昆布に、こだわる
昆布は、昆布そのものとして食べるほかに、「だし」として和食にはかかせない食材のひとつ。
おいしさも正体、グルタミン酸ナトリウムは“うま味"と名付けられ、甘味、酸味、塩から味、苦味とともに5基本味として知られています。
昆布のうま味を精肉、鮮魚、句野菜にまとわせ、世界に届く”UMAMI”料理に。
2013年12月、「和食;日本人の伝統的な文化」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
日本独自の風土と歴史、自然を尊ぶ日本人の気質に基づき形成された日本の食文化は、
日本人の健康的な食生活と豊かなライフスタイルを支えるだけでなく、
人と人、地域とをつなぎ、コミュニティを守る重要な役割をも果たしています。
たっぷりの夏野菜を昆布の粘りでまとめた「だし」に旬のヤングコーンを加えて、みずみずしく軽やかに!昆布の粘りで梅雨の食欲不振にも打ち勝つ
小さく角切りにした夏野菜を、香味野菜などと和えていただく山形の郷土料理「だし」。
暑くて食欲がない時にも、さらりと食べられるのが魅力です。
今回は、「だし」に旬のヤングコーンを刻んで入れ、歯ごたえとボリュームをプラスしました。
食べやすさの決め手は、一緒に加えた昆布。
スルスルと入っていくらでも食べられます。
レシピでは納豆昆布を使いましたが、がごめ昆布やとろろ昆布など、粘りの強い細切り昆布でもOK。
ネバネバ効果でヘルシーさもアップするので、ジメジメした梅雨にこれで元気をチャージしましょう。
そのまま食べるのはもちろん、冷奴にのせておつまみにしても、ほかほかごはんにのせてもおいしくいただけます。
切ってあえるだけで手軽にできるので、ぜひ試してみてください。
◎作り方
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手順1 茹でる
鍋に塩少量(分量外)を加えた湯を沸かし、ヤングコーンを3分ほど茹でてザルに上げ、粗熱を取る。
皮付きヤングコーンは皮とひげをとって茹でる
旬の初夏には、採れたての皮付きヤングコーンが出回ることも。そんな皮付きを使う場合は、皮をむいてひげをとってから茹でます。
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手順2 切る(1)
ヤングコーンを縦半分(太いものは4分の1)にしてから5~7mmの厚さに切る。
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手順3 切る(2)
茄子、きゅうり、茗荷は5~7mm角ほどに切り、塩小さじ1を溶かした500m1の塩水に素早く5分ほど浸す。
茹で野菜は必ず塩水に漬ける
塩水に漬けるのは、アク抜きと色留めのほかに、野菜の水気を出す効果があります。こうすることで漬け汁が薄まりにくい効果も。
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手順4 絞る
浸した野菜類をザルに上げて水を絞る。
水はしっかり絞る
ここで水をしっかり絞ることで、味が入りやすくなります。キッチンペーパーなどに包んで絞ってもよいでしょう。
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手順5 切る(3)
生姜はみじん切り、大葉は粗みじん切りにする。
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手順6 混ぜる
ボウルに、下ごしらえをした野菜と薬味(生姜、大葉)、納豆昆布を混ぜ合わせる。
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手順7 なじませる
漬け汁の材料を加えてよく混ぜ、冷蔵庫で2時間ほどおいて味をなじませる。
完成!
角切りにした野菜に昆布がからんで、おつまみにもおかずにもおいしい一品に。
昆布の代わりにオクラを入れると、さらにさっぱり仕上がります。
味噌に、こだわる
穀物を発酵させて作る日本の発酵食品“味噌”
古くから使用されてきた日本の基本的な調味料のひとつ。
味噌と精肉、鮮魚、旬野菜を合わせてオリジナルの“MISO”料理に。
醤油に、こだわる
日本人にとって味の決め手となる基本的調味料、醤油。
安土桃山時代には、今日にあるような形になっていたといわれています。
濃口醤油、淡口醤油、たまり醤油、さいしこみ醤油、白醤油。
それぞれの醤油の持ち味を生かして安心で落ち着く日本の味を届けます。