「明日、おとうさんの墓参りに行くからね」と家人が昨夜、唐突に言うのだ。
長男が先日、来た時に段取りをつけていたようだ。
当方に何ら相談もなしである。
用事が重ならなくてよかった。
長男は、午前8時に車で迎えに来た。
「あら、早いね」、家人は驚く。
「車が混むから、9時では遅いので、8時と言っただろう」と長男は不機嫌な声となる。
家人は9時に息子たちが来てから、朝食のおにぎりを用意するつもりであったので慌てる。
まだ、歯も磨いていなかったのだ。
我々は、すでにパンと卵と野菜などで朝食を済ましていた。
チャイルドシートに座る3歳2か月のユー君に「おはよう」と声をかけたら、「あっちへ行け」と思わぬ先制パンチ。
「寝起きで、機嫌が悪いんです」とママが弁解する。
家人も「ユー君、おやよう」と声をかけたが、不機嫌で両手で顔を覆ったままだった。
6号線も車は混んでいたが、高速の中央道は13キロの渋滞。
これでは、甲州街道の方が早かっただろう。
結局、休憩所の相模湖へ到着したのは、12時30分過ぎ。
津久井墓苑に到着したのは、午後1時を過ぎていた。
まず、事務所で線香を買う。
借りた桶に水を入れて持っていく。
墓地の場所は5の9列-と家人がメモしていたのだが、「あの、金網の所だ」と長男は記憶していた。
休憩地相模湖の道路沿い
日本酒好きの父親にワンカップ
永眠の地としては、素晴らしい景観!
ちなみに前回、両親の墓参をしたのはあの、津久井の事件の年だった。
あの日、「津久井やまゆり園」の前の道を通ると献花台が置かれていた。
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相模原障害者施設殺傷事件は、2016年(平成28年)7月26日未明に神奈川県相模原市緑区千木良476番地にあった神奈川県立の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」にて発生した大量殺人事件。
元施設職員の植松 聖(うえまつ さとし、事件当時26歳)が施設に侵入して所持していた刃物で入所者19人を刺殺し、入所者・職員計26人に重軽傷を負わせた。
殺人などの罪で逮捕・起訴された加害者・植松は、2020年(令和2年)3月に横浜地方裁判所における裁判員裁判で死刑判決を言い渡され[8]、自ら控訴を取り下げたことで死刑が確定した。
殺害人数19人は、当事件が発生した時点で第二次世界大戦(太平洋戦争)後の日本で発生した殺人事件としては最も多く、事件発生当時は戦後最悪の大量殺人事件として日本社会に衝撃を与えた。
本事件は、相模原殺傷事件、相模原障害者殺人事件[22]、相模原障がい者施設殺傷事件[23] 、津久井やまゆり園事件などとも呼ばれる。