”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

食農体験学習指導者育成講座に出席しました

2019-01-14 10:08:03 | 食育

平成30年度 食農体験指導者育成講座に出席しました。

 

その中でとても印象に残ったのが、

懐石料理「いっ木」店主 一木敏哉さんによる

「おいしいって何だろう」という講座でした。

   

小学校5年生向けの授業をそのまま再現してくださいましたので、

私たちも子供の気持ちになって受講しました。

  

【五味と五感のトレーニング 基礎編】

まずテーブルに置かれたこちらのトレー。

抹茶、塩、酢、スティックシュガーの味をみて、

苦味、塩味、酸味、甘味を体験します。

   

でも、人が感じる味はもうひとつあります。

それを体験するのが、トレーに置かれたカップ。

かつお節でうま味を味わいます。

そして、ここからがおもしろいところ!!

 

舌にかつお節をのせたまま、こちらの昆布だしを口に含み、

口の中で一番だしを作る実験を行いました。

  

 

次に鼻をつまみ、目を閉じた状態で渡されたカップには、

こちらが入っていました。

視覚からの情報がなく、香りもしない状態で食べると、

粒々を真っ先に感じます。

手で触った形からいちごだとわかるのですが、

食感だけだとキウイと間違える人も・・・。

 

ここまでで、私たちが5つの味を感じ、

視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚をフル活用させて

おいしさを味わっていることが理解できます。

  

【五味と五感のトレーニング 応用編】

応用編で最初に見せてくださったのが一番だしのとり方。

利尻昆布と血合い抜きのかつお節でとっただしの香りが

講義室中に広がります。

  

そして、そのだしを使ったお吸い物をいただきました。

中に入っている食材や使っている調味料も、

みんなで当てていきます。

こちらは、なばなと柚子、淡口醤油が使われています。

  

 

次にトレーに用意されたものは3つのカップです。

黄色、赤、緑のシールが貼られたカップに入っているお料理を

少しずついただきながら、

使われている食材と調味料を考えます。

  

黄色のシール

サラダオニオン、ブロッコリー、みかんを

酢、醤油、味噌、ごまで和えてあります。

  

  

緑のシール

だし、醤油、みりんで煮た海老芋の上に、

味噌とだしで練った海老芋と抹茶のペーストがのっています。

  

  

赤のシール

にんじん、卵、砂糖、生クリームで作った

デザートのような玉子焼き。

   

どのお料理にも静岡県産食材が使われています。

   

そして、単独ではきつい味、濃い味、苦手な味も

他の食材や調味料と合わせることで、

まろやかになり、食べやすくなることを実感しました。

 

食材や調味料をうまく組み合わせることで、

苦手だった食べ物が食べられるようになり、

子供たちの自信につながるのではないかと思いました。

  

料理人だからこそできる食育、魅せられました!!

自分の活動に活かせるヒントをたくさんいただいたので、

身の丈にあった食育を実践していきたいと思います。

  

一木さん、ありがとうございました。

そして、農文協プロダクションの町田さん、

毎年、素晴らしい企画をありがとうございます。(^-^)

 

コメント
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