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2020-12-30 | 音楽
今年ももうすぐ終わりますね。
本当であれば五輪イヤーだったのに。
嵐も解散しますし。
寂しいものです。
今年中にどうしても紹介しておきたいアルバムがありましたので年末ギリギリまでご紹介。
ポーランドのピアニスト ハニャ・ラニで『Home』。
- Leaving
- Buka
- Nest
- Letter to Glass
- Home
- Zero Hour
- F Major
- Summer
- Rurka
- Tennen
- I'll Never Find Your Soul
- Ombelico
- Come Back Home
Hania Rani (p, vo, synth, key)
Ziemowit Klimek (b, synth :1, 2, 5, 6, 10, 11, 13)
Wojciech Warmijak (ds :5, 6, 10, 11, 13)
Dobrawa Czocher (vc 10)
Stanisław Czyżewski (b :10)
Mateusz Wasiucionek (vla :10)
Marta Piórkowska (vln :10)
Paulina Kusa (vln :10)
1990年ポーランド グダンスク生まれ。
昨年来日公演があったようなのですが、当時は知らない存在でした。
ポスト・クラシカル、チェンバー・ジャズ、アンビエント、フォークなど幅広く作曲・演奏できるピアニストです。
やはり偉大なる音楽家を多数排出しているポーランドはジャズ界でも人材豊富ですね。
デビュー作だった前作『Esja』はソロピアノだったようですが、本作ではバックにバース、ドラムが入っていたり、10曲目の弦楽四重奏団、エレクトロニクスの導入など、自身の可能性を広げた作品となっています。
歌声、楽曲ともに透明感に溢れ、この時期に聴くと遠いポーランドのどんよりとした雪空を思い起こさせます。
コロナ拡大前に作成したようなのですが、皮肉にも期せずしてタイトルの「Home」に居ざるを得ない状況下になってしまいました。
1曲目のタイトルとラストのタイトルから見るに、本来は家から旅立ち、様々な世界観を旅して、そして家に帰ってくる、というストーリーを持っていたと思います。
10曲目は来日時に美術館を訪問し江戸の茶の湯を鑑賞していた際に説明文にあった「天然」からとったようです。
ものすごくインスピレーションを感じたのでしょう、この曲は弦楽四重奏とコラボし、アルバムの中でもかなり強い1曲になっています。
本当に今年はライブもほとんどなく、来日するアーティストもほぼいませんでした。
思い返せば1月のファビアン・アルマザンのトリオくらいでした。
ワタシは今ライブを渇望しています。
来年はワクチンもできて、外出自粛もなくなり、色んなアーティストも来てくれると信じて。
今年もよろしくお願いいたします。
お気に召していただいて嬉しいです。
今年も良い作品に巡り会えると思っています。