みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

昨日はフルフルのライブ

2007-03-24 01:34:29 | Weblog
先月に同じDESEOでやった時よりみんな自分の出音で苦労していたようだ。というよりは、ライブハウスのエンジニアたち(みんな女性)が苦労していたのかもしれない。フルートの音にコンプレッサーをかけ過ぎていたようで、音がかなり変わってしまっていたのがちょっと残念だったが、あれだけの音量でカラオケを出すとフルートの音をハウらずに出すのはけっこう至難のワザ。ふだんヴォーカルものをメインにやっているロック系の小屋なので、フルートだけ4人のグループなんていうのはフルフルだけだろうから、その意味ではエンジニアの彼女たちも大変だったんだろうなと思う。しかし、次回からはもうちょっと音はキチンと作ってもらうようにするつもり。でないと、今後のフルフルの評価があまり芳しくないものになってしまうので。

今日は、フランス映画『パリジュテーム』を観てきた。パリの20区の中の18箇所を舞台に18人の監督がそれぞれ5分のショートフィルムを作るというオムニバス形式の映画で、とても面白かった。何しろ、パリの街のほとんどが網羅された映画なので、ある意味、パリの観光映画にもなるような映画なのだが、やはりそこは監督の個性と役者の個性で、フランス映画らしいちょっとしゃれた映画になっていた。中でもコーエン兄弟の撮った映画は、パリ観光にやって来たアメリカ人の見る地下鉄駅の一瞬の出来事の中にアメリカ人とフランス人の人間性の違いがよく描かれていて「さすがコーエン兄弟」と思ったフィルムだった。日本の監督も一人メガホンを取っている。諏訪敦彦監督の描くパリに登場するのはジュリエット・ビノシュ。自分の子供を死なせてしまった母親が子供の死を信じられずに半狂乱の状態になっている母親役というのが彼女の役どころなのだが、そこにほんのちょい役で、私の好きな男優ウィレム・デフォーが出ていたりする。それ以外にもナタリー・ポートマンが出るフィルムもあるし、ファニー・アルダン、ニック・ノルテなど演技派の英米仏の役者がふんだんに登場している、ある意味、とてもぜいたくな映画だ。
最近のフランス映画はハリウッドとの関わりが深いのか、とてもわかりやすい映画が多いが、あのフランス映画独特のわかりにくさというのを好むファンも多いので、あまりわかりやすいフランス映画に物足りなさと不自然さを感じる人も多いのではないだろうか。
私自身、現実の生活の中でも、これまでフランス人アーティストたちやフランス人と多く関ってきたので、フランス人たちの性格や考え方はよくわかているつもりで、いつも彼ら彼女らの身勝手さというものに悩ませられる。映画の中ではそんなところもよく描かれていて、映画を見ながら一人で「そうそう、そうそう」と勝手に納得したりしていた。と同時に、自分の仕事のことを思い出し、若干憂鬱にもなってしまった(笑)。ちょっと複雑。

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