高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その19 

2016-06-11 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 11月中旬に玉葱の苗を植えました。前年の失敗から、畑をよく耕し、鶏糞の肥料を施すなど、慎重な準備
を心がけました。
 大根を収穫し終えた2015年1月には、畑に生えているのは玉葱だけとなりました。この頃から、春に向けた
作業に従事しました。畑をくりかえし耕し、柔らかい土壌にするように努めました。ときどき枯れ草を集めて
たき火をし、その灰を土に混ぜ込みました。
 春が近付く頃、じゃがいもの準備を始めました。前年に全く芽が出ないという失態を犯しているので、細心
の注意を払って畑を整えました。
 3月中旬、メークインと男爵の種芋を植えました。近くのホームセンターで、JA大樹町で生産されたものを
見つけることができました。同町は、北海道十勝地方の町で、私の育った村のやや南に位置しています。
 4月中旬には、ちゃんとじゃがいもの芽が生えました。その後、芽かき(種芋からでる芽を1・2本にするこ
と)や、土寄せも行ないました。玉葱も順調に育っており、畑は春らしい雰囲気に包まれました。
 5月初旬に、2回に分けて玉葱を収穫しました。市販されているものよりもやや小ぶりでしたが、どこからど
う見ても立派な玉葱です。予期していた以上に、収量もありました。
 「新玉葱」は、薄くスライスして鰹節と醤油をかけただけでおいしく食べることができました。もちろん、普
通に食材として使用できました。私の畑作の「腕」が少しは上がったということなのでしょう。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年6月号より転載しました。
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