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今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。
「新聞は広告だけ見る。ことに週刊誌の広告を見ればこの一週間の出来ごとは分る。そんなもの読むまでもないことが分る。広告を見るのは職掌がらで、私は零細出版社の編集兼発行人であり執筆者であり、同時にその何ものでもないものである。
私はこの世の中に対して第三者だからむろん自分の雑誌にも第三者である。第三者といえば聞えはいいがあかの他人である。自分に対して他人であるということはこの世の人ではないということで、少年のときから私はその自覚があった。」
「人の値打は棺蓋うて定まるというが、蓋っても定まらない。死んでもなお影響力があって遠慮しなければならない人もあるし、遠慮会釈しないでいい人もある。」
(山本夏彦著「生きている人と死んだ人」文春文庫 所収)
「新聞は広告だけ見る。ことに週刊誌の広告を見ればこの一週間の出来ごとは分る。そんなもの読むまでもないことが分る。広告を見るのは職掌がらで、私は零細出版社の編集兼発行人であり執筆者であり、同時にその何ものでもないものである。
私はこの世の中に対して第三者だからむろん自分の雑誌にも第三者である。第三者といえば聞えはいいがあかの他人である。自分に対して他人であるということはこの世の人ではないということで、少年のときから私はその自覚があった。」
「人の値打は棺蓋うて定まるというが、蓋っても定まらない。死んでもなお影響力があって遠慮しなければならない人もあるし、遠慮会釈しないでいい人もある。」
(山本夏彦著「生きている人と死んだ人」文春文庫 所収)
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