百菜健美☆こんぶ家族ラボ

おいしい
と感じることは生きる喜びに
そして笑顔になります。
舌で味わい、
目は閉じていても
耳は心で。

風が吹いたら、カゼ予防‥しょうがのシロップ

2020-10-29 | 昆布
予報では、昨日はたしか「紅葉狩り日和」と聞いた気がするのに、朝がたほんの少しうす陽がさしただけで、ちょっとざんねんな曇りの日曜日でした。

でも、しっかり降った前日の雨は、畑にはなによりの贈りもの。私の、ピンセットで植えるような大きさの菊菜も水菜もイタリアンパセリも、ぐんぐん元気に伸びてきました。

風が吹いたら、カゼ予防‥しょうがのシロップ_d0043225_13112283.jpgいまのようすでは、高値のお野菜を補うにはまだまだほど遠いですけど、まあ、これから先の冬場、ちょっと欲しいときの青物が手近かにあるのはありがたいです。

つい先日も、また農園のベテランさんにいただいたのが、色白でまるまるふとった新ショウガ。前には出はじめを「ショウガごはんに」といわれておいしくいただいたのですけど、こんどのは少し長く楽しみたいので、ひとつは去年も作ったハチミツ漬けに。

もうひと固まりのは、あれこれ本を探して、佐藤雅子さんの「私の保存食ノート」のベージから「新しょうがの砂糖煮」にしてみました。

洗って皮をむいたショウガは3mm厚さに切り、鍋の湯に入れて火にかけ、さっと茹でこぼし、2度くりかえす。別の鍋に砂糖と水を入れて火にかけ、砂糖が溶けたらうす切りのショウガを入れて弱火で約5分煮ます。

そのままビンに詰めて保存し、ショウガをきざんでビスケットに入れたり、シロップはお湯で割ってジンジャーエードに。この「ジンジャーエード」というところにいかにも佐藤雅子さんの時代がしのばれるハイカラ感があって、好きなのです。

小さなカップにこのお湯割りジンジャーエードを注ぎ、sesentaの洋酒棚からカルバドスをスプーン一杯頂戴すると、日が傾いて冷え冷えとしてきた時間にうってつけの飲みものになります。

こんなふうにショウガを使うときにむいた皮にも、またちゃんと使い道があるというのも、明治のかたの知恵なのでしょう、日陰でカラカラに干して保存し、お魚を煮るときやお肉のつくだ煮などに使う、というヒントもここには書いてあります。

ショウガのお湯でお腹が温まったので、イギリスのお茶の時間のように、うすいサンドイッチをつくりました。トマト、うす焼き玉子、定番ポテトサラダ、ハムときゅうりです。パンにはさんだ赤・黄・グリーンの色合いが、柿・クリ・コナラなど、ちょうど色づいてきた庭の落葉樹とコラボして、にぎやかな午後です。
 
by sesenta | 2016-1
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする