皆が去っていく「さかえや」物語

2024年12月21日 19時03分54秒 | 未来予測研究会の掲示板

1昨日の取手競輪場の入場者は約600人余り。

そして、昨日の入場者700、さらに今日の入場者は約1200名ほど。

利根輪太郎は気になり、毎日、入り口に立つガードマンに入場数を確認する。

全盛のころの取手競輪場と、ネット世界も加味した、21世紀の競輪場の入場者を、今日と厳密に比較する意味はあるのか、どうか?

だが、競輪場の正門入口の左側奥にある食堂「さかえや」の常連客の話を総合すると、40年前と現在では、明らかに雲泥の差があるのは明らか!

白山の商店街は軒並みシャッターが下ろされ、まさに閑散としている。

肝心な自転車屋までが2軒も閉鎖となったのだ。

憩いの場のカラオケ「ハーモニー」までが閉店となる。

取手競輪場の競輪ファンたちで賑わい、盛り上がって、取手の象徴的な店の「ハーモニー」は、利根輪太郎にとっては、切っても切れない店である。

「ハーモニー」では、作曲家の御園さんとの出会いであり、親交を深めた場でもあった。

「あんたが、作詞したら、曲をつけるよ」彼は飲むと言うのだ。

作詞家を目指していた20代からの夢を追い続けていた輪太郎は、実はいくつもの作詞を個人的に試みたのだが、実際に作曲までには至らなかったのだ。

実は、つまらない原因による御園さんとの喧嘩別れとなる。

御園さんとの関係は残念なら人を介してまでも修復できず、最後まで完全に交流が復活せず彼との死別に至ってしまった。

 

 


知恵は交友の中にある

2024年12月21日 12時19分06秒 | その気になる言葉

▼一言の励ましが、その人の一生の原点になることがある。

励ましの声をかけることは、心に光を送ることだ。

▼よきものは足下にある―ゲーテ

▼魂の次元で人類は平等―ベートーヴェン

▼状況や環境の困難に屈しない負けじ魂。

苦難の烈風に挑み勝つ不屈の精神。

いまかる試練も新たな発展の飛躍台とする。

▼誰が見ていなくとも、人知れぬ汗と涙の祈りと行動―「冥の照覧」は、絶対に間違いない。

冥の照覧/「冥」とは、奥深く、目に見えないことで、ここでは凡夫には見えない仏神をいう。

仏や諸天善神が、人びとの一念や行動をことごとく知っていること。

諸天善神には、古代インドの神話に登場する梵天、帝釈天、四天王などが含まれます。

また、仏教が広まった各地域の信仰における固有の神々も含まれ、日本の八幡大菩薩や天照太神なども諸天善神に数えられます。

▼年を取るということは、それ自体が新しい仕事を始めるということなんだ―ゲーテ

▼初めに「信」あり。

自身の可能性の「確信」を。

▼知恵は交友の中にある―タゴール

どれだけ人のために生きられるか。人の価値はそこに宿る。

▼夢は大きくていい。

▼師の存在こそが「人生の羅針盤」である。

▼人々を不幸に陥れる誤った思想や社会悪を打ち破るのである。

▼「自他共の幸せ」を願う人々の連帯を広げ、「真の民主主義」構築を!


悪質ホステスの取り立て規制

2024年12月21日 09時11分30秒 | 事件・事故
  • 「自宅や実家、職場に取り立てに行くと言われています」
  • 「自分の記憶とは違う金額を要求されています」
  • 「回収業者に依頼すると脅されています」

親や勤務先にトラブルを知られたくない、家に来られて暴力を受けるのではと不安、なんとかして返済を待って欲しい、できれば売掛金や未収金を払わずにすみたい、そう考える女性も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、ホストトラブルに強い弁護士が、ホストの売掛とはなにか、どんなシステムなのかについてまずは簡単に説明するとともに、

  • ホストの売掛を払わないとどんなリスクがあるのか
  • ホストの売掛の返済義務がないケース

につき徹底的に解説していきます。

法律的なお話も交じりますが、弁護士がわかりやすく解説していますのでご安心ください。

 

誰でも気軽に弁護士に相談できます
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そもそもホストクラブの「売掛」とは?

ホストクラブの「売掛(単に「掛け」とも言います)」とは、お客の飲食代を店またはホストが一時的に立て替え、後日お客に返済してもらうシステムのことです。要するに「ツケ」で飲食することですね。

店にもよりますが、多くのホストクラブでは、売掛金の返済の締め日を月末としています。

誰が立て替えているの?

