
1941年の映画「狼男」のリメイク作品です
映画ウルフマンのあらすじ(ネタバレ)
1891年のイギリス
ロンドンで舞台俳優として名声を得ていたローレンス・タルボットは、弟ベンの婚約者グエン・コンリフからの知らせでベンが行方不明であることを知り、久しぶりに帰って来る
待っていたのは父ジョン・タルボットの冷たい歓迎であった
さらに弟のベンは無残な姿で殺されていた
葬儀後、ローレンスは弟を殺害した犯人が狼男であることを突き止め、ジプシーのキャンプでウルフマンを倒すべく交戦するが、逆に傷を負わされ呪いにより狼男になってしまう
そしてローレンは本人の意思とは関係なく人間を殺し始める…
映画ウルフマンのラスト
森でローレンスを襲ったのは、なんと父親だった
実は父親も狼男で、自分の王国を継がせる為に(狼男の血を途絶えさせないために)ローレンを噛み同族にしたのだ
さらに父親は妻とローレンスの弟も殺していた
ローレンスは村人殺しの容疑者として、精神病院に連れられ拷問されるが、なんとか逃げ出し父の元に戻り、敵を討つ
ラスト、ローレンスは好きになってしまった弟の婚約者グエンが放った銀弾により殺される…
映画ウルフマンの感想

切ないエンディングは嫌いじゃないけど、ハッピーエンドが良かったな!
ストーリーは単純で、狼男になってしまったベニチオデルトロが警察や村人を見境なく殺し、最後自身も死んでしまうというものです
ちょっとした驚きといえば、父親であるアンソニーホプキンスも狼男で母親、弟も殺していたということ
この事実が判明してからは、アンソニーホプキンスがクズ親父に豹変します
今にも地獄に落ちそうな悪役っぷりは逆に好感を持てました
ラスト、狼男になってしまったベニチオデルトロは好きになってしまった弟の婚約者エミリーブランとキスをします
このシーンが映画ウルフマンの最高潮にして一番盛り上がるシーンです
個人的にはもっとハグしてキスして愛し合って欲しかったのですが、そんなこともなく…
狼男はその後、父を殺し、好きになった女性まで襲ってしまいます
でも殺そうとする手前で良心を思い出したのか、ちょっとためらいます
(単に満月の力が弱まっただけかもしれない)
そこにエミリーブラントが銀弾を撃ち込み、狼男は死んでしまいます
とても悲しいエンディングです…

以上のように童話的なストーリーはとてもシンプル
だからこそ登場人物の心の機微に焦点を当てて欲しかったのですが、願い虚しくそれぞれの人物にじっくりスポットが当たることはありませんでした
なのでかなり物足りなかったです…
もっと狼男の苦悩や苦しみ、愛し合う男女の切なさ、親子の恨みをじくっと描いて欲しかった
また映画ウルフマンは内臓が飛び散ったり、首が飛んだり、拷問シーンがあったりとR15のグロテスクなシーンが多くなっています
グロが苦手な私にはけっこうきつかったです
大きな音でビビらせるシーンも多いので、心臓が弱い人には向かないでしょう
*映画セブン、キューブ、ムカデ人間が平気な人は余裕で視聴できるレベルです
そんな感じでグロ描写に力が入っている割にはアクションシーンが安っぽい!
キャストが豪華なのにストーリーが物足りなくて、ホラーシーンはグロくて凄いのにアクションは安っぽくて笑える
なんだかバランスの悪い映画です
それでも「見て良かったー!」となったのは、主演ベニチオデルトロがめちゃくちゃかっこ良かったからです
ベニチオデルトロ(キャスト)が素敵!!

最近ベニチオデルトロという俳優にはまってまして、彼の出演作をブタのように漁って見て楽しんでいるんですが、本作のベニチオデルトロもセクシーで凄かったです
彼の演技の幅には毎回驚かされます
映画「悲しみが乾くまで」では薬物中毒の優しい男を演じており、あまりのセクシーさにノックアウトした私ですが、ウルフマンのベニチオデルトロも最高に紳士でクールでかっこ良かったです
19世紀のゴシックな服装も素敵です
ただ立っているだけで絵になります
1番の見どころはやはりエミリーブラントとのキスシーンですかね
そこで「来世であなたに会えるなら、もう他になにもいらない」的なことを言うんですよ