今日の「 お気に入り 」は 、伊集院静( 1950年〈 昭和25年 〉2月9日 - )さん
の随筆「 旅だから出逢えた言葉 」から スクラップ 。備忘のため 。
「 『 なあに急ぐことはありません 。
悠々としていればいいんです 。
そういう仕事も世の中にはあるはずです 。』
( なぎさホテルのI支配人 )」
「 旅の時間でどんな時が一番好きですか? と尋ねられる
と 、私はいつもこう答える 。
『 乗り物に乗って ” 流れる風景 ” を見つめている時
です 。その時間が私に安堵を与えてくれます 』
そんなことを感じるのは 、私一人だけだろうか 。」
「 『 あの国は遠いの? 』
『 なーに 、
汐が良ければ 、一晩さ 』
―― 父 」
「 ・・・ 良い港町は 、良い河の出口であることが多い 。
これは昔 、河が船の出入りする安全な場所であったこと
が理由であるが 、河の水と海の水が交わる所が交易の目安
であったことも関係している 。」
「 ・・・ 、私は上京し 、身体をこわして野球を断念してから 、
すぐに東京を離れて横浜で暮らした 。
最初の小説を書いた三十歳代は港町ではないが 、逗子の海の
前にあるちいさなホテルに八年間住んでいた 。」
「 芸術とは我々に
真理を悟らせてくれる
嘘である
―― パブロ・ピカソ 」