高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

加持養鰻場だより 10月18日記

2022-12-07 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
四万十市 加持養鰻場です。

加持養鰻場は
四万十川河口付近の
海水と淡水が混じりあう汽水域から、
少し山手に入った四万十川支流の
深木川のほとりにあります。

(深木川源流域)

養殖を始めたのは先代の「加持正見」さんで、
養殖を始めた当初は
薬剤を使用しながらの養殖でしたが、
鰻・鰻を食べる人・育てる人の
体への影響を考えた時、
「これではいけない。」という思いから、
薬剤不使用で健康な鰻を育てるという、
今から40年以上前の
当時では考えられない
画期的な取組みを始めました。

養殖池や鰻に炭の特性を持たせるべく
養殖池全ての土地に活性炭を施工し、
池の水は深木川の伏流水を
弱アルカリ性のイオン水にして使用、


四万十川で捕れたシラスウナギを、


なるべく低水温を保ち、
1年以上の歳月をかけてゆっくり育てます。
えさは地元水揚げの鮮魚と
配合飼料を練合わせたもので、
成長を促す脂は加えません。

(うなぎのエサ)

密飼いをしないで
よく運動をさせるなど、
様々な工夫を凝らして、
鰻にとって最良の環境を作ることで、

(養殖池)

引き締まった厚い身の、
より天然に近い鰻が育ちます。


試行錯誤・紆余曲折を経て
現在に至っておりますが、
基本的な考え方飼い方は
一貫して変わっておりません。

(従業員のみなさん)

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2022年12月号より転載しました。

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