かつては店が売掛を立て替えることもありましたが、今はほどんどが担当ホストによる立て替えです

あまりにも売掛を踏み倒して逃亡する(「飛ぶ」「バックレ」ともいいます)お客がいるため、言い方は悪いですが、店が担当ホストに責任転嫁した形です。

とはいえ、担当ホストが売掛を立て替えるメリットもあります

お客と実際に接し、お客の経済状態を把握しているのはホストのため、売掛金を回収できる見込みがある客かどうかを判断しやすいでしょう。

また、「好きなホストに嫌われたくない・迷惑をかけたくない」という気持ちがお客には働きますので、売り掛けの支払いにも応じやすいのです。

売掛を回収できないと誰が負担するの?

売掛金を回収できなかった場合、その損失はホストの給料から天引きされてしまいます。

上で触れたように、ホスト個人がお客の飲食代等を立て替えていますので、回収できなければ自腹になるのは仕方のないことです

ホストが不憫にも思えますが、お客の管理ができていない、お客が遣える金銭的な許容範囲を見誤ったなど、ホスト業界でのし上がっていくための能力に欠けている結果とも考えられます。

ホストの売掛を払わないとどうなる?

自宅や実家、職場に来る

売掛をした場合、借用書に自宅住所を書いたり、免許証や保険証のコピーをとられる人がほとんどです。

もし売掛を滞納したりバックレたりすると、担当ホストやその仲間が自宅に押しかけて来ることもあります。お客が実家住まいなら親バレしてしまうでしょう

また、携帯番号からわかることの全てを読めばわかりますが、携帯番号から自宅・実家の住所、さらには勤務先を調べることもできます

ホストから、「実家の住所を調べて親から取り立てる!職場にも行くから覚えておけよ!」と脅されることがありますが、けしてハッタリではないのです。

サラ金やヤミ金から借金させられる

売掛金の支払いを滞納すると、サラ金(消費者金融)からお金を借りてでも返済するようホストから勧められます。

ただ、風俗嬢やキャバクラ嬢などのナイトワークに従事している方はサラ金の審査が通りにくい傾向があるため、審査が緩く即日無担保で借金ができる「ヤミ金」でお金を借りるようホストが勧めてくることがあります

ヤミ金は審査が通りにくい職業の人でもお金を借りれる反面、法外な利息をとられ、返済が遅れると壮絶な取り立てが待ち受けています。

また、返済不能な女性に対しては、ヤミ金と繋がりのある悪徳風俗店や悪徳AVプロダクションに回されることもあります。

キャバクラや風俗を紹介される

ホストの売掛の返済が滞ると、ホストがキャバクラや風俗といった夜の仕事のお店を紹介してくることがあります。

普通の職業に比べて一般的には給与が高額であるため、その給与から売掛金の回収を図るためです。

とはいえ、ホストクラブの客層は、既に夜の仕事に従事している女性も多いでしょう。

その場合は、より高額な報酬がもらえるソープランドで働くよう切り替えさせることもあります

回収業者に債権回収を依頼される

回収業者と聞くとヤクザをイメージする人もいるかもしれませんが、暴力団対策法の禁止行為違反として逮捕されることもあるため、ヤクザが直接取り立てに来ることはありません

とはいえ、回収業者のケツ持ちにヤクザがいる場合や、半グレが関わっていることも十分考えられます。

回収業者の成功報酬は回収金額の40~50%とかなり高額ですが、もともと回収が難しいお客から売掛金を少しでも取り戻せるのであればと、ホストや店が実際に依頼することもあります。

ただし、弁護士や司法書士の資格がない者が報酬を得る目的で債権回収をすることは弁護士法72条違反(非弁行為)です。

違反すると重い罰則があるため、弁護士法違反の回避策として、回収業者がホストや店から債権を譲り受け、回収業者自身が債権者としてお客に請求してくることもあります

内容証明郵便が送られてくる

内容証明郵便とは、いつ・誰が・誰に対して・どのような内容の手紙を送ったのか、後で郵便局が証明してくれるサービスです。

売掛の返済がされないと、ホスト側から、「〇月〇日までに売掛金〇〇万円を払え。払わないと法的措置をとる(裁判を起こす)」といった内容の内容証明郵便が自宅に送られてくることがあります。

しかしこの内容証明郵便は、なんら法的効力はありません

郵便局員が手渡しで配達に来ますが、受け取らなくても罰則はありませんし、受け取っても開封せずにごみ箱に捨ててもなんら法律に反しません。

ホスト側が内容証明を送ってくるのは、「法的措置・訴訟」というキーワードが含まれた堅苦しい書面でお客に心理的圧迫を加え、お金を払わせようとしているに過ぎないのです。

