戦中、戦後を経験した者にはよくわかる
失敗は繰り返しではならない。
政治家、経営者は一度振り返ってみてはどうだろう。
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系統だてて理解できる
大変勉強になりました
歴史に学ぶ
勉強になります
経営学の変遷が分かる
野中氏の学者になった経緯が興味深かった。また氏の研究に対する姿勢、研究のアプローチ、研究の纏め方、共同研究の留意点など、本書の狙い以上にいろいろと気づかされた。
本書のテーマもさることながら、経営学の流れ、背景、意味合いなど丁寧に触れてあり、経営学を学ぶ人、学び直す人に多いに参考になる。本書で紹介されている書籍については、改めて手にした方が理解の整理に役立ちかと。
野中氏戦略論の変遷、必見は自己変革組織・海兵隊
本書では、日本軍の負け方について、そのアンチテーゼとしての米軍の強さに学び、そこから「知識創造」という企業経営論、さらには国家指導者論までを語る。まさに野中氏戦略論の変遷で、過去の成功へ過剰適応して自己革新できない我々日本人としては考えさせられてしまう。
「失敗の本質」ではミッドウェー、ガダルカナル、インパールとつづく日本軍の負け方を研究している。日本軍は、戦力逐次投入や曖昧な目的、統合作戦欠如で必然的に負けたわけだ。そこから見えてきたのが、米軍の水陸両用戦という戦い方であり、海兵隊という組織の強さだった。
この海兵隊こそが野中氏の研究の転機だったのではないか。活躍しても不要との烙印を押されかけ、それでも自己変革し続けた海兵隊。実戦と訓練で培った直観で、ガダルカナル、深圳上陸と成果を出しつづけた最強組織。その中核技能が「ライフルマン」というのも痺れる。
本書には、暗黙知と実践としての「フロシネス」といった含蓄のある言葉が並ぶし、国家指導者としてのリーダーシップ論にも感銘を受ける。しかし、典型的な日本人サラリーマンの自分にとって、直観的に響くのが自己変革組織・海兵隊の歴史となる。実は、野中氏の最高傑作は「アメリカ海兵隊-非営利組織の自己革新」ではないかと思う。
著書「失敗の本質」の解説本
アジャイル開発の本で野中先生を知りこちらを購入しました。「失敗」の「本質」について詳しく語る本かと思いきや、先生の著書「失敗の本質」ならびにその後の「戦略の本質」などいわば本質シリーズの著書群がいかにして書かれたかと、それらのエッセンスの紹介といった趣です。
ためにはなったのですが、途中で解説なのか野中先生のコメントなのか迷う構成なのと、論文や学者の紹介がやや分かりづらかったので★1つマイナスです。
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