昨晩、大阪にてエグゼクティブプロデューサーを務めたG20社交夕食会を無事に終えました。
レストランNARISAWA の成澤由浩シェフ、龍吟の山本征治シェフ、大阪ad-hoc アドックの高山龍治シェフと辻調理師専門学校でチーム編成。
私が敬愛する成澤シェフの哲学、日本が持つ古来の持続可能な食文化とガストロノミーの融合性、そして山本シェフの世界に発信できる国際共通性を持つ日本の料理、そして高山君の食材の地域性を重視したフランス料理のモダニズム。
この三者の才能を今回の軸として夕食会のメニューを構成した。
さらにはプロフェッショナルの真髄であるソムリエの田崎真也さん率いるチーム、テーブルコーディネートには私が全幅の信頼を置く木村ふみさんをお招きして今回の夕食会のチームを構成した。
そして、これ以上の編成は出来ないと思われるクオリティを持つサービスチームがサービス協会から各ホテルより編成された。
自画自賛になってしまうが当校職員の組織力、技術力、全てにおいての対応能力には我ながら頭の下がる思いだった。
成澤、山本シェフ、高山さん、田崎さん、木村さん、サービスチームそして職員一同に対し感謝の念に堪えません。
以下、外務省の公式声明文の抜粋を掲載します。
サスイテナビリティとガストロノミー〜
大阪は、地形の恩恵を受け、4〜5世紀に仁徳天皇により都に定められて以来、人や文化、そし て技術の交流地域として発展してきた歴史があります。
古来より受け継がれている「自然を尊 ぶ」という日本人の気質に基づき生まれた和食。
悠久の歴史の中から恵まれた食材に囲まれ、交 わる人々による叡智が日本・大阪の食を創りあげている。
「サステイナビリティとガストロノミーの融合」をテーマに、豊かな自然の中で育まれた「地 球からの贈り物」とも言える日本の食産物に、現代的な調理技法を加え異文化の中で受容できる ように変換することによって、世界の賓客にお楽しみいただける「世界基準の日本料理」をお届 けしました。
更に,一皿目の北海道から五皿目の沖縄に至るまで、オールジャパンの食材で御提供しました。
2. アプローチ
参加者の多様な宗教、哲学、アレルギーそして嗜好等を考慮し、出席者お一人お一人が、今回 の夕食会を最大限に楽しんでいただけるように、ハラール食を含む複数のメニューパターンを用 意しカスタマイズ。
皆様の多様な嗜好に合わせておもてなしをするために、事前にアンケートも実施しました。
肉を主に好まれる方、魚を好まれる方、野菜料理をメインに召し上がる方など、御希望に沿えるよう工夫しました。
首脳夕食会会場には、仮設式及び移動式の調理施設を増設し、調理工程を分けてベジタリアン、ハラール、グルテンフリー等の料理を提供しました。さらに、多様な国々からのお客様のために,メニューパターンごとに「料理メニューブック」 を制作し、15か国語に翻訳しました。
世界中の方々が、同じテーブルを囲んでそれぞれの食を楽しんでいただける空間を創る。
お一人お一人の食文化を尊重することも「サステイナビリティとガストロノミーの融合」の重要なテーマとして取組みました。
辻 芳樹