とはいえ、「単なる手紙だし」と放置していると、次に説明する”本当に裁判を起こされる事態”に発展することもあります

裁判を起こされる

ホストや店が裁判で売り掛けの回収を図る場合には、少額訴訟か通常訴訟を起こす必要があります。

少額訴訟とは、60万円以下の金銭を回収するために設けられた裁判制度です。

原則として1日で審理が終了し判決がでますし、裁判費用も安く、手続き方法も比較的簡単なため弁護士に依頼する必要もありません。

そのため、お客の未収(借金)が60万円以下の場合には、担当ホストや店から少額訴訟を起こされることは珍しくありません

また、売掛の額が60万円を越える場合は、ホスト側は通常訴訟という一般的な裁判を起こす必要があります。

少額訴訟と比べて手続きの難易度が若干上がりますが、ホストクラブでの売掛トラブルは頻繁にあるため、裁判慣れしたホストや従業員が起こしてくることもあります。

また、訴訟で勝てる見込みが高く、且つ、お客の資力からして回収の見込みが高い場合には弁護士に依頼して裁判を起こしてくることもあります

ホストの売掛の返済義務と返済不要なケース

売掛は、ホストクラブの料金を後払いする約束ですので、当然、お客はそれを返済する義務があります。

しかし、以下で紹介する5つのケースに当てはまれば、売掛の返済が不要となります。

①無理やり売掛や借金させられた場合

頼みたくもないのにホストに脅されたり、暴力を受けるなどして仕方なく売掛で注文したような場合は、強迫による取消(民法96条)ができます

取り消しすることで初めから契約がなかったことにできますので、当然、借金の返済義務はありません

②借用書など、売掛の事実や額を証明するものがない場合

ホスト側が売掛を回収するために裁判を起こしてきた場合、売掛の事実やその額を証明できる借用書等の有無が勝ち負けのポイントとなることがあります

借用書以外にも、伝票の裏にお客がサインしたもの、会話を録音したもの、メール・LINEのやり取りなど、お客が借金(未収)した事実や額の証明となるでしょう。

しかし、これらが一切ないとなれば、裁判においてホスト側の請求が認められないこともあります

この点、サインの裏書のない伝票であっても、担当ホストや内勤スタッフ(黒服)の証言や防犯カメラの映像等を総合的に勘案してホスト側の主張が通る場合もあります。

しかし、売掛した覚えがない場合や売掛額が自分の記憶と全く異なる場合には、その旨を裁判で主張することで、返済義務なし又は減額(和解での減額も含む)という結果も期待できるため諦める必要はありません。

③出資法の上限金利を超える利息をとられている場合

売掛金を分割返済するにあたり、利息の請求をされることがあります。借用書に利息について書かれていることもあるでしょう。

もしこの利息が年利109.5%(1日あたり0.3%、1ヶ月あたり9.125%)を越えている場合は出資法違反となり契約は無効となります。

その場合、売掛金も利息も一切返済しなくてもよくなり、さらに、既に支払った金銭をホスト側に返金請求することもできます

また、利息が年利109.5%を越えていなくても、以下の利率を越えている場合は、その越えた部分の利息についても支払い不要となります(利息制限法第1条)。

  • 元本の額が10万円未満の場合は年20%
  • 元本の額が10万円以上100万円未満の場合は年18%
  • 元本の額が100万円以上の場合は年15%

例えば、売掛(元本)の額が100万円の場合は年利は最大で15%(15万円)ですので、借用書に書かれている年利が40%(40万円)だとしても、25%(40%-15%)分の利息は払う必要がありません。

④お客が未成年者であった場合

未成年者が親(親がいない場合は、未成年後見人)の同意なしにした契約は取り消すことができます(民法5条2項)。

ホストクラブでサービスを受けたり飲食することも契約の一種ですので、お客が未成年者であった場合には取消ができます

取り消された契約は初めから無効であったとみなされますので(民法121条)、当然ながらその契約から生じた借金(売掛金)の返済も不要となります。

また、契約が初めから無効なわけですから、未成年者が売掛金の全部または一部を既にホスト側に支払ってしまった場合にはそれを返金するよう請求することもできます

ただし、未成年者がホスト側に対して成人であると嘘をついていた場合や、未成年者が既婚者である場合は取消ができませんので注意が必要です。

⑤消滅時効が完成している場合

ホストクラブの売掛は、”実際にはお金は貸していないけど、貸したことにして、これを後からお客に返済してもらう形にする契約(準消費貸借契約)”です。

この返済を求める権利は、売掛を立替払いしたのが店であるか担当ホストであるかに関わらず、原則として5年間で消滅時効(※)が完成します。

※消滅時効とは、一定期間行使しないと権利が消滅する制度のこと

なお、「ホストクラブのツケは1年で短期消滅時効にかかる」「ホストに借金したら10年で時効となる」というネットで見つかる情報は、民法改正前の古い情報ですのでご注意ください。

ホストの売り掛け・立て替えトラブルの予防法と対処法

予防法:売掛を持ちかけてくるホストは切る

単純ですが、「売り掛けをしてまで注文しない」これに尽きます。

ホストクラブに遊びに行くときは、使ってもいい分の現金のみ財布に入れておき、クレジットカードは持参しないようにしましょう。

とはいえ、現実問題として、担当ホストに恋愛感情を抱いている場合は自制心が働かない女性客も多いことでしょう。

「あと少し売り上げればナンバーになれる。俺を男にして欲しい」など、気に入ったホストに言われてつい売り掛けしてしまうこともあるでしょう。

しかし、お客は自分の店内での地位や給料アップのための道具にすぎないと考えているホストも少なからずいます。

本当にお客を大切にしようと考えているのであれば、”借金してまで自分に貢献しろと”は言わないはずです

ホストから売掛を持ちかけられたり、売り掛けしなくてはいけない雰囲気にさせられた時点でそのホストに見切りをつけるのが得策といえるでしょう。

対処法①:警察に被害申告をする

危害を加えると脅したり暴力を振るって売り掛けの返済を求めることは恐喝罪に該当します。

その他、無理やり借用書を書かされた場合は強要罪、勤務先に押しかけてきて借金の事実を職場の人にバラせば名誉棄損罪が成立することもあります。

ホストの処罰を望むのであれば、警察に被害届または告訴状を提出し、逮捕に動いてもらいましょう

ただし、ホストが逮捕される(刑事事件)=売り掛け帳消しになる(民事事件)、というわけではありません

売り掛け問題もクリアにしたい、ホストの逮捕までは望んでいないという方は、次に紹介する弁護士への相談や依頼をおススメします。

対処法②:弁護士に相談・依頼する

「お金がすぐに準備できないので売掛の支払いを待って欲しい
「頼んだ覚えのない高いお酒を勝手に売り掛けにされたので支払いたくない
「でも、脅されていてどう対処していいかわからない」

このような場合は、ホストの売り掛け(ツケ)・立て替えトラブルに詳しい弁護士にまずは相談しましょう。

脅迫への対応方法や、売掛金の支払い義務などについて、法律の専門家の観点から適切なアドヴァイスを受けることができます。

また、自分では対処しきれない場合には、弁護士に交渉を依頼することで返済期日の再調整や不当な請求の拒絶を全て一任することができます

さらに、弁護士が介入することの最大のメリットは、お客本人やその家族、職場などに対して、ホストが押しかけたり連絡したりすることを阻止できることです。

弁護士は刑事告訴、民事訴訟の代理人を務める法的な権限があります。

弁護士が介入しているにもかかわらず、ホストがアナタやアナタの周囲へ取り立て行為をすれば、恐喝罪での刑事告訴や慰謝料請求の民事訴訟を起こすことができます。

弁護士からホストや店に警告を与えることで、ほとんどのケースでアナタへの脅迫や嫌がらせ、しつこい連絡を止めることができます

当法律事務所では、ホストに強い弁護士による全国対応の無料相談を受け付けております

親身誠実に弁護士が全力でアナタを守りますので、まずはお気軽にご相談ください。相談する勇気が解決への第一歩です。

新型コロナウィルスの影響で収入が減少しお困りの方へ|ホストクラブの売掛金整理事案について

 


悪質ホステス問題

2024年12月21日 09時05分31秒 | 事件・事故

ホストやホステスの色恋営業は結婚詐欺? 弁護士が解説

2023年06月19日
  • 個人のトラブル
  • ホスト
  • 結婚詐欺
ホストやホステスの色恋営業は結婚詐欺? 弁護士が解説

ホストクラブやキャバクラには、疑似恋愛を体験させることでお客さんを楽しませる営業の手法があります。このような営業や接客手法を「色恋営業」といいます。

色恋営業自体は法律で規制されているものではありませんが、色恋営業の枠を超えて、結婚をほのめかしながら金銭の要求をすると、詐欺罪に当たる可能性があります。

本コラムでは、ホストやホステスの色恋営業が結婚詐欺かどうかについて、ベリーベスト法律事務所 越谷オフィスの弁護士が解説します。

1、結婚詐欺とは

まず、「結婚詐欺」という種類の犯罪の概要や、一般的な手口について説明します。

  1. (1)結婚詐欺とは?

    結婚詐欺とは、結婚する意思がないにもかかわらず、結婚する意思があるように装い、結婚を期待する相手の思いにつけ込んで、相手から金品をだまし取ることをいいます

    結婚詐欺は昔から存在している古典的な犯罪ですが、最近では、婚活パーティーやマッチングアプリなどを利用した新しい手口が増えています。
    結婚詐欺の被害者は、金品をだまし取られるだけでなく、恋愛感情をもてあそばれたことによる精神的苦痛も受けることになるため、詐欺の手口の中でも悪質なものといえるでしょう。

  2. (2)結婚詐欺でよくある手口

    結婚詐欺でよくある手口としては、以下のような順序で進行するものが挙げられます。

    ① 婚活パーティーやマッチングアプリなどで出会う
    結婚詐欺師は、相手からお金をだまし取ることが目的であるため、素性を知られたくないと考えます。
    友人や知人の紹介では、だました被害者から紹介者をたどって追及されるリスクがあるため、共通の知り合いなどもおらず、そのようなリスクの低い出会いの場として婚活パーティーやマッチングアプリを利用することで、だませる相手を探して詐欺を行う場合が多いのです。

    ② 結婚前提で交際をスタートさせる
    結婚詐欺では、手っ取り早く金品をだまし取るために、詐欺師が交際当初から「君との結婚を考えている」などと伝えて、結婚前提での交際をスタートさせることが多いです。

    ③ 突発的な事情によりお金を要求してくる
    詐欺師は、「ターゲットが自分に恋愛感情を抱いている」と判断したら、次に、さまざまな理由をつけて被害者からお金を引き出そうとします。
    具体的には、以下のようなうその事情をターゲットに対して訴えて、金銭を要求してきます。

    • 親や兄弟が病気になり入院費や治療費が必要
    • 会社の資金繰りが苦しくなった
    • 家族が貧乏で仕送りが必要
    など


    このような例に限らず、詐欺師はもっともらしい理由をつけて金銭を要求してきます。
    被害者がターゲットに対して恋愛感情を抱いていると、「自分が支えてあげなければ」と思い、嘘に気がつかなかったり、不審に思っても見て見ぬふりをしたりしてしまいます。

2、ホストやホステスの行為が詐欺罪に該当するケースは?

以下のようなケースでは、ホストやホステスの色恋営業が詐欺罪に当たる可能性があります。

  1. (1)結婚するためには店のナンバーワンになる必要があると告げてお金を使わせる

    ホストやホステスの色恋営業は、店での売り上げを増やして、自分の収入や地位を高める目的で行われます。
    お客さんとしても、疑似恋愛を楽しんでいるなかでお金を使う分には、特に問題はありません。

    しかし、結婚する気がないにもかかわらず、相手の恋愛感情につけ込んで、「店のナンバーワンになったら結婚する」、「結婚するためには、店での地位を上げる必要がある」などと結婚をほのめかして、ホストクラブやキャバクラに誘い、飲食代をだまし取った場合には、詐欺罪に当たる可能性があります。

  2. (2)結婚するために店を辞めたいが、店に借金があるため辞められないと告げてお金を要求する

    ホストやホステスが「結婚したいがホストクラブ(キャバクラ)に多額の借金があるため辞められない」などと借金があることを告げて、被害者から金銭を要求しようとする場合もあります。
    ホストやホステスから結婚をほのめかされた女性(男性)のなかには、つい、相手の借金を肩代わりしてしまう方もおられます。

    ホストやホステスがうそをついており実際には借金がなかった場合や、借金があったとしても返済するつもりがなかったにもかかわらずお金を要求した場合には、詐欺罪に当たる可能性があります。

  3. (3)家族や兄弟が病気になり、多額の治療費が必要とうそをつきお金を要求する

    ホストクラブやキャバクラでは、ホストやホステスからさまざまな話を聞かされます。
    ホストやホステスから「家族や兄弟が病気になったため、多額の治療費が必要だ」などと聞かされると、結婚を前提に交際していると思っているお客さんのなかには、「将来家族になる人のためならお金を出してもよいかも…」と考える人もいるでしょう。

    このようなケースで、本当は家族や兄弟が病気になっていなかったにもかかわらず、うそをついて、だまされた相手から金銭を受け取ることは、詐欺罪に当たる可能性があります。

3、詐欺被害に遭ったことを主張するために必要な証拠は?

詐欺被害に遭ったことを主張するためには、証拠が不可欠となります
以下では、詐欺被害に遭ったことを主張するための証拠について解説します。

  1. (1)結婚を前提として交際をしていた証拠

    結婚詐欺とは、被害者の「結婚したい」という感情につけ込んで詐欺を行う手口であるためまずは、結婚詐欺師と結婚を前提に交際していたという証拠が必要になります。
    このような証拠の例としては、以下のものが考えられます。

    • 「結婚したい」と告げられたメールやLINEのメッセージ
    • 婚活パーティーや婚活アプリでの出会いを証明するもの
    • 婚約指輪を購入した際のレシート、領収書
    • 結婚式場の契約金、前払金の領収書
  2. (2)相手に結婚する意思がないことを証明する証拠

    結婚するつもりがないにもかかわらず、相手が結婚をほのめかしていたことも、詐欺被害に遭ったことを主張するための有力な証拠となります。「本当に結婚するつもりがあった」などと言い訳されないようにするためにも、以下のような証拠を取得しましょう。

    • 相手の戸籍謄本
    • 複数の異性と交際していたことを示すもの(別の交際相手の証言、探偵や調査会社の素行調査・身辺調査など)
  3. (3)金品をだまし取ったことを証明する証拠

    結婚するつもりがないにもかかわらず結婚をほのめかしただけでは、詐欺罪という犯罪は成立しません。詐欺罪が成立するためには、何らかの財産的損害が発生したことが必要だからです。
    結婚を期待する相手の感情につけ込み、「お金を渡せば結婚できる」などと相手に誤信させ、金品をだまし取ることによって、詐欺罪という犯罪は成立します。
    そのため、ホストやホステスに金品をだまし取る意思があったことを証明する必要があります。

    たとえば、「親や兄弟が病気で多額の治療費が必要」と言われた場合には、そのことを告げられたメールやLINEのメッセージのスクリーンショットを取っておくとよいでしょう。それに加え、実際に治療費が必要であったかどうかの証拠があれば、より有利に事を進めることができます。
    親や兄弟が病気でなかった場合はもちろん、実際に病気であったとしても、そのことを口実にして遊興費にお金を使っていたなら、だます意思があったといえるでしょう。
    詐欺被害に遭ったことを主張するためには、できる限り多くの証拠を確保することが重要です。
    証拠が多ければ多いほど詐欺行為を立証しやすくなりますので、証拠になりそうなものは削除したり、捨てたりせずに保管しておくようにしましょう

4、結婚詐欺かもと思ったらまずは弁護士に相談を

「結婚詐欺の被害に遭っているかも…」と思ったら、まずは弁護士に相談してください。

  1. (1)詐欺に当たるかどうか判断してもらえる

    ホストやホステスから結婚詐欺でだまされたかもと思っても、ホストに対する恋愛感情が残っている状態では、自分の状況を客観的かつ冷静に判断することはできません。
    また、結婚詐欺にあたるかどうかには法律が関係してくるため、専門家でなければ判断が難しいといえます。

    弁護士であれば、ご本人から具体的な状況を丁寧にヒアリングしたうえで、詐欺罪にあたるかどうかを適切に判断することができます
    ご自身のトラブルが結婚詐欺かもしれないと悩んでいる場合は、一度弁護士に相談してください。

  2. (2)だまされて支払ったお金の返還交渉を任せることができる

    詐欺被害に遭った場合には、だまされて支払ったお金をホストから取り返すことができる可能性があります。
    しかし、被害者本人では、ホストやホステスに対して返金を求めたとしても、言葉巧みに言いくるめられてしまい、お金を取り返せなかったりさらに被害が拡大したりするおそれがあります。

    弁護士であれば、被害者に代わってホストやホステスとの交渉の窓口になることができます
    弁護士は、交渉の専門家ですので、詐欺罪に当たることを法的根拠に基づき主張することによって、だまされて支払ったお金を取り戻しやすくなります。
    恋愛感情をもてあそばれた相手と直接交渉しなければならないのは、精神的にも大きな負担となるはずです。
    相手との交渉は、弁護士に任せましょう。

  3. (3)刑事告訴についてもサポート

    結婚詐欺は、民事上のトラブルとしてお金の返還を求めることができるだけでなく、刑法上の詐欺罪に該当する可能性があります。

    だまされた相手に対して、刑事処分を望むのであれば、詐欺罪での刑事告訴も検討する必要があります。
    弁護士であれば、民事上の責任追及だけではなく、刑事告訴による刑事責任の追及についてもサポートすることができます

5、まとめ

ホストクラブやキャバクラでは、色恋営業によって疑似恋愛を体験することができます。
しかし、色恋営業を超えて、結婚をほのめかして金品を要求してきた場合には、結婚詐欺である可能性がありますので注意が必要です。

「結婚詐欺の被害に遭ったかもしれない…」と感じたらすぐに弁護士に相談しましょう。
結婚詐欺被害の相談をご希望の方は、ベリーベスト法律事務所 越谷オフィスまでお気軽にご連絡ください

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています
 

渡辺恒雄さん死去 98歳 球界や政界などから悼む声

2024年12月21日 08時54分42秒 | 社会・文化・政治・経済

読売新聞グループ本社の代表取締役主筆で、政界やプロスポーツ界にも影響を与えた渡辺恒雄さんが19日未明、都内の病院で亡くなりました。98歳でした。

渡辺さんは大正15年に東京で生まれ、昭和25年に読売新聞社に入社し、政治部の記者として自民党の大野伴睦初代副総裁や中曽根康弘元総理大臣などの取材を長く担当し、政治部長や論説委員長も務めました。

平成3年に社長に就任し、その後、読売新聞社が持ち株会社制に移行したのに伴いグループ本社の社長となり、平成16年からは12年余りにわたって会長を務めました。平成11年から4年間は日本新聞協会の会長にも就いています。

スポーツの分野でも影響力を持ち、平成8年にはプロ野球・巨人のオーナーに就任し、平成13年から2年間、大相撲の横綱審議委員会の委員長を務めました。

平成20年には旭日大綬章を受章しています。

読売新聞によりますと渡辺さんは先月末まで定期的に出社し、役員会などに出席していましたが、今月に入って体調を崩し、19日未明に肺炎のため都内の病院で亡くなりました。98歳でした。

渡辺恒雄さんとプロ野球

 

渡辺恒雄さんは平成8年にプロ野球・巨人の球団オーナーに就任しました。

12球団のオーナー会議でも中心人物として球界に大きな発言力を持ち、ドラフト制度の改革やフリーエージェントの導入など、球界の制度改革に主導的な役割を果たしました。

20年前の平成16年に近鉄とオリックスが合併し、その後、楽天が誕生した一連の球界再編では、1リーグ制移行に向けた構想の中心となり、2リーグ制の維持を求めた選手会の反発に対して、「たかが選手」などと発言して物議をかもしたこともありました。

そのさなか、巨人がドラフト会議で獲得を目指していた大学生に現金を渡していたことが明らかになり、道義的な責任をとって巨人のオーナーを辞任しましたが、その後1年で巨人の球団会長として球界に復帰しました。

平成23年には、当時の球団代表が、球団会長には権限がないのにもかかわらず内定していたコーチ人事を覆されたと厳しく批判すると、その後、巨人のすべての役職を解任されるなど、球団内での絶大な権力を見せました。

平成26年には巨人の最高顧問に就任し、翌年に発覚した野球賭博問題を受けて、当時のオーナーなどとともに引責辞任しましたが、その後も球界での存在感は際立ち、巨人の球団運営にも強い影響力を持ち続けました。

一方で、ふだんはユーモアがあり、報道陣とのやりとりでは冗談を話して記者を笑わせる一面もありました。

ことし3月にはシーズン開幕前に行われる恒例の激励会で車いすに乗って登壇し、阿部慎之助監督をはじめ選手たちを激励していました。

《球界からは》

 

長嶋茂雄さん「突然の訃報 頭は白紙」

 

プロ野球、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督は「突然の訃報でした。しばらくは何が起こったのか、頭は白紙の状態でした。古く長いお付き合いで、巨人を離れてもたくさんの思い出があります。いま、何を話せばよいのか、巨人が勝った時の渡辺さんの笑顔しか浮かんできません」と球団を通じてコメントしています。

王貞治さん「類を見ない熱烈なジャイアンツファン」

 

プロ野球・ソフトバンクの王貞治球団会長は「他に類を見ないほど熱烈なジャイアンツファンでした。やっぱり正力松太郎さんの『巨人軍は常に強くあれ』という思いを受け継いでいましたね。渡辺さんとは現役時代から私が監督になるときも辞める時もお会いしてジャイアンツの話をしました。ホークスの監督になった後も、野球界やジャイアンツに対する話をきかせて欲しいと求められましたし、私としても色々とお話をさせていただきました。とにかく誰よりもジャイアンツに強い情熱を持っておられた方でした。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントしています。

