まあ、このサイトを見ている方は大抵ご存じとは思いますが、
ワイドFMやFM補完局、補完中継局などのワードで引っかかった人や、
無線・放送の初心者のため記事にしておきます。
昨日の記念番組でもたびたび取り上げられていますが、
なぜワイドFMが始まったのか?
これは東日本大震災が関係しています。
震災時ラジオは役に立ちましたよね。ということで
放送の強靭化について検討されていました。
AMラジオ局は川沿いなどに設置され、非常時(特に水害)に
送信所が駄目になっても放送が続けられるようにということで
この構想が出ました。
ラジオの送信所自体を川沿いや低地でないところに移すというのが
一番良い方法のように思われそうですが、
皮肉なことにAM送信所はアースをとって抵抗を少なくするために、
湿地が実は最適だったりします。
またアースをとるため放射状に金属を埋めなくてはならず、
広大な土地を必要とします。
アンテナ自体も100メートルクラスのものが必要なのです。
FMの場合テレビと同じくマウンテントップ方式で放送できます。
つまり山の上から八木アンテナなどで送信できるのです。
FM周波数帯の八木アンテナは大きくても数メートルです。
また、東京などの都市部では高層ビルによる電波障害、
パソコンや電子機器からのノイズ雑音による難聴がありました。
FM変調ですと、AM変調よりはノイズに強くきれいに受信できます。
FMはテレビと同じ方式ですから、見通し距離内では高層ビルの部屋の中でも
電波が入ってきてAMラジオよりはましな受信ができますということ
になります。
そこで地デジ移行で空いた90~108MHzの一部(95MHzまで)を
AMサイマル放送のために割り当てました。
これがワイドFMというわけ。
90~108MHzはアナログテレビの1~3chになりますので、
テレビ音声をカバーしていた受信機の一部ではワイドFMが受信できます。
108MHzまでアナログつまみで回して選局できるタイプなら受信は大丈夫。
デジタル選局では、95.75MHzや107.75MHzに固定されているタイプは駄目です。
(じつはこの周波数はアナログテレビ時の1chと3chの音声周波数)
デジタル選局でも90~108MHzまで0.5MHz間隔で選局できるならOKとなり、
少しややこしいことになりますが、こんな感じになります。
補完ワイドFM局はあくまでAM局の補完が目的ですので、
AMの内容と同じ番組が流れます(サイマル放送)