タイトル通算100期か、無冠か……。多くの報道陣が詰めかけた竜王戦第7局の2日目 ©共同通信社

まさに圧巻のタイトル連続保持記録

 羽生の持つタイトルがゼロとなるのは1991年3月18日以来、実に27年ぶりのことなのである。裏を返せば羽生は27年間、八大タイトルのうちの何かを持ち続けていた。タイトル連続保持記録の第2位が大山康晴十五世名人の15年、第3位の渡辺明棋王が14年であることを考えると、27年連続のタイトル保持はまさに圧巻というべき数字だ。

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 タイトル連続保持の記録を眺めると、この中で大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人は一度無冠に転落してからの復活劇がある。いずれも1年たたずにタイトル奪回を果たし、再びの長期政権を築いたのはさすがというべきだ。羽生の復活にも当然期待したいが、前者二人の復活劇はいずれも30代の時だった。現在48歳の羽生に同等の期待をするのは、年齢的なことを考えると難しいかもしれない。