巨人 原前監督「燦然と輝いた存在」

プロ野球、巨人で歴代最長の3期・17年にわたって監督を務めた原辰徳さんが最初にチームを率いた1期目の2年間、オーナーとして支えたのが渡辺さんでした。

オーナーを退いたあとも叱咤激励を続け、リーグ優勝9回、日本一3回を達成した名将を後押ししました。

現在、巨人のオーナー付特別顧問を務める原さんは球団を通じて「私にとって野球だけではなく、人生においても強い影響を与えていただいた恩師でした。厳しいご指導をいただいたこともありましたし、温かい言葉で励ましていただいたこともあります。渡辺主筆は、私の人生の中で燦然と輝いた存在です。野球界のため、日本のため、世界のためにご尽力いただき、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントしています。

巨人 阿部監督「叱咤激励 ジャイアンツへの愛情感じていた」

 

プロ野球・巨人の阿部慎之助監督は「入団当時から温かく見守っていただき、感謝しかありません。叱咤激励の言葉からはいつもジャイアンツへの愛情を感じていました。今シーズン、主筆に日本一の報告をできなかった悔しさを忘れず、来シーズンこそ必ず日本一を勝ち取りたいと思います。心よりご冥福をお祈りいたします」と球団を通じてコメントしています。

松井秀喜さん「すべてに感謝」

巨人の4番として活躍した松井秀喜さんは「私のジャイアンツ在籍時にかけていただいた激励のお言葉、メジャーリーグ移籍時にいただいたお心遣い、引退時にいただいた労いのお言葉、すべてに感謝しております。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントを出しました。

梨田昌孝さん「野球界への功績 語りきれない」

 

渡辺恒雄さんの死去について、プロ野球で球界再編が行われた2004年当時、近鉄で最後の監督を務めた梨田昌孝さんは「野球界への功績は語りきれないくらいあり、改革もしたし、巨人というすばらしいチームを引っ張ってきた。98歳という年齢ながらつい最近まで仕事をしていたと聞き、精神的にも身体的にも強い人だったと感じる。野球界だけでなく政界など各界に影響を与えてきた方だから、ゆっくり休むというよりも天国から野球界のことを見守っていてほしい」と話していました。

阪神 杉山オーナー「球界の発展に長年尽力 功労に敬意」

プロ野球・阪神の杉山健博オーナーは「ご生前の日本プロ野球界の発展に長年ご尽力いただいた功績、お姿がしのばれます。故人のご功労にあらためて敬意を表し、日本プロ野球界のさらなる発展に寄与してまいりたいという思いです。ご冥福を心よりお祈り申しあげます」とコメントを発表しました。

中日 大島オーナー「圧倒的なリーダーシップで業界を牽引」

中日新聞の社長でプロ野球・中日の大島宇一郎オーナーは球団を通じて「幅広く、深い教養に基づく圧倒的なリーダーシップで、業界を牽引してくださいました。ご挨拶に伺えば、政治記者の大先輩としても、ユーモアを交えてお話ししてくださり、その度量の大きさに感じ入ったものでした。長年のご尽力に心から敬意を表するとともに、ご冥福をお祈りいたします」となどとコメントしています。

《角界は》

 

日本相撲協会 八角理事長「ご厚情に深く感謝」

 

日本相撲協会の八角理事長は「突然の訃報に接して、思いがけないことゆえ、驚いております。生前は、大相撲に対し、深いご理解と愛情を示されました。ご厚情に深く感謝するとともに謹んでご冥福をお祈り申し上げます」などとするコメントを出しました。

渡辺恒雄さんは大相撲の横綱審議委員会の委員を平成3年7月から平成17年1月まで13年余りにわたって務め、平成13年1月からの2年間は委員長を務めました。

委員長だった平成14年7月には、右ひざのけがで7場所連続休場していた横綱・貴乃花に対して「来場所、土俵に上がって横綱の地位を守る自信がないのならみずから進退を決めてほしい」として次の場所への出場を求める、内規にはない異例の決議を行いました。

この年の秋場所で貴乃花が復帰し千秋楽まで優勝を争って12勝をあげた際には「横綱としての責任は果たした」と高く評価しました。

平成17年に委員を退任した際には外国出身力士の活躍が目立っていることに「日本人力士にとって刺激になり相撲の盛り上がりにつながればいいのではないか。野球も大相撲も国際化していけばいいのではないか」と述べるなど、横綱審議委員として、大相撲界にも影響力を持っていました。