雨過天晴

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東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ TV版

2006-11-23 | そのほか
先日テレビで『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』を見ました。
本を読んで感動した話は以前書きました。

さてテレビ。
放映直前に出演者の不祥事で放映延期になってしまっていたのですが、取り直して再度勝負!って感じで気合の入ったCM展開をしていましたよね。
BEGINが歌う「東京」がとても耳に残るCMで、CMを見ただけでなんとなくほんのことを思い出されてしまいました。なお「東京」をYuが歌っていました。3歳児が歌うには嫌に物悲しいのですが・・・。

結構期待していて、まだ本も読んだことのないと言っていた後輩を捕まえて見るように説得したりもしました。

・・・が!

ちょっと期待はずれでしたね。
漫画をテレビにしたときにも同じような感覚に襲われるのですが、やっぱり本の中の世界観をどうしても自分の頭の中で描いてしまっていて、それを越えるものがないと、正直つまらないです。
今回幼少期の話がかなりばっさりと切られていて、なぜああまでリリー氏が母君を慕っていくのか描ききれていない。放映時間の問題は理由にならない。
また広末涼子扮する真沙美が出て来すぎ。
確かにノンフィクションドラマではないし、このあたりに脚色を加えたいんだろうけど、この役を押すことで主題が薄らいだと思う。
またリリー氏役の大泉洋もCMの時点では期待していたけど、ちょっと雰囲気が違っていた。

一方田中裕子扮する「オカン」は良かった。この人の場面ではつい本を読んだときの感覚が蘇って、思わずぐっと来る場面もあった。
でもあくまで原作のイメージと田中裕子がリンクできたことで感動が生まれたのであって、やっぱり番組の脚本が優れていたとは思えない。

まあ翌日後輩が見て感激して泣いた、と言う話を聞くと若干不思議に思えるのだけど、まあそんなところだろうとも思ってしまう。
むしろ本を読んでいたことで、テレビ版の世界観に拒否症状が出た結果なのでしょう。

こんど連ドラで『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』があるんだそうですね。
ただ主役がもこみち。
これは・・・・・・・・・どうなんでしょうね~。
なんか配役が大きく違うんじゃない?と言いたい。しかも大根じゃないですか(ファンの方、ごめんなさい)。
まだ映画版のオダギリの方がよさげではある。

う~ん、何度も言うようだが期待していただけに大いに残念ですね。