▼あくまでも人間主義を基調とした、社会建設が重要である。
▼「日本のいちばん長い日」は半藤一利さんの著書である。
15歳の半藤少年は、東京大空襲で九死に一生を得た。
「神国日本は戦争に絶対勝つ、日本は絶対に正しい」と教えられてきたが、「俺はこれから<絶対>という言葉を使うまい」と誓った。
新憲法の平和条項を半藤少年は「それは武者震いが出るほど、わたしには素晴らしいことに思えた」と感激し、老境を迎えても「人類の理想として、地球の明日のために、世界各国が日本憲法にならえ、とときどき叫びたくなる」と述べている。
▼戦乱のアフガニスタンで多くの人々の命を救う灌漑事業に尽力し、同国国民から慕われた中村哲医師は、現地の人から信頼された事業を行う上で力になったのは、日本の平和憲法の存在だった」とたびたび述懐している。