丸井シュフ(主夫=シェフ)の
高知の素材簡単料理法。
里芋の季節です。愛媛県南西部大洲地方では、秋の河原で里芋の「芋炊き」パーティをする風習があります。昔、松山市(近郊)に住んでいた頃は友人たちとよくやりました。
ここでは「正調」ではないかもしれませんが、簡単な作り方を紹介します。

ダシの鶏(身とガラ、カツオダシやいりこダシを加えてもよい)に加えて、里芋(新ものの子芋)、ニンジン、ゴボウ、大根(葉も)、ネギ、ショウガ、厚揚げ(または豆腐)、こんにゃく、練り物(竹輪やジャコ天)などなど、思いついた材料を用意します。根菜は乱切りで、あとの材料は適当な大きさで。

鶏は皮付きや生肉(ミンチも:藤本鶏)なら、冷凍してあるまま厚手の鍋(多層ステンレスか鋳物)で炒りつけ(弱火~中火で)脂を出します。

脂が足りないときは菜種油を加えて、煮えにくい野菜から軽く炒め(練り物や豆腐は後で)、水を足して煮ます。芋がとろけ過ぎないようご用心。味付けはお好みで醤油、味噌、または両方で。

めいめい椀にとって食べます。最後にうどんを入れて仕上げ。
大勢で楽しめる、野趣に富んだ季節の一品です。