みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

合宿というと

2006-04-17 23:50:05 | Weblog
必ず天気が悪くなるのはどうしてだろう?
いつもの弟子たちの合宿でも雨が降ることが多いのだが、今回のflu.fluの合宿も雨にたたられた。
晴れたらバーベキュー、雨だったらカレー。すごい選択肢だが、現実問題大人数で料理するモノといったら限られてくる。カレーを食べながら、メンバー5人にスタッフ6人の伊豆合宿も何とか無事に終わった。

今回の合宿の目的は、基本的にはメンバーに帝王学を学んでもらうこと(もちろん練習もしたけどネ)。
人間というのは意識がすべてだ。
意識が人を動かして、行動をおこさせる。だからこそ、食べることに始まって、受験に失敗するの成功するの、仕事がうまく行くの行かないの、恋愛がうまく行くのいかないのまですべては意識が結果を作るだけのこと。意識のないところに結果はないわけで、楽器も上手になろうという意識がなければ絶対にうまくならない。でも、ただうまくなりたいという意識だけで上手になるんだったら世話はない。問題は、何を意識するかということ。簡単に言えば、どういうイメージを持つかということがポイント。具体的にどういう音を出したいかというイメージ。具体的にどういう音楽を作りたいかというイメージ。最終的には、自分がどういう音楽を作ってお客さんと対話したいかというイメージ。こういったモノがない人はまず楽器はうまくならないし、結局は何をやってもダメだと思う。
私は、音楽だけが世の中で特殊な分野ではないと思っているし、営業仕事も音楽もそうたいした違いはないと思っている。イメージを持っていない営業マンは多分成功しないだろうとも思う。モノをどうやって売るのか、そのイメージを持たないで人と接してもただ単に行き当たりバッタリの対応しかできず相手からは信用されない。優秀な営業マンだったら、人に会う前からきちんとしたイメージを持って相手と接するはずだし、そのイメージを持っていればセールストークだってきちんとした形で理路整然と出てくるだろうと思う。音楽だって同じこと。演奏する音、作り出す音のイメージを持たないママ音楽は作れない。スターになりたいという意志とイメージを持たない人は、スターになることはできない。要するに、人間に一番大事なことは美学なのだろうと思う。美学というのは哲学。哲学とはビジョンでありイメージ。
人間は、一人一人自分固有の美学を持って生きるべきだと私は思っている。
有名になりたい人は有名になるための美学を持つべきで、無名なら無名のままでもきちんと自分なりの生き方、美学が持っているべきだと思う(世の中の大半はこうした無名な人たちなのだから)。有名、無名にかかわらずカッコいい生き方をしている人たちは大勢いる。そうした人たちの共通項は美学。これはまず間違いない。カッコいい人たち、カッコいい生き方をする人たちには必ず「こだわり」がある。逆に言うと、こだわらない人たちはカッコよくないということにもなる。「何でもいい」という生き方はあまりカッコいいとは言えない。人は美学を持っている限り、哲学を持っている限り、何かにこだわるはずなのだから。それが人を説得するほどのこだわりだった時、人はそれを「カッコいい」と言うのだと思う。裏を返せば、こだわるだけでカッコいいわけではない。何をどうこだわるのか?それがどれだけの人を納得させられうのか?
これが大事になってくる。これを忘れたら人の美学は成立しない。
flu.fluのメンバー一人一人にそういった「美学」ができた時、はじめて彼女らが「カッコいい」存在になることができるのだろうと私は思っている。
美学というのは与えられるモノではけっしてなく、あくまで自分が作り上げるモノ。
それを理解することが「帝王学」の一歩になるはずなのだが...。

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2 コメント

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Unknown (Nakky☆)
2006-04-18 22:37:06
そう言えば、みつとみさんのライブに行くと雨、が多かった気がします。

自分も雨女なので、組み合わさって大変なことになった時もありましたね(笑)



何でもいい、は何でもダメと同じだし、自分なりのこだわりは必要ですよね。

私は、自分の中での優先順位を明確にする事かな。
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優先順位を (みつとみ俊郎)
2006-04-18 23:42:16
決めることは大事だと思いますよ。

そうでないと毎日、右往左往してしまうことになります。

逆に言うと、目の前にぶらさがっていることの優先順位が決められるということは、それだけチョイスがあることでもあるし、それに順位をつけられるだけの判断基準が明確にあるということの証拠でもあるので、とってもいいことじゃないですか?
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