実はここ数週間、持病の頚椎症性神経根症がうずいています。
寝具類を一式取り替えて、だいぶ緩和され、痛み止めも不要になってしばし過ごしていたのですが、ちょっと下向く(例えばスマホ、本など見てるとき)時間が長いと顔を正面に戻した時に
「コキっ!!!!」
と首のどっかの関節が鳴ってちょっと痛かったんですよ。
こうなりゃ強硬策(第2次世界大戦下の日本陸軍と同様に策なし)で首を上向きでブリッジしたところ、案の定撃沈し痛みが倍増しました。
昭和世代はどうしても気合で直してみせようとするからたちが悪い。
只今シュンとしてしまいおとなしく湿布を貼っています。
さてそんな馬鹿者も楽しみたい1枚をご紹介しましょう。
1957年録音ですからビバップ全盛期のゴリゴリフロント3管で殴り合いのソロを楽しめます。
ディジー・ガレスピー、ソニー・スティット、ソニー・ロリンズ 『Sonny Side Up』。
- On the Sunny Side of the Street
- The Eternal Triangle
- After Hours
- I Know That You Know
Dizzy Gillespie (tp, vo)
Sonny Stitt (ts)
Sonny Rollins (ts)
Ray Bryant (p)
Sonny Stitt (ts)
Sonny Rollins (ts)
Ray Bryant (p)
Tommy Bryant (p)
Charlie Persip (ds)
Charlie Persip (ds)
ビバップ創立期から活躍するガレスピー、その後をすぐ追いかけたスティット、そして50年代後半に登場したロリンズ。
この人気者たちVerveの面々もずっと狙っていたでしょうね。
結構メンバーの楽器構成によってはアルトを吹くこともあるスティットがテナーを手放さなかったのは、後輩の勢いのあるロリンズに負けるべからず、ってことでしょうよ。
1曲目からtp vs tsでオープン。
スティットのソロ、ガレスピーのソロ、そしてロリンズのソロ。
同じテナーでも演奏_音が全く違うのには驚きますよね。
やはりロリンズは低音を厚く、スティットはむしろテクニック重視。
でこの作品のメインの2曲目。
これがテナー戦争です。
スティットとロリンズがガンガンソロを取り合って、ブロウしまくり。
ちょっとガレスピー先輩おいてけぼり。
途中で”忘れんなや!!”と入ってくるのも負けず嫌いだからでしょうね。
モダンジャズ時代からポピュラー・ミュージックたるジャズの地位を一気に引き上げたのがこのビバップ時期。
だから聴いててスッキリもしますし、なにより楽しい。