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天空四万十(旧曙茶業組合)の2代目です。
お茶づくりのきっかけは、
私の母(社長)の独身時、
大阪大学付属病院で
看護師として勤務していた頃に遡ります。
大学病院には先天・後天性問わず
様々な難病に苦しむ子供が入院しており、
その子供達の多くは
人生をかけて闘病を続けていました。
故郷で建設業を営む私の父との結婚を機に、
退職帰郷した母の目に、
茶業農家が大量の
農薬や除草剤を散布している光景が
ベトナム戦争の枯葉剤散布映像と重なり
茶だけは洗って飲むことができないのになぁ、、、。」
と感じたそうです。
これらの体験から
「完全無農薬・無化学肥料でお茶を作る!」
と宣言したのが昭和62年。
関係各所の様々な人達に無謀と言われ続けても
頑固な両親は信念を貫き通し、
農薬の飛んでこない山腹に畑を開拓し、
お茶を植え現在に至っております。
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他人様からの言葉では折れない頑固な心も、
雑草や病害虫との闘いの日々は正直、
心が折れそうになる時もありました。
草1本もない慣行農法の畑を見るたび
どんなに楽なことだろうかと思う時もありました。
しかし、
「安全安心な日々の食事が健康な体を作る」と考え、
今も安心なお茶を作り続けています。
お茶を急須で飲む風習が少なくなり
ニーズも低下している状況ですが、
大きな利益を求めず
田舎から安心なお茶をお届けします。
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※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2021年7月号より転載しました。