「さつき」のママ外山沙月(さつき)のことを輪太郎は思い浮かべた。

「輪ちゃんは気風が良いいので私、惚れこむよ」と言われたが、競輪仲間の寅之助から「手を出すな」と忠告されていた。

彼女のダンナは、暴力団組員の一人だったのだ。
ダンナには本妻が居て、駅前の祇園横丁のスナックのママだった。
沙月は午後12時に店が終わるとしばしば、午前2時まで店を開いているラーメン店に輪太郎を誘っていた。
競輪専門紙の前夜版を、ラーメン店主の井沢一郎に見せてもらう。
翌日は、取手競輪開設記念レースの開催日であった。
競輪好きの沙月の目が輝いていた。

沙月は豊かな胸を輪太郎の左腕に押し付けてながら、赤競新聞を覗き見る。

赤いセーター姿の沙月は、「12レースは3番からね」と笑顔となる。

店主の井沢は、「3番は、どうかな。7番が軸だな」と異論を唱える。

輪太郎は、押し付けてきた沙月の黒いミニスカートの白い膝の感触から3-2と2-1の2車単車券を想定した。

そして、翌日の12レースの3-2は2万を超える大穴車券となる。

輪太郎は3-2を5000円買っていた。

「ママ」と競輪場でも声をかけられるは沙月は3ー2 3-1 3-4を各1000円買っていた。

「私は、やっぱりツキ女だわ」小躍りする赤のミニスタートが翻った。

 

 


DeNA・牧秀悟に2年目のジンクスは関係なし 「右打者でセ・リーグ初の三冠王狙える」の声が

2022年06月10日 11時24分53秒 | 野球

6/10(金) 11:01配信 週刊ベースボールONLINE

記録まみれだった1年目

6月9日の日本ハム戦で決勝打を放ちヒーローになった牧

 DeNA・牧秀悟が球界を代表する選手への道を歩もうとしている。6月9日現在で打率.322、15本塁打、47打点、3盗塁。新型コロナウイルスの陽性判定により、約2週間離脱していた期間があるにもかかわらず、打率はリーグトップで、打点は巨人・岡本和真と並ぶリーグトップタイ。本塁打も岡本を2本差で追走する。

【選手データ】牧秀悟 プロフィール・通算成績・試合速報

「5位に低迷しているDeNAの話題は牧一色です。コンスタントに打ち続けていますが、もはや一過性の勢いでなく実力です。体の軸がぶれずに広角に長打を打てる。相手投手からすれば投げる球がないのではないでしょうか。右打者でセ・リーグ初の三冠王を十分に狙えると思います」(スポーツ紙記者)

 昨年はリーグ3位の打率.314、22本塁打、71打点をマーク。8月25日の阪神戦(京セラドーム)で新人史上初のサイクル安打を達成し、10月上旬以降は四番に。同月23日の中日戦(横浜)から5打席連続二塁打の日本新記録を樹立するなど、長嶋茂雄(現巨人終身名誉監督)を超えてリーグ新人最多記録の35二塁打をマークした。新人で3割&20本塁打は86年の清原和博(西武)以来35年ぶり史上4人目の快挙。「これほどの逸材がドラフト2位だったのか」という声が上がるほどだった。

武器は逆方向への長打
 牧の強みは逆方向の右翼に長打が打てることだ。外角の球を引っ張るように失速しない打球を放ち、内角は体の軸をコマのように回転させて反応する。今季の本塁打の打球方向を見ても左翼が8本、中堅が1本、右翼が6本と広角に量産している。初対戦の投手を苦にしないのも強みだ。新人の昨季は交流戦で打率.357、3本塁打、8打点の好成績を残したが、今季も58打数17安打で打率.293、5本塁打、13打点をマーク。楽天3連戦は圧巻だった。

 3日に2点リードの3回一死一、二塁で14号左越え3ランを放つと、4日は1点を勝ち越した7回一死一、三塁で2試合連続の3ランとなる15号。8回も中前適時打を放つなど5打点の活躍だった。5日も猛打賞の活躍で、この3連戦は12打数7安打、打率.583、2本塁打、8打点。好投手がそろう楽天投手陣から打ちまくった。今月9日の日本ハム戦(札幌ドーム)では同点の8回無死二塁で決勝打となる中前適時打。送球間に進んだ二塁でガッツポーズを見せた。

 リーグトップタイの5死球は相手バッテリーのマークが厳しくなっている証だ。だが、ボール球をきっちり見極めて甘く入った球を強くスイングするスタンスを貫けている。

評論家も高い評価
交流戦でもチームを牽引する打撃を見せている

 野球評論家の川口和久氏は週刊ベースボールのコラムで、「よく2年目のジンクスと言う。1年目とは違い、相手に研究され、自分自身も最初の怖いもの知らずから、少し思い切りの良さをなくしたり、1年目に張り切り過ぎたつけで故障したりすることもある。ただ、時々まったく関係なしに活躍する選手もいる」と綴っている。

 その上で、「今年で言えば、DeNAの牧秀悟だ。彼は1年目から完成されたバッターだった。投手目線では崩しにくいタイプ。内外角どちらも苦にせず、打球も広角にヒットゾーンに運ぶ。さらに言えば、逆方向への長打もあるから非常に攻めづらい。天才バッターと言っていいだろう。交流戦は互いにデータが少なくなるが、だからこそ牧のように引き出しの多いタイプが打ちまくる可能性は高い」と高く評価している。

 怖いのは故障だけだろう。牧は果たしてどんな成績を残すか。DeNAが上位に浮上するためにも活躍は不可欠だ。