オリーブ・オイルの起源は西アジアと言われているが、紀元前6-5世紀にはギリシャの島々、植民地、北アフリカ、南イタリアに広がり、栽培、生産がされていたと言う。
ローマ時代には既にオリーブ・オイルが食され、また、人々に愛されたオイルと言われているが、その当時のオリーブ・オイルのカテゴリーがちょっと面白い。
1 oleum ex albis ulivis : 最高級品。緑のオリーブで作られたもの。
2 viride : 黒くなり始めたオリーブで作られたもの。
3 maturum : 熟したオリーブで作られたもの。
4 caducum : 地面に落ちたオリーブで作られたもの。
5 cibarium : 傷んだオリーブで作られたもので奴隷の消費用。
今とはカテゴリー分けは違うが、品質の良し悪しに準じて既にカテゴリーが存在していたとはかなりすごい。それも、なるほど、痛いところを突いている。つまり、例えば、まだ緑色のオリーブの実を絞ったものは、香りが非常に良いので、今でも高評価を得る。地面に落ちたオリーブの実で作ったものは、今でも、少しでも搾油量を増やそうとでも思って混ぜると、当然オイルは良いものにならない。そこに傷んだ実を入れたりしたら、それこそ酸度が上がり、食用ではなく、いわゆるランプ用lampanteとなってしまう。おそらく、それに準ずるものを食していたとは、奴隷がかわいそうだが。
ローマ時代には既にオリーブ・オイルが食され、また、人々に愛されたオイルと言われているが、その当時のオリーブ・オイルのカテゴリーがちょっと面白い。
1 oleum ex albis ulivis : 最高級品。緑のオリーブで作られたもの。
2 viride : 黒くなり始めたオリーブで作られたもの。
3 maturum : 熟したオリーブで作られたもの。
4 caducum : 地面に落ちたオリーブで作られたもの。
5 cibarium : 傷んだオリーブで作られたもので奴隷の消費用。
今とはカテゴリー分けは違うが、品質の良し悪しに準じて既にカテゴリーが存在していたとはかなりすごい。それも、なるほど、痛いところを突いている。つまり、例えば、まだ緑色のオリーブの実を絞ったものは、香りが非常に良いので、今でも高評価を得る。地面に落ちたオリーブの実で作ったものは、今でも、少しでも搾油量を増やそうとでも思って混ぜると、当然オイルは良いものにならない。そこに傷んだ実を入れたりしたら、それこそ酸度が上がり、食用ではなく、いわゆるランプ用lampanteとなってしまう。おそらく、それに準ずるものを食していたとは、奴隷がかわいそうだが。