高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

生産者と語ろう

2013-10-09 09:00:00 | イベント報告
遅くなりましたが、先日企画した学習会の報告です。

9月28日(土)、「生産者と語ろう!」会を開きました。ゲストは長野直樹さんと井上正雄さん。


まず、長野さんが農薬を使わない30年間の米作りについてのお話をされました。単に手を加えない放任栽培ではありません。1年性の草はロータリーでかき混ぜてとか、多年生の草は秋に深く耕し球根を地上に出すことで枯らすとかいう雑草対策や、雑草を刈って風通しを良くすることによってカメムシが来るのを防ぐ防虫対策など、長野さんが工夫した栽培方法は興味深いです。最初のころは、雑草を作ってるのか米を作ってるのかわからないくらいだったけど、10年たつと、雑草がわきまえてくるのか、土が変わってくるのか、作りやすくなってきたとのことでした。一般の農家の方は、JAが作った防除暦通りに農薬を撒くそうで、農薬に対して不安感がない方が多いそうです。撒かないと等級の低い安い米になってしまうから、というお話を聞いて、流通や消費者も責任の一端を握っているんだと考えさせられました。


次は井上さんです。畑の写真を見ながらの説明。特に不耕起の自然栽培で育てた大豆の写真では、大豆のおいしさや食としての大事さを強調されました。家で炊いたという自家製大豆を試食してみて、その甘さにはビックリ。米作りでは、ジャンボタニシを利用したり、ヌカを利用したりしているそうです、後半は、39年間の有機農業の歩みを話されました。1972年から、ひたすら興味のある生産者を訪ね、興味のある栽培方法を試して、今に至っているとのことでした。自分が会得したことをほかの人にも伝えていきたいとの意気込みを話されました。
  

参加者からも活発な意見や質問が出されました。
最初は農薬を使わない農法は大変だと思っていたけど、無駄なお金も時間も必要なく、却って楽だと思うようになったという溝渕さんのお話は面白かったです。
土といのちのレストランを作ろうという夢のある話も飛び出しました。
生産者のお話で栽培の苦労をを知り、もっともっと大事に農産物をいただき、子どもたちにも伝えていきたいと思いました。

10月26日(土)に、次の学習会 TPPはくらしに何をもたらすか を企画しています。
入場無料!
たくさんの参加をお待ちしております。詳しくはこちら





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