高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

新米シニアのひとり旅 その3

2019-04-11 09:00:00 | 連載
新米シニアのひとり旅 その3 byアメミヤ

さすが長い長いシベリア鉄道、まだ走り続けています。
イルクーツクを出て更に西へ向かえば、
中国から来る線と接続しているのかアジア系の人が増えてきました。
とある駅ではついに蒸し餃子を売っていました!
いかにも山にいってきましたというスタイルの英語を話す若者グループが
ガイドを交えて話す姿もありました。
随分雰囲気が変わってきてシベリアはそろそろ終るのかなという感じ。
車窓の眺めも、白樺林のすがた、家屋の造りなんかも変わっていって、
かなた東のウラジオストクとウラルではやはり違っています。
一週間の汽車の旅は退屈ではないかとよく聞かれましたが、
景色、ひと、食物など見ていたらそうでもありません。
退屈したら寝る、起きたらお茶を飲む、本を読む、
眺める、話すなどしていたらモスクワにつきました。

シベリア鉄道停車中のプラットホームの風景


いろんなものを売ってました
結構暑かったのでアイスクリームが人気でした

汽車揺れでふらつきながら朝のモスクワ駅に降り立ち、定石の赤の広場へ!
前日までなんたらのW杯とかいう日だったので、なんとまあ、人の多いこと!
民家もまばらなシベリアを見てきた後では圧倒されました。
葉山から東京へ行ったようなものか。
結構、様々な民族衣装の人がいて面白かった、
兵隊さんの見事な行進にも目をみはりました。
このあとプラハとか旧社会主義国で兵隊さんの行進を見たけど、
やはり、本家本元の赤の広場の行進に及ぶものはなかった!
他のところはどうでもいいやという感じでした。

クレムリンの兵隊さんの行進、足の位置をよーくみてください。

夜の駅で時間をつぶしながら、駅に集まる人々を見ていたら
どこもあんまり変わらないという感じ。
石造りの大きな駅はさすがでしたが。
夜行に乗り込んで最後の汽車旅、これがまた新しい立派な列車で、
二等コンパートであるものの、シャワーつきバスルーム、
お弁当も用意されていて、朝にはお茶の注文を取りに来ました。
まあ、その分お金は払っているのだろうけど、快適でした。
今後はどんどんこんな列車に変わっていくのかもしれません。

モスクワからヘルシンキへ向かう列車のコンパートメント。
テーブルには刺繍入りのカバーがかけられています!
その上に載っているのがお弁当。

快適な一夜を過ごして目覚めればフィンランド!
やっとヨーロッパにたどり着きました。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2019年4月号より転載しました。
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