ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

大菩薩の回折

2013年10月21日 21時00分28秒 | 電波シミュレーション
先日もコメントのほうで山梨県における
東京波受信について行いましたが、
その続き的な記事になります。

アナログテレビでは東京のNHK/民放はVHFで
放送していたために、甲府盆地は山で遮られているのにも
関わらず、回折波(障害物の内側に回り込んでくる波)に
よって受信できる地域がありました。

この回折が起こる原因は専門的にはナイフエッジ状の障害物。
詳しく知りたい方は上級の無線技士参考書、特に無線工学Bの
参考書などを参考にするとよいでしょう。

早速「RadioMobile」で断層面を見てみよう。


先ほど書いたように電波の回折現象を知っている人は
まあ、恐らく大菩薩の山のどこかで起こっている
ということぐらいは推測できると思います。
今回、「RadioMobile」では一番高い山頂の位置の
緯度経度が出てくるので、
「カシミール3D」でさらに場所を絞り込むことができる。
その結果がこちら

ハマイバ丸付近がナイフエッジ効果を起こしていると
推察できますね。

これが東京スカイツリーに変わると

こちらが断面図


そして標高が一番高いのは大蔵高丸付近。
ハマイバ丸の北側に位置している。
東京タワーからスカイツリーに変わったことで
回折効果が期待できる場所も北にあがっていることになる。





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