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ありがたいご縁で結ばれて (2)
自分たちの歩みを書き綴っていたら、その度いろんなことが思い出されました。高知の町なかから親戚、知人のいない土地へ越しての10年。ご近所や子どもの関係で知り合った友人に恵まれながら、少しずつ佐岡の地へ根を張ることが出来ました。田舎のやわらかな空気や静寂、ほっこりとした土の感触は時にいらだつ私を慰めてくれました。草取りや虫取りの時間は『無』になる瞬間を体験させてくれました。
入居時にいっしょに購入した土地が7a。営農するには狭すぎる土地ですが、最初はそれも大変に思いました。「やりそめてないき、(今まで農業したことないだろうから)無理せんときよ。」と体のことを心配してくれたり、夕方になると自分のお嫁さんに声がけするように「早う、おきよ。」(仕事をおしまいしていいよという意味)と言ってねぎらい見守ってくださる近所の方々。この土地とのご縁、ひととの繋がりにも本当に感謝です。今では輪作するための土地を順に貸していただき、夫が受け継いだ岡山の耕作地も合わせると50aを超える面積になりました。機械の力も借りながら、とにかく元気に農業していきたいと思います。
文章を書き起こすにあたっては自分の野菜づくりへの思いをまとめることが出来ました。自分たちの方向性を強く意識すること、それはどんなスタイルの有機栽培生産者になるかを考えていく機会になりました。それでも自分の思いが伝わる文章にするのは本当に難しい。文章にする過程ではけっこう悩み、思いが溢れてきて辛くなってしまい前に進まない時がありました。でも、悩みながらでも出来上がったときの充実感は私にとってかけがえのないものになりました。文章にすることで考えが整理され、気持ちの整理も出来たのだと思います。読んでくださる会員さんがいるということも私を強く後押ししてくれました。
本当に有り難うございました。
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