創作 裏の顔 7)

2023年11月30日 23時23分29秒 | 創作欄

妻の早苗は、一人娘として育ち、父親の願いで群馬大学医学部を受験したものの不合格となり、仕方なく附属看護学校へ進学し看護婦となった。

早苗は私と結婚後も都内の病院に看護婦として勤務していた。

私の主義で、預貯金は夫婦別々だった。

私は、生活費として毎月、妻に30万円渡していた。

早苗は、私の母親に感化され、熱心な仏教の信者となっていた。

元々、彼女は生真面目な性格であり、平和思想、人間主義の教義に深く納得していく。

一方の私は、教義の中核である<永遠の生命>を信じていなかったのだ。

さらに、僧侶が信者を蔑視している場面を目の当たりにして、冷めた心にもなっていた。

何のための僧侶の存在なのか、と疑問を抱いた。

彼らは教義から逸脱した<金の亡者>のように、忌まわしく映じていくばかりとなった。

あれが、彼らの執拗なまで供養を求める<裏の顔>なのだ、と突き放していくばかりとなる。

 

 


創作 裏の顔 6)

2023年11月30日 11時47分26秒 | その気になる言葉

後楽園のいわゆる黄色いビルの書店には、競馬必勝法などの類の書籍が並んでいた。

私は、その書籍を10冊ほど買って読んでみた。

だが、どれもこれも満足のゆく結果が得るられなかった。

だが、府中競馬場の特等席で出会った白髪の老人が手にする書籍が気になったのだ。

その老人はしばしば大穴馬券を的中させていた。

「その本は、どこで買ったのですか?」私は食堂で老人に接近してた聞いてみた。

「この本は、門外不出です」老人は意外なことを言うのだ。

「門外不出とは、どういうことですか?」

「どこにも、売っていない本。私が私のために創って本なのでね」老人は日本酒を飲んいて赤ら顔になっていた。

「100万円出しますから、ぜひ、譲ってください」私は必死の思いとなる。

「100万円?!君のような男に、初めて出会ったが、本気なのですか?」老人はまじまじと私を見詰めた。

私は頷くとともに、銀行のキャシューカードを財布から取り出し、「直ぐにも100万円は用意します」と告げたのだ。

その本こそ「競馬実践出目作戦」であったのだ。

その老人は、驚くことに「表の顔」は、ある私立大学の名誉教授だったのだ。

 


利根輪太郎の競輪人間学 車券を買わずにレースを観ること! 

2023年11月30日 11時01分49秒 | 未来予測研究会の掲示板

利根輪太郎は、負の流れにはまってしまったのだ。

ジンクスの一つは、競輪場に着いて時、先ず、最初のレースの車券が外れるのである。

それなの、「このレースはいただき」などと強く思い込んでしまう。

悔しさが、頭を混乱させてしまう。

そこで、冷静になるために、次のレースは車券を買わないで、レースを観ることだ。

それを貫けるかどういかが、その日の流れを決めるはずだ。

だが、次のレースも車券を買ってしまった。

 

FⅠ 和歌山競輪 WTVテレビ和歌山杯

2日目(⒒月29日)

1レース 1-4-7 3,330円(7番人気)

2レース 2-3-7 7,250円(24番人気)チャンスはあった

3レース 1-5-3 1万7,800円(71番人気)チャンスはあった

4レース 1-7-5 1,630円(6番人気) チャンスはあった

5レース 1-4-2 500円(1番人気)

6レース 2-6-1 6万430円(138番人気)

7レース 7-1-6 2,530円(6番人気)

8レース 3-7-5 14,100円(58番人気)チャンスはあった

9レース 1-3-7 4,300円(16番人気)チャンスはあった

10レース 5-7-2 6,350円(25番人気)チャンスはあった

11レース 7-1-2 1,680円(5番人気)チャンスはあった

12レース 4-1-5 2,500円(6番人気)

今は亡き、競輪仲間の荻さんは「競輪は12357の組み合わせなんだよ」と口癖で常に言っていた。

だが、ボックス車券で5点なら100円で6000円。

ボックス車券で4点なら2400円。

荻さんは常に4点ボックス車券だった。