高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

うちの畑にようこそ 6月8日記

2016-06-24 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。
   
なにが幸いするかわからない。

6/7は夜半から雨が降り続いた。
高いところから低い方へ容赦なく雨は流れ込む。
水じまいをしていても長時間の集中豪雨はハイリスクだ。
春蒔きのニンジンは今年近年にない仕上がりなのに・・
みすみすダメにしてなるものか!!

この日、とにかく先のこと(売り先)はひとまずおいといて、
雨の中ニンジンを収穫した。
6コンテナ、およそ100キロ。
6月頭から見込んでいた《こうなん学校給食センター》は
いろんな理由で調整中とのことで、出荷はできない。
数百キロの納品見込みで給食用にと準備していたのに、
ふたを開ければこれか・・。
これでは若い農業者は扉をたたこうにもたたけまい。

いろんなことが頭をよぎる。
でも、これが現実なのだ。
畑に仕上がっているニンジンに罪はない!
腹を立てている暇などないのだ。
ニンジンは立派でも割れたら終わりなのだ。

しかしそうはいっても、
洗い終わったニンジン100キロを前に、しばし途方に暮れる・・・
ここ2か月くらい前からお取り引きの始まった
宗我部さんに思い切って相談を持ちかけた。
彼女は南国市で『It juice ♯205』と言う
コールドプレスジュースのジュースバーを経営している。

「この降り過ぎの雨で売り先に困っています。
どなたかご紹介いただけると有難いのですが(T_T)」
ステルカミアレバヒロウカミアリ。
有難いことが起こったのだ。
今思えば、確かに、このメールが100キロのニンジンの行方を左右したのだ。

次回も良ければ続きを。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年7月号より転載しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする